猫とマンガとゴルフの日々

好きな物を題名に↑ 最近はゴルフとグルメお出かけ主体に。以前は1960年~70代マンガを紹介していました。ネタバレ有り。

2009年5月 ル・ボン・ヴィボン のお献立

2009年05月28日 12時24分26秒 | グルメ 私の食べた美味しいもの
 
             ↑  デザートの藤の花のゼリー


 先週、軽井沢へ行っていつもの 北軽井沢 ル・ボン・ヴィボンさん へ行ってきました。


            

            ↑ 前菜 左 北軽井沢のいのししのハム・トマト
                  中 信州どんこしいたけガーリックソテー                  右 新玉ねぎのロースト つぶマスタード自家製アンチョビ乗せ  



            

            ↑ 珍しいので、いのししのハムをアップで。
 このハムの脂がなんとも言えないくらい美味しいのでした…。豚じゃない、牛でもない、いのしし…ジビエ~なんです。去年の秋~冬に捕れた子いのししだそうで、地元猟師さんより譲っていただいたものだそう。


  
            

            ↑ ボン・ヴィボンさんの名物料理ムース、今回はアスパラガスでした。巨大なのに柔らかい地元アスパラを添え、イクラ乗せ。


            
            

            ↑ フォアグラときのこのココット フォンドボー。今回の白眉でした~。



            

            ↑ 卵を割ったところ。全部混ぜて食します。ううーん、フォアグラちゃん、私をたまご星まで連れてって ! (マンガ好きなら分かるはず)     



            

            ↑ こんなに具だくさんなのにスープとおっしゃるか。はまぐり、どんこしいたけ、若竹入りのクリームスープ



            

            ↑ きゃい~ん、私の好きなリゾット。焼き鮎とみょうがの芽、大葉。
 えっ焼きアユが入っているの ? 川魚あんまり好きじゃないんだけど…。 美味しい~、鮎の香ばしさというのが初めて分かった気がしました。



            

            ↑ やっとメイン(笑) 牛ヒレステーキあさつきのマスタードソース、いのししのソーセージ。ステーキは柔らかく、ソーセージは変な臭みなど一切ない滋味あふれるお味でした。


 そしてそして、今回我々には初お目見えのトップ写真にある、藤の花のゼリー(驚 !) 毎年作るそうですが、ほんの1週間~2週間くらいしか時期がないそうで、始めて食べましたよ、びっくりです。
 基本的にマメ科の植物は花も食べられるそうです。花の色があせないようにさっと湯がいてあり、しゃりしゃりとした食感があります。

 軽井沢に着いたらそちこちで 藤の花 が咲いており、やはり東京とは1ヶ月くらい違うな~と思って、紫好きな私は嬉しかったのですが、こんな形で夜再度見られるとは。二重に嬉しかったです。

 
         
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マンガ日本の古典 「源氏物語」 長谷川 法世

2009年05月26日 13時34分58秒 | マンガ家名 は行
          ↑ 中央公論新社 1・2巻1999年7月1日 3巻1999年8月1日 文庫版


 COM誌で1968年に「正午の教会へ」 という作品で漫画デビューの作家さんです。しかーし、私の知っている 長谷川 法世さんといったら、 「博多っ子純情」 「がんがらがん」 「走らんか!」 などの男っぽ~いイメージしかないんだけど。それが 源氏~ ? 





