4.5.1. ロボットは黒いラインに沿って進み、アリーナ内に設けられたコースを完了しなければならない。
ロボカップジュニアのレスキューの競技のごく基本的な動作として、「ライントレース」があります。 上のルールの記述の中でも、「黒いラインに沿って進み・・・」とあります。 競技として、スタートからゴールまで、一本の黒線が続いており、その黒線をたどって「スタート」から「ゴール」まで進むことになります。
ただし、「障害物を回避している最中」「切れ目(ギャップ)を通過中」「レッドゾーン」については、必ずしも「ライントレース」をしていない状態にあります。
まずは、基本的な動作として、「ライントレース」とはどういう状態を指すのかを明確にする必要があると考えます。
以下は、私の考えです。
ロボットが「ライントレース」しているとは、ロボットの両側の光センサーが黒ラインをまたいでいる状態で、ラインに平行にロボットが進んで(前進)いる状態とする。
ロボットは、競技開始から終了までの間、 「障害物を回避している最中」「切れ目(ギャップ)を通過中」「レッドゾーンの中にいる」の場合を除いて、「ライントレース」を実行している状態であることになる。
アトランタの世界大会では、審判間での解釈の統一が図れていない部分がありました。 「M&Y」が決勝でドイツのチームと組んだ時に、切れ目(ギャップ)通過が認められていませんでした。 審判に確認すると、「切れ目を通過した後の黒線をライントレースする時に、小刻みに左右にロボットの機体を振る動作が見られなかったから。」という理由でした。 その審判は、「ライントレ-ス = 左右に小刻みにロボットが揺れる」というように認識していました。 結局は、そのような動作にならないロボットもあることを理解していただきました。
というわけで、まず最初に、ごく基本の動作「ライントレース」とは、こういう状態をいう。 ということを明確にすべきと考えます。