猫とマンガとゴルフの日々

好きな物を題名に↑ 最近はゴルフとグルメお出かけ主体に。以前は1960年~70代マンガを紹介していました。ネタバレ有り。

ご挨拶

2008年12月30日 22時11分36秒 | 雑記


 年末、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 後一つくらい記事のアップをと思っていましたが、ご多分にもれずバタバタとした年末に入ってしまい、更新できませんでした。
 今年は去年よりもさらに多くの方々にお越しいただき、大変ありがとうございます。 

 来年も引き続き、宜しくお願い申し上げます。皆様に良いお年が訪れますよう、お祈りいたしております。
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「ぱふ」 1979年4月10日発行 通巻41号 特集 「COMの時代」

2008年12月25日 18時50分11秒 | まんがエリートのための雑誌 COM


 まん○らけで買ったのはだいぶ前でしたが、パラッと見ただけで積んでました。理由の一つには 「COM」の紹介記事を書いている私には、これを読んだことで書くことに影響を受けてしまうのではないかと思ったことがあります。

 マンガの感想を書くとき、つい他ブログの記事を探して読んではいませんか ? たとえ同じことを感じ、自分の言葉で書こうとしても何か読んだものに引きずられてしまう自分が嫌なんです。
 だったら他人のものは読まず、「マンガ夜話」 も見ず、拙くても自分が思ったとおり書いた方が良い。そしてそれはそんなに的はずれでもないと思うんですよね。

 と、偉そうにほっといたこの本、よく見ると内容がとても濃かった。COM特集の部分だけでも、
COMの表紙すべて (月刊)
COM前夜として 「鉄腕アトムクラブ」 時代の話
COMのビッグ3 (手塚・石森・永島) 各氏へのインタビュー
COM年表
座談会として 「COM」 の元編集者たちと司会の 峠 あかね氏 (真崎 守氏)
COMの投稿コーナーである 「ぐらこん」 から巣立った作家たち 青柳裕介・あだち充・市川みさこ・居村真二・岡田史子・加藤広司・コンタロウ・竹宮恵子(当時)・能条純一・日野日出志・諸星大二郎・やまだ紫 各氏の説明
その他コラム、その他の作家たちについて
まんが評論の旗手対決として 橋本 治氏 と 村上 知彦氏 の対談
最後に ぱふ の編集者による、C0Mの思い出とこれから・・・

以上で9p~64pの特集なのだけれど、この号の特集はそれだけではないんです。


 巻末の209pから237pまで 「大島 弓子」 さんの特集 (1978年6・7月号) の再録が ! 

大島さんへ独占インタビュー記事
4名の方々の大島 弓子論 というかファン丸出しの記事

この特集2つだけでも価値ある1冊なのに、

紫門 ふみ氏のマンガ 「苗木を越えて」 (絵はまだイマイチ)
寺山修二氏 の 萩尾 望都 論 「たかが少女の怖ろしさ」
漫画キャラクターの人気投票 ベスト100 第一回集計結果発表
1位 「トーマの心臓」 のオスカー・ライザーだんとつ
2位 「ポーの一族」 エドガー・ポーツネル
3位 ますむら ひろしの 「ヒデヨシ」
他にも小野 耕世氏のちょっと意味不明なマンガ評論だかなんだか
投稿作品を載せる 「ぱふまんが倶楽部」 も大量のページを割いている

 実はわたし 「ぱふ」 は知っていてもこの1979年頃というと、20代後半から30代始めという世代的にリアルタイムで読まなかった頃なので、とても新鮮でした。
 今アラフォーと呼ばれている世代の人はちょうどこのころ マンガ読書最盛期 の頃かしら。24年組さん達が大活躍の少女マンガ絶頂期の、初めの方かな。COM の後継を目指していたような 「ぱふ」 にはまって、集めてみたくなりました。



    まだまだ 「だっくす」 とか 「マンガ少年」 とか、興味あるものいっぱいありすぎのトミー。
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COM 1971年10月号 特集・座談会 「少女まんがをさぐる !!」 Ⅳ

2008年12月24日 18時29分25秒 | まんがエリートのための雑誌 COM
 最期になります、(したい) COM 1971年10月号 特集・座談会 「少女まんがをさぐる !!」 お付き合いください。m(_ _)m