 原作は言わずもがなの古典中の古典ですが、詳しく知りたい方は下記なんてどうでしょう。

与謝野 晶子氏訳の 角川版 「源氏物語」 はこちら (少し読みずらい)→ 「源氏物語」

國學院大學の岡野弘彦先生 「源氏物語全講会」 はこちら (詳しく解説してくれます) → 「源氏物語全講会」

宇治市源氏物語ミュージアムHPはこちら (行ってみたいですね~)→ 宇治市源氏物語ミュージアム

江戸時代(1650)の貴重な源氏物語の絵をサイトで公開している方 → 楽天ブログ「源氏物語の世界」 

 アニメ界では今 出崎統 監督の 「源氏物語千年紀」 がいろいろと話題を呼んでますね。
 映画では最近の2002年 「千年の恋 ひかる源氏物語」 吉永小百合(紫式部)、天海祐希(光源氏)、 常盤貴子等出演 を見ましたけど、これは大作で綺麗だったけれど、個人的にはちょっと・・・でした。

TVドラマでは、
『源氏物語』(1965年、毎日放送) で昔々白黒の 伊丹 十三源氏 を見た覚えがありますが、今思い出しても幻想的で傑作と思います。真木柱(まきばしら) の姫の巻と雪の中を 伊丹源氏 がゆっくりと歩いて行く場面を特に覚えています。

1980年にTBSテレビ系で3時間スペシャルドラマとしてやった「源氏物語 沢田研二」では、DVDの説明によると

藤壺 & 桐壺 八千草薫
渡辺美佐子 六条御息所
葵上 正妻 十朱幸代
朧月夜 倍賞美津子
夕顔 いしだあゆみ
末摘花 風吹ジュン
女三宮 藤真利子
紫上 叶和貴子
小侍従 岸本加世子

という女優陣配役の豪華さ。DVDは最近出たようですね。これもリアルで見ていたけれど良かったな~。

TBSの 橋田壽賀子スペシャル 源氏物語 上の巻・下の巻 (1991年12月、1992年1月)では、 光源氏・夕霧役を 東山 紀之くん がやっていました。今年のお正月に再放送があって見てましたよ。これも女優陣が良かったな~。ウィキペディアによる配役は下記の通り  ↓

紫式部:三田佳子
光源氏:東山紀之(上の巻)→片岡孝夫(現・片岡仁左衛門 (15代目))(下の巻)
夕霧:東山紀之
藤壺女御:大原麗子
若紫→紫の上:尾羽智加子→大原麗子
葵の上:竹下景子
惟光:香川照之
頭中将:橋爪淳(上の巻)→竹脇無我(下の巻)
左大臣:北村和夫
左大臣の妻:若尾文子
桐壺帝:丹波哲郎
朱雀帝:三田村邦彦
弘徽殿女御:水谷良重(現・水谷八重子 (2代目))
玉命婦:波野久里子(現・波乃久里子)
六条御息所:長山藍子
六条御息所の姫:吉村涼
夕顔:沢口靖子
右近:音無美紀子
末摘花:泉ピン子
北山の尼君:森光子
朧月夜:岸本加世子
右大臣:加藤武
明石入道:藤岡琢也
明石の尼君:香川京子
明石の上:古手川祐子
明石のちい姫→明石の女御:安間千紘→八木小織
冷泉帝:市川染五郎 (7代目)
秋好中宮(梅壺女御):小高恵美
柏木:坂上忍
女三の宮:若村麻由美
雲居の雁:片岡京子
玉鬘:藤田朋子
衛門:岡本信人
蛍兵部卿の宮:榎本壮一(現・榎本たつお)
髭黒の右大将:ガッツ石松
少女:飯塚雅弓(上の巻)
女房かえで:山岡久乃
女房もみじ:東てる美
女房なづな:中田喜子
老女房おとど:赤木春恵


 マンガになるとまたまた数が多くて、でも私の年代だとやっぱり
大和 和紀氏  「あさきゆめみし」 よね~~。あとは新しいところから行くと
きら氏 「GENJI源氏物語」 (これ未読なんですが、どなたか読んだ方います ?)
江川 達也  「源氏物語」 (マンガ喫茶で途中まで。全文漏らさずマンガ化しているのでかえって読みずらいかも)
牧 美也子 「源氏物語」 (未読)
清水 好子, みはし まり 「マンガ 源氏物語 」 (平安美女が池上遼一風、頭の中将その他が、高橋留美子風っていうコメントが。。。気になる ! )
寺館 和子 「妖変源氏物語」 (これも未読)
魔夜 峰央 「パタリロ源氏物語! 」 なんてのまであるよ !
岸田 恋 「マンガ源氏物語」 
佐々木 みすず 「千年の恋―ひかる源氏物語」 (映画 千年の恋 のマンガ版)
赤塚 不二夫 「源氏物語」 (赤塚不二夫氏の古典入門)
井出 智香恵 「源氏物語美しの花乱 紫式部 」 (まー、懐かしいお名前)
にしお てつや  「マンガ源氏物語」 (知らない作家さんです。)

 いっぱいありますね~ふぅ~。

 しかし、この長谷川版は上のどれとも違うと思うんですよね。説明書きによると、

吹抜屋台、逆遠近などの伝統描法を大胆に取り入れて描いた平成版源氏物語絵巻

 そのまま絵巻物を見ているような上空から俯瞰した大ゴマがあるかと思えば普通に今のマンガのコマもあります。顔は現代的にしておらず、画面を引いて人物を小さく描くときはまったくの引き目カギ鼻です。顔を大きく描くときにやっと、目もとで、あっやっぱりこの絵は 長谷川 法世さん なんだ~とわかるくらい絵巻物風に描いています。
 御自分のラインを消して描くってとても大変なことだと思うのですが、全3巻見事にその画風で描き切っていて、意欲的な大作と言っていいと思います。

 源氏物語そのものが、たとえば うちのだんな のように興味のない人には全然興味がないもので、この長丁場の3巻をそういう人が面白く読めるかといえば疑問に思うのですが、それは現代語訳の 「源氏」 でも同じことで、反対に興味のある方がこれを見るとビジュアルで表現されている分、狂喜乱舞するかも。
 何といっても頭の中で想像するしかなかった小物類や、屋敷の光景が細かいところまできっちりと調べ上げられて、屋根を抜いた絵巻物の描き方で俯瞰した目線で見られるのです。こういくら説明しても見てもらうのが一番良く分かるので → こんな感じ


 ところで、とーーーーっても気になる個所が 「空蝉」 のラストにあって、源氏さんったら年の頃 十そこそこの少年 と一緒に寝ていて、しかも
「そなたは私を見捨てないでおくれ」
なんて頭をかきいだいて囁いているでないの ! 源氏の君 少年愛疑惑
 この 小舎人童(こどねりわらわ 貴人の雑用をする子供) は 小君 と言って、空蝉 の弟なんですが、空蝉と源氏の間の文の御用をしているのです。空蝉がなかなか色よい返事をくれないので源氏が嘆いているのですが、それにしても二人とも掛けものの下は裸らしいし、なにしてんの ? 

 他にも、兵部卿の宮といって、藤壺の女御 (源氏の父親の寵愛を受けているのに源氏の子を産む人) のお兄さんと出会った時には、お互いを
「それにしてもこのなよやかさ、女にしてお相手したいものだ」
「見事なご様子 女にして逢いたいものよ」
なんてお互い思っているし…。
 そう思ってみると 源氏 ってそっちのツボもいっぱいあるかも。(笑)

 せっかく格調高く 「源氏物語」 を語っていたのに、最後はやっぱり 腐道 に迷い込んでしまうのは、私の不徳の致すところか…。お目よごし、失礼いたしました。 m(_ _)m 


コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マスク着用の是非

2009年05月20日 10時29分08秒 | 雑記
 世間を騒がせている新型インフルエンザ (後世ではメキシコ風邪といわれるのでしょうか) ですが、皆さんお住まいの地域ではいかがでしょうか。

 都心に勤める私は今 マスク着用 で通勤しています。都内の満員電車内ではどのような人が乗っているか分からないからです。もともと気管支系が弱く、花粉症でもある私は毎年12月から4月中ごろの花粉の飛散が終わるまで外ではマスクが手放せません。