 司会を上田 としこ先生、出席者 もりたじゅん、一条ゆかり、竹宮恵子(現在は惠子)、萩尾望都、まき・のむら (のちにレディスコミック等で活躍 管理人注) (以上敬称略)の各氏、で行われたこの座談会、1971年10月号の掲載ですから、出席者の面々はデビュー直後もしくは新人の域を出ない頃です。

 今回は枝葉末節を省いてまとめてみましたので、話した言葉そのままの 青字 はありません。


④ 原作まんがの良否

上田 
少女まんがには原作つきまんがが非常に多い…抵抗ありますか。

一条 
会社をルートにして回ってきて、原作者をあまり知らない。バサッと渡されて読んでもつまらない。原作と自分との接点がない。半分以上自分で勝手に変えて描く。これだと原作の良さがなく、プロットをもらっただけ。
 - 略 -
原作者をいかに知っているかが大切。お互いの良いところをとりっこして、悪いところをたたきあわねば。

竹宮 
最初の頃はその通りにやらなきゃと真面目にやったがやりにくい。いいネタならプロットとしてふくらましていくが、全然来ない。

もりた
原作者というのは少女まんがをなめてるみたいね。(笑)

一条
それはある、大変。

上田 
ゴーストライターが非常に多い。名前出さないで。

竹宮
原作者の名前出すならいい。責任がかなり行く。

一条
必死で名前出してもらったりね(笑)
けど、悪い原作を与えられて作品が悪くなるのは自分が悪い。こなしきれなかったということ、悪くても良くしていかなくちゃ。あからさまなのは断るとか、自分で考える。
自分のいい加減な態度が一番悪い。

もりた
後々自分の身になるならその人が本物だったということ。なんでも吸収することですよね。

上田
最後出版社、直接には編集者ですけど、そちらからの注文がなくて好きな作品をと言われたら、違うもの出てきますか。

竹宮
同じようなもの描くんじゃないかな。

一条
それほど規制されてない、嫌なものは描かない。

竹宮
描けと言われても描けるものじゃないです。

一条
相手に妥協しているようでこちらの意地はちゃんと通す。

上田
それは大切なこと。今日ここにいらっしゃる方たちは独自なものをちゃんと押し通している。これからも子供たちのエキスになるような作品に意欲的に取り組んでいただきたいと思います。


 今、同じ質問されてもきっと皆さん同じようにお答えになると思います。40年近くまんがをまっすぐ描いて来られた方々。初めからぶれたところがないのは気持ちいいですね。最後までお付き合い頂いてありがとうございました。


その1はこちら → COM 1971年10月号 特集・座談会 「少女まんがをさぐる !!」

その2      → COM 1971年10月号 特集・座談会 「少女まんがをさぐる !!」Ⅱ

その3      → COM 1971年10月号 特集・座談会 「少女まんがをさぐる !!」Ⅲ
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焼き鳥 「バードコート」

2008年12月22日 16時53分57秒 | グルメ 私の食べた美味しいもの
食べログのページ 写真もいっぱい見られます。 → バードコート

 以前から行きたかった焼き鶏の名店、「バードコート」 へ行ってきました。だんなと二人で忘年会です。予約しないといけない店なので、大丈夫かな~と思いながら2日前に電話したところ、カウンターで取れました。

 奥久慈で育てている 軍鶏のみを使用しているそうです。普通の鶏より断然弾力が違いました。トップ写真は7本のコースの最初に出てくる ささみのわさび と奥はだんなが刺身を食べたいというので づけ を注文してみました。左はインカいものサラダの残骸。(苦笑)

 この前に濃厚と評判のレバーのパテを頼みましたがお約束、食べるの先で写真を撮り忘れました。
 上の食べログで写真見られます。


                 

                 ↑ レバー やんわらかいです!



                 

                 ↑ 皮 厚みが普通の3倍くらいあって、しかもジューシー。鶏皮好きなのでコレは感動。



                 

                 ↑ ぎんなん これも味が濃くて美味しかったです。



                

             ↑ ど~ん と出ました、つくね。黄身と絡まってあ゛~たまりません !