 しかし5月の連休も終わり、1年で一番爽やかなこの季節に、白っぽい夏服を着ているのにマスク姿とは、外国人ならずともちょっと滑稽に見えるかもしれませんね。
 外国の感染予防機関などではマスクの効用をあまり信用していないようですが、あくまで私の感覚ですと、多少の予防はできると思うのです。
 毎年1回や2回大風邪を引いていた私が、マスク着用を心がけている最近は引いていないのが証拠です。(笑)

 肺がんで肺の5分の一を切った うちのだんなさん は去年から特に風邪を引かないように気を付けていますが、マスクは苦手なようで。もともと男性は暑がりですからね~。
 
 もう、日本全国どこでも既に広まっていると考えた方がいいようです。皆さまもご用心くださいませ。

 
コメント (16)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

江戸東京博物館 「手塚 治虫展」

2009年05月19日 14時42分27秒 | お出かけ・旅・美術・博物館
      ↑  会場の外にあった大看板


        江戸東京博物館HP

    
        手塚 治虫展のページ


 5月17日の日曜日、小雨が降ったりやんだりの博物館日和の日 (笑) に 「手塚 治虫展」 に行ってまいりました。天気のせいか思ったほど混んでいなかったので、展示品を間近に見ることができましたよ。

 オフ会でこの展覧を見に行こうという企画に 夜さん に誘っていただいたものの、平日ということで行けない~と泣いたら、なんと 長友さん より招待券を2枚送って頂き、だんなと行くことが出来ました。迅速に手配してくださった 夜さん、長友さんありがとうございます。 m(_ _)m

 ちょうど昨日 (5/18) でしたか、読売新聞に 三浦しおんさん の展覧会見物記が載ってまして、その中で感激していたように、私もまず 手塚先生 の生原稿の山にびっくり、感動でした。小学校3年生の時に初めて描いて、友達や先生まで楽しみにしていたという、ノートに描かれたマンガ、中学の時の昆虫の細密画、自画像から、もちろんプロになってからの生原稿がずらりと並び、一つ一つメガネをずらしてじっくり見ていた私は疲れましたが、こんなチャンスはめったにないですもん、じっくり穴があくほど (ウソ) 見てきましたよ。

 ちょっと展示方法が散漫かな~なんて生意気にも思いましたが、生まれた時からお亡くなりになった時まで、全人生を俯瞰し、作品もたくさん展示し、ファンには満足の展覧会だと思います。

 昔はこのように大きな会場でマンガ家の展覧会なぞ、思いもよらなかったですが最近は多くなりました。マンガ好きには良い世の中になったもんだ。
 

             
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マンガ日本の古典 1 「古事記」 石ノ森章太郎

2009年05月15日 16時18分02秒 | マンガ家名 あ行
          ↑ 中央公論新社 1996年6月1日 初版 文庫版


 マンガ日本の古典シリーズの栄えある1巻目、「古事記」 を描いているのは 石ノ森章太郎先生。「古事記」 の中でももっとも面白い 「上巻(かみつまき)」 いわゆる 日本神話 を描いています。

 石森氏の歴史ものというと、私は 「マンガ日本の歴史」 をディアゴスティーニ出版の、本の上半分だけマンガという縮小版で持っていますが、この 「古事記」 はそれを描き終えた直後のお仕事らしい。

 作者あとがきによれば、
  「マンガ日本の歴史」 全55巻を終えた直後、ということもあり、「古事記」 上巻は気の楽な仕事となった。 
 と有る。
  - 日本の歴史の方は - 分かっていることだけでも、出来るだけ正確に、ミスリードは許されない、という当然のプレッシャーも、予想以上に大きかったようだ。  - 中略 -  歴史はマンガ的ではあっても、マンガではないからだ。マンガ的につられて、マンガ家的発想を展開し、本当のマンガにするわけにはいかない。
 そう そこへいくと 「古事記」 上巻は、確たる原本が存在するとはいうものの、自由に『マンガ家的発想』で処理が出来た。なにしろ
 幼少のみぎりから慣れ親しんできた、楽しいムカシバナシの世界、である。そのムカシを思い出しながら、大いに楽しんだ、というわけである。もっとも
 苦労が全然なかったわけではない。中でも最大の苦労は……、「古事記」 上巻そのものが、すでにおおいなる マンガ だったことである。


 うふふ、石ノ森先生らしい文章。読んでみると本当に楽しく描いてあるのです。 
 アマテラスを天の岩戸から引っ張り出そうとして踊る、アメノウズメのストリップの色っぽいこと。ヨモツヒラサカでのイザナギ・イザナミのホラーや、スサノオノミコトとヤマタノオロチとの大活劇や、途中ミュージカル風にヒーロー・ヒロインが歌いだしたり。 (なんと原作もそうなっているそう) 
 良く知っているおとぎ話や、あら、ほんとはこんな話だったのね、というオオクニヌシノミコトの話など、これなら小学生から大人まで、読んで聞かせれば幼稚園児だって楽しめます。
 絵本ではなく一度通しで日本神話をちゃんと読みたい人は、難しい漢字の神様が並ぶ現代語訳より、これを見た方が手っ取り早いと思われます。(笑)

 1998年(平成10年)1月28日亡くなっているので、1994年作のこの作品は亡くなる4年前の最晩年時期の作となります。もっともっと描いてほしかった…。ファンは誰もそう思ったことでしょう。

 

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新人ちゃん 入る。

2009年05月13日 16時43分19秒 | 仕事

 去年予定していて結局入らなかった 我が部の新人 

今年は二人入りました~~。 

 営業男子1名、待望の業務 (私のところ) 女子一人です。嬉しいけど、今仕込んでるんで忙しくて大変なのよ~。二人とも素直でいい子たちじゃ~。よかった。

 1週間で電話や接客を、1ヶ月で大体の日常業務を、3ヶ月で自分の仕事を覚えてもらう予定です。特に営業業務 (事務) は毎月同じルーティンワーク的仕事が多いので、3回まわれば (3ヶ月あれば) 大体聞かずにできるようになると思います。

 営業対事務の比率が全社一厳しかったうちの部の業務 (私ひとりさ) の月末月初の忙しさが少し緩和されるでしょう。 もうちょっとだ、教え込んだら楽になれる~~、頑張るぞ。

 ということで、マンガもろくに読んでません。COM記事もしばらく書いてないしな~ マンガ記事は今少しお待ちくださいませ。


 
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

やまだ 紫さんが亡くなられました。

2009年05月11日 12時53分52秒 | マンガ家名 やらわ行
 私もつい先ほど、ちゃととさんのブログ で知ったのですが、漫画家・エッセイストの やまだ 紫さん が5月5日に亡くなられました。

 以前から、やまださんの御夫君である 白取氏のブログ → 白取特急検車場【闘病バージョン】 を愛読していたのに、GW連休中はパソコンを開かず、知るのが遅くなりました。

 先ほどからそちらで やまださん が倒れられてから亡くなるまでの詳細を読んでいるところですが、自分も家人が病気持ちということもあり、とても人ごととは思えずに読んでいます。途中たまらず、いったんこの記事を書いてから又読もうと思った次第です。

 やまだ氏のマンガやエッセイが好きな方は多数いらっしゃるはず。どうぞ白取氏のブログを読み、やまださんのご冥福をお祈りしてください。


合掌。


コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マンガ日本の古典 酒井 美羽 「春色梅児誉美 しゅんしょくうめごよみ」