                

                ↑ 季節のお野菜ということでしょうか、舞たけです。白くてちょっと普通よりしっかりしている。

   

                

                ↑ ねぎと正肉




                

                ↑ 親子丼と迷ったけれど、最後は鶏雑炊にしました。


 どれをとっても素材の吟味具合が半端じゃなく、鶏だけでなく野菜なども非常に美味しかったです。
        だけどね…だけど…お高かったわ~。 

 我々夫婦は下戸なので、こういうところでもウーロン茶を飲んでます。ここはペットボトルが出てきてお得といえばお得。銘柄も吟味されているようだし。でも氷もない。それで7本のコースを二人分、レバーパテ一個、いもサラダ一個、づけ(さしみがわり)一個、追加で部位の違う焼き鳥1本、ぞうすいひとつ、で一万円でおつりが10円単位しか返ってきませんでした。(泣く)
 今はお寿司屋さんやステーキ屋さんも安いお店が結構ありますから、焼き鳥屋さんでこのお値段は安くはないわよね。
 
 どおりで飲み屋さんなのに中年男性のグループが皆無で女性客が多かったです。それに2時間の時間制限有りだったからじっくり飲みたいのんべえは敬遠するのかも。

 しょっ中は行けないけれど、一度はぜひ、行きたいお店、というところでしょうか。

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映画 「WALL・E/ウォーリー」

2008年12月18日 11時03分43秒 | 映画


                 ウォーリー - goo 映画


              WALL・E/ウォーリー オフィシャルサイト
 

 会社のそばの TOHOシネマズ 六本木ヒルズ で見ました。
 
東宝グループの映画館情報 - tohotheater.jp - TOP 

 平日、レディースディーでもなかったので結構空いてると思いましたが、終わった後で見渡すと6割くらいは入っていました。事前の座席指定だとギリギリに入ってくる人が多いですね。
 私も当日のお昼休みに指定を取ってしまうのでそう早くは行きませんが、暗くなってから入るのは嫌なので10分前には行ってます。始まるギリギリに来て、前を通られると迷惑だよね。

 閑話休題
 
 前評判通りに良い映画だと思いました。お話は今までのピクサー作品の中で一番良いかも。ウォーリーいじらしいし … イヴはお姉さんだし … あっあまり言っちゃうとネタバレになるから言わない。

 映像はもちろん、 「カーズ」 の時よりまた一段と素晴らしい出来になっていて、ロボットの手が実写に見える
 一年おきくらいにこんな素晴らしく手の込んだアニメを発表できる ピクサー ってすごいな、ジブリより何倍も社員いるんだろうな、とかせっかく素敵な映画を見ているのにあらぬことまで考えてしまう私。(貧乏性かブロガー根性か)
 
 ロボットたちの表情がこれまた、アイドルタレントなんかお呼びじゃない演技力。ほとんど眼だけなんだけどね~。

 毎回楽しませてもらうエンドロールのおまけ画像も良かったですよ。今回は人類の歴史と美術史のお勉強させてもらいました。(笑)

        仕事が忙しくても、寝不足でも 腐本 と 映画 はしっかり見るトミー。
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COM 1971年10月号 特集・座談会 「少女まんがをさぐる !!」 Ⅲ

2008年12月15日 10時44分24秒 | まんがエリートのための雑誌 COM
 COM 1971年10月号 特集・座談会 「少女まんがをさぐる !!」 そのⅢでございます。って、皆さん興味あるのかな ? 訪問者数は毎日結構な数なのにこのシリーズはコメントが少ない・・・・。
 気を取り直して前回 (12月12日) の続きから。 前回と同じく、青字は記事からの引用です。


上田氏
アイデアを考えてるとき・・・どういうときが一番気分が乗りますか。

もりた氏
主人公の性格を自分ではっきりつかまえたときですね。

上田氏
アイデアを立てるときは主人公が先ですかそれとも、テーマが先に出てくるわけですか。

一条氏
ものすごくいろいろですね。たとえばね、こういう性格の人物を描きたいなと思ったときにね、こういう人はどうするだろうかって話作ろうかと思ったときに、パッと一場面が― 略 ― カッコいいセリフを聞いてそのセリフ一つで話を作ったり本当にその時、その時ですね。

 小題の③は 「少女まんがにおける 性 」 

上田氏
昔は今と違って「りぼん」とか「なかよし」とか対象年齢の低い   -略-  「マーガレット」や「少女フレンド」が次の年代といったように年代にふさわしいものを載せてったわけですよね。ところが最近は層というものをはっきりしないで、どんな雑誌にもかなり高年齢対象の“性”というものが、ベッドシーンなど、かなり赤裸々に描かれていますね。それをどうお考えですか。

もりた氏
それを納得のいくテーマの上で重要なものであればいいと思います。ベッドシーンや強烈な場面が描きたいがために話を作ったという、後味の悪いものを感じる作品もありますけど  - 略 -  不潔感をただよわせて描いてほしくないと言うことですね。  - 略 - 
 少女の感覚と20歳前後の感覚とだいたい似ていると思うんです。中学1年ぐらいから性に対するあこがれ、恐れみたいなものと20歳ぐらいのそういうものはそれほど大差ないと思うんですね。自分が真剣に考えて、真剣に作品に向かった場合、やはり小学生が受け止めてくれるんですね。。だから私はそんな事いうのはおかしいと思う。
 女性は最初から成長しているところがあるような感じです。


一条氏
私なんにも感じないです。もし作品つくって必要だったら描くし、わざわざこじつけて描くこともないです。自分の中で描きたいものがあって、考えを煮詰めていってくとふしぎとそのシーンが入ってくることが多いですね。別段問題にするほどないんじゃないかと思うんですが…。

④ 専属契約制については

上田氏
少年まんが界には、あまり多くはないんいですけど、少女まんが界には専属契約制というものが、かなり一般的なことになってますよね。その問題についてはどうお考えですか。

もりた氏
私個人に関して言えばラッキーじゃないかと思います。私の場合、制約はそれほどされてないし、仕事の量がいくらか少なめにできているから。仕事はしやすいです。

一条氏
いまところ、どちらがいいといわれると迷ってしまいます。良いときも悪いときもあるみたいね。

竹宮氏
女の作家の場合、どうしても描ける量っていうのが決まってくると思うんですね。その意味じゃいいんじゃないですか。

萩尾氏
私は契約は結んでいないんですけど、こっちのやりたい仕事だけやらしてくれるならいいでしょうね。

まき氏
私、今虫プロと契約結んでるんです。(笑) 最近結んだばかりで、まだはっきりとは分からないところもありますね。

話変わって、女性作家が男性作家より実力で落ちる、漫画賞の選考の場合に筆が甘いし、構成も甘いなんて批評される、という話になり、

竹宮氏
少女まんがの場合、やたら柔らかい線でたとえばデッサンできてなくてもいいからどこか抜けたデッサンのところがいいんだっていう考え方があるみたい…

一条氏
そんなこともありますね。

もりた氏
少女まんがと少年まんがのどちらが優れているなんて - 略 -  
目指すものが違うんだからダイナミックなところは女がとてもかなうわけがないし、女の心を男が描けるわけがないってことですよね。(笑)


上田氏
最近よく聞くんですけど……少女まんがを男が読んで女の方が少年まんがを読む…少女まんがが男性のまんがよりおもしろいところっていうと、またその特性は…

もりた氏
男には描けない女の心のあやとか、……昔と変わってきて……今はキャラクターの中の人間性というものがかなり出てきているでしょ。- 略 - 
 いいなって思った意見なんですけど、矢代まさこさんが読者を意識するかって質問に対して、私は自分が読者だと思うっていってるんです。自分で描いてなおかつ自分が読者ってわけで、- 略 - ……



 37年前のこの座談だけを読んでも、確かに今までの少女まんが家とは違う人種が出てきたというのがわかる気がします。ベテランの上田氏の感じている葛藤のようなものを、そんなこと気にもしてないわ、というように軽々と越えて行けるような新人たち。彼女たちのその後の活躍がこれだけでわかるような。

なかなか終わらない。。そのⅣに続く・・・・・。

    これを書くので寝不足のトミー。



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COM 1971年10月号 特集・座談会 「少女まんがをさぐる !!」 Ⅱ

2008年12月12日 12時34分07秒 | まんがエリートのための雑誌 COM
 COM 1971年10月号の特集記事「少女まんがをさぐる !!」 そのⅡでございます。
 前回と同じく、青字は記事からの引用です。

 小題の ② はプロとしての抱負を・・・というもので、司会の 上田氏 は
 

私は仕事が出来て原稿料をもらえばプロ、ということにはならないと思うんです。本当のプロになってく、というのにはいろんな波がくると・・・・・
プロでやっていく上での心構えというんですか、何を描いていったらよいかといったものは・・・・


と聞いている。しかしこれにも もりた氏は

それはあまり口に出すべきものじゃないように思います。心の中にしまっておきたいものですね。

一条氏は
描いてるものを読んでてもらって、ああこの人はこんなことを描きたいんだなってわかってくれればいいんで、別に口にすることもないんじゃないかと・・・・

と、どうもジェネレーションギャップというか、ベテランと新人の考えの差と言うか、座談がかみ合ってこないところがある。

竹宮氏

特にっていわれても困るんですけど、とにかくどうしても描きたいっていうものは今ないんですね。自分が本当に描きたいものをもってデビューして、たとえば自分のコンプレックスを発散するために描くとか、そういうものがぜんぜんなくて、非常に消極的というか私はとても恵まれて育ってきて、まんがについてもなんにも障害がなくて、横やりが入ってきたらはねかえすという強さをもたなかったものだから、内容もあっちこち飛んだり、特にこれだというものを持たないんです。

と言うことは逆に何でも描けると言うことだと思う。

ただ好きで描くと言うんだったら楽しいですけど、読者がいると思うとそうはいかないし、そろそろまじめに本当のプロというものはこんなものじゃないかな、と分かってきてこれからこうしなくちゃいけないな、なんて考え始めたばかりだから、これだっていう線まで行ってないんです。

この時点ではこんなもんでしょうねー。正直ですよ。

上田氏

その中であなたは作家として  - 中略 - 今後はこういうものも入ってきていいんじゃないかと言うものは・・・・

萩尾氏
少女まんがの対象というのは大体小学生、中学生でその人たちが日々に感じているというのは、まんかだけじゃないんです。学校へ行って家庭があってその中で読む世界の名作や映画、とかいろいろなものがあるわけでしょ。
 まんがというのはそういうものに匹敵するものを描かなくちゃいけないと思うんです。


まき氏
私はまだ、描くというより読むほうの立場のような感じなんですけど、青春まんがって言うんですか、自分達と同じ世代の悩みとか経験とかそういってものを描きたいです。
 それがやっぱりいちばん自分が打ち込めるんですね。


その後 「純粋な創作」 を雑誌が描かせてくれるか、(好きなように雑誌社や編集が描かせてくれるか) という話題になって、

一条氏はもうこの頃から

描きたいものものがあるとどうしても描きたい、死ぬほど描きたいといえば、意欲を買ってくれて話し合って描きます。

なんて言ってます。(笑)氏は後年他のインタビューか記事でも 編集を説き伏せられないのは自分に実力がないからだ。。。うんぬん みたいなことを言っていて、強い信念の人なんだと思います。尊敬 ! 

竹宮氏

私の場合、割りに自由に描かしてくれます。編集の人なんかと話し合いしていると、先方が何をもとめているか分かってくるでしょ。こういうものを持っていってもOKされないなと話してるうちにわかるから、自分の方でOKされるものしか描かないってことがありますね。

上田氏
少女雑誌の内容がみんな同じでつまらないといわれるのには編集部の方の責任が重いわけですね。

もりた氏
それをはねのけるぐらいじゃないとだめなんじゃないかな。たとえば、このシーンはタブーであると言われても必要不可欠ならばやっぱり話し合って納得させるのが大切ですね。


さすが、後年 「うみどり」や「ダニイル」 等問題作を連発したもりた氏だけある発言。

弓月 光先生ももりた氏の文庫のあとがきで、

 当時は24年組みたいな少女マンガ家はみんな読者対象を無視して描いてましたからね。そういう時代だったんです。。自分の好きなものだけ、描いてた。で、受け入れられなければしょうがないっていう。

なんて言ってましたっけ。

続く・・・


  この後の、彼女ら24年組さん達の華々しい活躍があって、今の少女マンガがあるとしみじみ思うトミー。

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シンガポール旅行 観光編

2008年12月10日 14時55分57秒 | お出かけ・旅・美術・博物館
      ↑ マーライオン公園より 左側ドリアンの愛称のエスプラネード・シアター・オン・ザ・ベイ を望む

 とぎれ~とぎれ~に失礼いたし~ます~。食べ物ばかり先に写真アップして、観光がおろそかになっておりました。
 シンガポール社員旅行・観光編、写真だけでも見てやってくださいませ。


                  

                  ↑ 初日全体観光で行ったサルタン・モスク 人種のるつぼらしくいろいろなお寺さんがあります。



                   

                  ↑ 側にいた猫ちゃん アジアの猫たちは三角顔です。最近洋種と混ざってきた丸顔の日本の猫たちとは顔つきが違います。



                  

                  ↑ 3日目に行ったヒンドゥー教の7大神の祀られているスリ・クリシュナン寺院    



                  

                  ↑ セントーサ島を一望できる高台に向かう道にあったお土産屋さんのTシャツ。タバコ捨てるなとか、横断禁止とか、あれもこれも法律違反というのを描いてある (笑)    



                  

                  ↑ 世界最大の観覧車、シンガポール・フライヤー の内部。

 日本人のデザイン、日本の技術で作られています。これで一つのコンパートメントで、一つに25人位乗れます。×30個以上同じものが付いている。
 もっと揺れるかと思ったのに、微動だにしませんでした。これは1回乗ってみても損はないアトラクション。上の写真はまだ下の方ですが、上に行くとシンガポール湾や海岸べりにあるゴルフ場とか、反対側は街並みが一望の元です。

 

                 
                 

                 ↑ ナイトサファリの前に、普通の動物園 (隣接しています) に行って、ここだけの放し飼いの オランウータン とごあいさつ。絶滅危惧種なんですよね~。可愛かったわ。



                  

                  ↑ 楽しみにしていた ナイトサファリ内 の舞台にいたネコ科のカワイ子ちゃん。一緒に写真を撮れるのだけれど、夜11時にもう一度来て引き取りというので泣いて諦めました。



                  

                  ↑ 同じくナイトサファリ内舞台のファイアーショー。地元ジャニーズ達が頑張っています。サファリに出発する前からいろいろあって、いやが上にも盛り上がります。
 ところが、サファリそのものはうす暗くて全く写真は撮れませんでした。(試しに撮ったけれど映らない。)
 これはぜひ、現地に行って、御自分の目で楽しんでください。シンガポールが世界に誇る ナイトサファリ 楽しみました、とだけ言っときます。(と逃げる)




                 

                 ↑ 3日目の午前は市内見物をしました。これは ブギスストリート という、アメ横にそっくりな露天街。何でも安かったです。



                 

                 ↑ リバークルーズに乗るため、乗船場に行ったら、1819年、東インド会社の副総督スタンフォード・ラッフルズ卿が上陸したという場所でした。白いラッフルズ卿像はなんて 男前 !        



                 

                 ↑ お約束、マーライオン像と一緒の写真をクルーズ船から撮りましたが少し小さかったですね。マーライオン公園ではいっぱい撮ったからいいけど。



                 

                 ↑ 最後は泊まったホテルのベッドです。まあまあのホテルでした。

 長くお付き合いありがとうございます。m(_ _)m やっとシンガポール旅行が本当に終わった感じです。



   一ヶ月前の旅行をネタに、ブログを書いて誤魔化すトミー。
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COM 1971年10月号 特集・座談会 「少女まんがをさぐる !!」

2008年12月08日 10時17分12秒 | まんがエリートのための雑誌 COM
              ↑ この記事の載っている COM表紙

 初めて「COM」 の記事の中から紹介してみようかなと思います。前から「COM」 のマンガだけでなく記事の方も紹介したいとは思っていたのですが、良いものが膨大にあって、なにから書いていいやらと思っていたのです。
 このブログには少女マンガ好きな方が多くいらっしゃるので、最初はこんなものが良いかなと。

 新鋭少女まんが家が語る、現在の状況と抱負 ! とサブタイトルの付けられた座談会です。
 メンバーが凄いですよ。司会は 上田 としこ先生。 出席者はもりたじゅん、一条ゆかり、竹宮恵子(現在は惠子)、萩尾望都、まき・のむら (のちにレディスコミック等で活躍 管理人注) (以上敬称略)の各氏。1971年10月号の掲載ですから、出席者の面々はデビュー直後もしくは新人の域を出ない頃。皆さん初々しく話してらっしゃいます。又お話以上に初々しい顔写真も載っています。(微笑)

   ・・・・以下青文字は原文引用・・・・

 全体を5つにわけ、小題は

① デビューとその動機
② プロとしての抱負を・・・
③ 少女まんがにおける性
④ 専属契約制については ?
⑤ 原作まんがの良否

 になっています。① デビューとその動機 では、もりた氏が


 始めから好きだったということです。大学のとき、半年くらいはまじめに通っていたんですけど、おもしろくなくて、まんがを読んでいて、これなら描けるんじゃないかなんて思って描き始めたんです。ほんとうに軽い動機でしたね。一番初めに「りぼん」に乗せてもらったんです。

一条氏は

 私も、もりたさんとデビューが一緒だったんです。「りぼん新人賞」 を募集してて、一緒に賞をとったんです。そのときからの知り合いなんです。
 私がまんが好きだったのはやっぱり絵が好きだったから。小さいときから絵を描くのが好きでね。小学校のとき、将来何になるって調べがあって、みんなは看護婦さんとかパイロットになるって書いてるのに一人だけまんか家になるなんて書いて変なこと考えてるって笑われたりして。 
 (あっら~私と同じだわ。でもその先は大違い 管理人注)
 中学の頃からイラストレーターになりたいなんて思ってて、高校の頃、商業学校だったからまわりが就職ってうるさくて、自分一人くらい自分でなんとかならないかなあなんて考えてたんです。
 その頃、単行本ちょっとやってつまんなくてやめて、それから「りぼん」に応募したんです。で、入選してデビューしたのが(昭和)43年の3月です。


- 略 -

竹宮氏 

 私は根が寂しがりやなものでとにかくよろこんでいて何か興奮している状態が好きで、いろいろ興味持つんですけど、結局とことん興味をもてるのがまんが以外になかったと言うわけです。どんどん踏み込んでいって、ただ自分をよろこばしてくれるから描いていました。中学の時に突然興味を持って毎日描いていたんです。
 内容にしてもこれが描きたいんだ、というものはなかったみたいです。


- 略 -

 最初に出たのは私も十万円をねらって(笑)「マーガレット」の方へ応募して、だめだったんですけど佳作に選ばせて載せてもらったんです。それと同じ頃に「COM」に応募して、最初は佳作で載せてもらえなかったんですけどね、

    管理人注 以前の記事参照 → 竹宮恵子氏のデビュー前作品 「弟」

  それから何度か出したりしてて、描き出したんです。

萩尾氏

 とにかく幼稚園に入る前から絵が好きで、ずーっと学校にいるときは夢中で、高校の二年の時、石森先生の「マンガ家入門」を読んだわけです。三畳の部屋で頑張った、なんて書いてるんです。
 私は頑張る気はないからやめた、なんて思ってたらすぐ後で、手塚先生の「新撰組」を読んでショックを受けて描いて行こうと思ったんです。
 で、デビューしたのが二十歳のときに「なかよし」でです。編集の人に紹介されて、作品を送ったり返されたりしているうちに載せてもらいました。


まき氏

 描きはじめたのは中学二年の時で友達が描いているのを見て、これなら私も描けるんじゃないかな、なんておもってその頃 ちばてつやさん が「紫電改のタカ」 (懐かしい~) を描いていたんですね。それが大好きで、戦争ものばかり描いてたんです。
 最初に作品をまとめたのが高校2年の時で、それを「COM」に出したんです。それが佳作の次の準佳作で、それから何度か出してやっと去年(1970年)佳作の一席に入ったんです。
 デビュー作に当たるのは今年の5/6月号合併号の「ベストコミック」に発表した作品で、まだ新人のほやほやです。


 司会の上田氏は、現状がものたりないから自分で描いて行こうという抱負を持って描き出すより、まず絵から入ってきているようですね。なんて言ってる。自分の事を考えても、絵が好きだからチラシの裏に描き出してっていう人が多いと思うけれど、なんか文学論みたいなことから聞いていて、特に COM はマンガに対して文学を語るようなそんな空気が在ったのかもと思う。表現の場をマンガに求めて…とか ? 今の方がよっぽどエンターテイメントに徹した作品が多いかも。

 なるべく出席者の発言をそのまま載せようと思うと引用が長くなってしまって、小題1つ分で文章も長くなりました。続く・・・。



 マンガ雑誌 「COM」 で検索して来られた方、ありがとうございます。左側にある カテゴリー欄 の一番下にある まんがエリートのための雑誌 COM を押していただくとCOMの過去記事が全部出てきますので、参考になさってください。m(_ _)m

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シンガポール旅行 ディナー編

2008年12月05日 11時53分25秒 | お出かけ・旅・美術・博物館
  あきもせずにご飯の話題ですみません。写真だけでも見てってください。
 トップ写真は2日目の夜ごはんの タイスキ 。社員旅行最初の晩餐は行ったもの全員で集い、全国に散らばる社員の自己紹介などもして毎回盛り上がり、食事も結構美味しいところを選んでいるのです。
 今回は個人的には本場タイのバンコクでも行ったことのある コカレストランシンガポール支店さん でした。
 ところが…やはり本店とは違うものか…食べ放題のせいなのか…小皿に乗せて次々来る食材はイマイチ美味しそうでない。鍋も食材をすくう器具も安っぽい。調理後の味がまずいわけではないのですが、全般に大雑把な感じでした。


                 ↓ 一番美味しかった鍋後のおじや


                 



 2日目の夜は楽しみにしていた ナイトサファリ を見る動物園の中のレストラン。オプショナルツアーで頼んだものだし、動物園の中だし、期待はしていなかったのですが、これが結構良いレストランで。


                 ↓ 店内はこんな感じ。ぶれててすみません。

                 

 アフリカの、セレブ欧米人がサファリ観光で行くような高級ホテルのレストラン風インテリア。(どんなんじゃい) 店員さんも皆可愛いサファリルックでお出迎え。食事はバイキングで特に変わったものは出てきませんでしたが、期待していなかっただけに美味しく頂きました。

 
                 ↓ 東南アジア全部で日本人相手に大ヒット、デザートはマンゴープリンで決まり。

                               



                 ↓ 焼きそば・チャーハン・鳥・豚・など。右のマッシュルームのホワイトシチュー風スープがバカウマで、マジックマッシュルームでも入っているんじゃないかという絶品さ。おかわりしましたよ。(笑)
 
                 

  
 上の写真、テーブルやカトラリーまでごつごつと細工がしてあるのわかりますか ? 写真ではよくわかりませんが、ここは細部まで凝っていました。ナイトサファリはシンガポールが誇るアトラクションで、世界中からこれを目当てに来る観光客もいるそうですから、お国の力の入れ方も違いますね。


 さて、最終日は12時にホテルをチェックアウトした後は夜の8時にまたホテルに集合して空港へ向かうまで自由時間という名の暇つぶしタイム。2日間食べ疲れた (笑) 私は朝食後少し横になって休み、午後はおじ様達と市内をぷらぷらして過ごしました。
 夜7時前に宿泊していたホテルに戻り、ここで最後の晩餐を3人で食べましたが、外で食べて帰るより時間にあせらずにすみました。さすが旅行慣れしているおじ様達。店はこのホテルで一番良いレストランである高級中華料理店です。コースで真ん中のお値段のものを頼みました。


                  

                 ↑ 前菜。流行りのヌーベルチャイニーズですかね。欧風コース料理のよう。



                 

                 ↑ フカヒレ入りスープ。上コースではありませんから、姿入りというわけにはいきません。


  
                 

                 ↑ 白身魚の揚げあんかけ。ちょっと辛かった。



                 

                 ↑ ホタテとしいたけ、青菜・とびこをトッピングして。



                 

                 ↑ 締めは太めの麺。塩味でやさしい味。


 デザートは漢方薬のゼリーみたいなものだったけれど、臭みもなく美味しかったです。全体に洗練されたお味でした。インド人観光客の多い中程度のホテルと侮っていてごめんなさい。
 m(_ _)m

 しかし、昼も夜もこんな感じで食べまくっていて、未だに体重の戻らない私。このまま忘年会シーズン突入となり、挙句にお正月は食っちゃ寝予定、来年の私の体重はいったいどうなっているのか ? 


         仕事が忙しく身の細る思いをしているのに、それ以上に食べている ? トミー。


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