2009年05月08日 13時18分23秒 | マンガ家名 さ行


          ↑ 中央公論社 1996年6月25日 初版


 中央公論社の編集者の常套句 ! 「酒井さんにぴったりですよ !」 にまたもや釣られて  「江戸時代はまるでシロート」 と告白する少女マンガ家 酒井 美羽さんが描く江戸時代ジェットコースター恋愛ドラマ。
 あらすじを要約しようにも、二昔も前の少女マンガ、日活映画か奥様の紅涙を絞ったラジオドラマか、今なら韓流ドラマに昼メロ、いつの時代も日本人大好きな、いろんな要素ごちゃ混ぜの一大メロドラマです。
 原作は江戸時代後期の戯作者 為永 春水 作の人情本。今でいえば大衆小説の大ヒット作です。

 酒井さんは私たぶん初めて読む方だと思うんですが、(「花とゆめ」「SILKY」「YOU」でちらちら読んでたかもしれないが) 少女マンガ家らしい可愛らしい絵と思いきや、レディースコミックにも描いてらしたようでなかなかに男も女も色っぽく、艶っぽく、なるほどお江戸の恋愛ドラマにはぴったり。

 作者あとがきによると原作は、
「明るくテンポのいい物語で、最後まで読んでみた結果、なるほど私にぴったりだと認めざるを得ないというか、特にどんどん調子よく展開して収拾がつかなくなった所で都合良く(ちょっと強引に) まとめてめでたしめでたし・・・・」

 二組のカップル + 一人 を中心に話が進みますが、前半から少女が暴漢にあわやと思うと助けが入ったり、後半町人だと思っていた主人公たちが実は大家のお侍さんの落とし種やらお嬢さんやら。(笑) 
 庶民のおとぎ話で終始するのですが、それはそれで楽しく浮世の憂さを忘れ、ふと男女の真実にホロリとさせられたりして面白かったです。

 酒井氏の夫君が学生時代に 落研 にいて、趣味で江戸の風俗を調べていたとかで、描く上で大きな助けとなったそうです。そのためか江戸の風俗や建物の風情、小物に至るまでしっかり描かれていて、時代ものに興味のある方には楽しいと思いますよ~。


 酒井氏がこの物語を現代風にアレンジして描いた巻末の 「スプリング・プラム・カレンダー」 が出色 !

 ここはとある大会社、会長が急死したことから後継者を巡り内紛が勃発。弱冠19歳の養子で後継ぎの若社長 丹次郎 大学一年生に対するは海千山千の副社長 鬼兵衛 (春色では大番頭) 策略ではかなうはずもなく、会社の金を横領したと濡れ衣を着せられ身を隠し、中野の安アパートで寒さに震える 丹次郎。
 年上恋人の銀座ホステス 米八(よねはち) (春~では売れっ子芸者ね) が探し当て、「私が養ってあげる…涙」

 一方、丹次郎とは兄弟同然に育った会長の娘で丹次郎のフィアンセ、コギャルの お長 (おちょう) 高校1年生は 丹次郎 を探して夜の新宿をうろつく。ヤクザにからまれあわや~というところをチーマーのボス、ヘアメイクアーチストの お由 (およし) (春~では髪結いさん) に助けられ、そのまま お由 の家に転がり込み 鬼兵衛 に牛耳られた家を出る。

 ばったり出会えた 丹次郎 と お長 がイタリアンレストラン (春~ではうなぎや) で食事しているところに 米八 がホステス仲間と現れ、コギャルとホステスの対決が始まり…。

 と、こんな調子でポンポン進み、今 「りぼん」 「なかよし」 または 性描写をちょっと過激にして レディースコミック で連載されても違和感ないと思います。(笑)

 ラストの納まりは江戸時代ならではで、今の時代では考えられないものですが、こんなハッピーエンドも当時ならありなのかもと思わされました。

 お近くの図書館にあったら手に取って見てくださいね~~。


 
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏ミカンの花とさくらんぼ今年の収穫

2009年05月07日 18時42分01秒 | 雑記
         ↑ 今年咲いた夏ミカンの花


 清楚な白花でしょう ? 凄い量の花が咲いて、しかもとても良い香り。熱い位の日には網戸にして家の中でも香りを楽しみました。実家でもあきれるほどの花が咲いて香りが凄かったと言っていたので、今年は夏ミカンの当たり年になるでしょうか。



               

        
 一方、夏ミカン収穫に遅れること2週間余り、あっという間にサクランボが赤くなり、例年通り GW の収穫になりました。今年は多かったみたい。なにしろ上のように取った後でも 


              ↓  この通り上の方にはまだ残ってます。



               


 今は盛んにヒヨドリやらオナガやら、都内というのにいろいろな野鳥が食べに来ています。見ても知識がないのであまり分からないのですが。。。
 GWの我が家の庭でした。


コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マンガ日本の古典 23 安彦 良和 「三河物語」

2009年05月01日 12時51分37秒 | マンガ家名 やらわ行
      ↑ 中央公論新社 1991年2月25日 初版 文庫版

 このシリーズでは女性作家の紹介が続いたので、男性作家もご紹介します。シリーズの中には 「源氏物語」 を長谷川 法世さんが変わった趣向で描いていたりして、まだまだ楽しい作品がいっぱいあります。


 原作の 「三河物語」 は講談・歌舞伎作品で知られる徳川三代に仕えた 大久保 彦左衛門こと 大久保 忠教 (おおくぼ ただたか) 1560年-1639年 という幕府旗本が自家用に書いた本。江戸時代のベストセラーだそうだ。しかも版木で印刷したものでなくすべて手で写したものが流布したそう。

 講談や歌舞伎芝居の中では「天下のご意見番」などと持ち上げられ、魚屋の 一心 太助 とのコンビで3代の各将軍にもズケズケと意見を言ったというのは後世の創作らしい。
 ただ浪人を食客として多数養ったり、筋の通らない話には命を賭けても抵抗するなど、「三河物語」 の中のエピソードを見ると頑固な義侠の士というのは本当らしい。又、八男ということでけして嫡流の出ではなく、大久保家の本家も長兄の子が継いでいる。

 原作は絵師の 安彦 良和氏 があとがきで言っているように、家康公の合戦譚や自分の一族の活躍自慢、太平の世になってからの一族の不遇振りの愚痴など、今の我々が読んでもさして面白くないことがつづられており、どうマンガにするか困ったそうだ。
 ところが実在の太助が彦左衛門の草履取りをしていたということを知り、安彦氏 はそれを手がかりにしてこの作品を描ける ! と思ったそうだ。
 又、港区白銀 立行寺 に彦左衛門の墓と背中合わせに 一心 太助 の墓がある。
 
 原作の 「三河物語」 にも太助のことはなにも書いていない。しかしこの作品では、侍の主人へのご奉公の理不尽さを織り込みながら 太助 から見た彦左衛門を描いている。しかも少年マンガ雑誌で連載されてもおかしくないような面白い作品に仕あげているのだ。ほとんど氏の創作作品と言っても良い。
 この中では剛直、強情、気骨まんまん、しかし稚気あふれる彦左衛門や 侍になりたくてなりきれなかった 太助 が生き生きと動いている。

 「機動戦士ガンダム」 のキャラクターデザインと作画ディレクターを担当したことで有名な 安彦氏 だが、私がマンガ喫茶で読んだ少ない氏のマンガ作品からでも骨太の作品作りはわかり、マンガ作家としても評価の高い人だ。
 これも、氏の作品の中ではあまり有名ではないのがもったいないと思う程、しっかりした作品だった。ガンダムを知らない子供たちにも図書館などで長く読まれる作品としたら、かえっていいかもしれない。

 これを読んで改めてマンガ作家としての 安彦 良和氏 に興味がわいたので、またまたマンガ喫茶へ行ってあさってみようかな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする