Re: The history of "M&Y"

Team "M&Y" and "花鳥風月"
the soliloquy of the father
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うらしまたろう 続きの続き

2024-07-11 | ブログ

さて、前の記事を書くのに、「うらしまたろう」関係でネットをさまよいました。
さまよった中で見つけた、「おお、これは面白い!」と思ったのが以下のページです。


小学校の教育用のページと思われます。


いやぁ、このページ、なかなか面白いです。

「浦島太郎」裁判
竜宮城の乙姫は、カメが地上から連れてきた浦島太郎と出会い、恋に落ち、夫婦同然の暮らしを送るようになった。しかし、3年後、乙姫のお腹の中に子どもが出来たことを知った浦島太郎は、「地上に帰る」と別れを切りだした。そのことに強い恨みを抱いた乙姫は、浦島太郎を殺害することを決意。殺傷能力の高い煙が詰まった玉手箱を渡した。地上に帰り玉手箱を開けた浦島太郎は、
煙を浴びて急激に老化。甚大な苦痛を受けた。殺害しようとした事実を認める乙姫を、刑務所に送るか?それとも、情状酌量で執行猶予をつけるか?

裁判を演出して、視聴者である子供たちに、どのように判断するか考えさせる(社会科なのか、道徳なのか・・・) 番組です。
番組の中では、自分が裁判員裁判の裁判員になった設定でのロールプレイングゲームのような感じです。

最初に検察官が事件のあらましを説明します。
被告人の乙姫は、竜宮城のあるじ。亀が地上から連れてきた浦島太郎と出会いました。乙姫は、浦島と恋仲になり、夫婦同然の暮らしを送るようになりました。しかし3年後、両親のことが心配になった浦島は『地上に帰る』と別れを切り出しました。そのことに強い恨みを抱いた乙姫は、浦島を殺すことを決意。殺傷能力の高い煙が詰まった玉手箱を渡したのです。地上に戻った浦島は、煙を浴び急激に老化。じん大な苦痛を受けました。乙姫が犯した罪は、刑法第199条、第203条の殺人未遂罪にあたります。
 と、乙姫様は浦島太郎を殺害するための道具として玉手箱を渡します。(つまり、玉手箱は太郎を殺害するための凶器として登場します) 
玉手箱の中には(太郎が竜宮城で過ごした)300年間が経過する煙が入っています。 だから、その煙を浴びた生物は300年間が経過した状態になる。(普通なら即死&白骨化する) ただ、太郎が玉手箱を開けた時に浜風が強くて、煙の直撃を避けられたので(300年間までの時間経過はなく)若者がおじいさんになるくらいの歳をとっただけで済みました。(50年分くらいでしょうか? 設定が細かくて笑っちゃいます)

で、番組は・・・
・被害者である太郎の証言
・弁護人による反対尋問
・弁護人の証人である亀の証言
・検察による証人への反対尋問
・被告人である乙姫様への質問
・検察による質問
最後に
・最終弁論 として、検察官と弁護人がそれぞれ意見を述べます

番組としては、ここで終わり !?
この後は、学校の教室の中で子供たちが(自由に)考えるのかなぁ・・・

この中で、なかなか面白いと思ったのが・・・証人の亀への尋問
亀は「乙姫様は、直前に犯行を躊躇して『絶対に玉手箱を開けてはダメです』と何度も言いました」と証言しますが、検察は「犯行を思いとどまったのなら『玉手箱を返して』と言うはずだ」と反論します。
それから、『絶対に開けてはダメ』と言われると、逆に開けたくなります。 だから、「『絶対に開けてはダメ』というのは、必ず開けさせるための考えだ」と責めます。
これを聞いて・・・ダチョウ倶楽部の「いいか、押すなよ、絶対に押すなよ」を思い出して笑ってしまいました。

この中では、「太郎がどうして玉手箱を開けたのか」については、触れられていません。 最終的には太郎が自分で考えて玉手箱を開けました。(しかも「開けてはダメ」といわれていたのに) だから、ある意味「殺人未遂」とは言えないのではないか・・・
「これば絶対に食べちゃダメ」と毒を渡されていて、本人は毒とは知らされていなくても、それを本人の意思で食べて死んだら殺人になるの?

改めて全体を見てみると・・・うん、なるほど、どちらも良い意見!(笑) まさに、ああ言えばこう言う状態!


で、この裁判、大人の私としては・・・
太郎と乙姫は「恋に落ち、夫婦同然の暮らしを送るようになった。」ということは、結婚はしていなかった、ということになりますね。なのに、「子供ができるような行為」をしていた。 乙姫のお腹に子供が出来たと聞いて、怖くなって別れようとした・・・って、おいおい、太郎さん、ちゃんと最後まで責任をとれよ!

そこで、私の頭を駆け巡ったのが浦島太郎の童謡の3番
「♪ 遊びにあきて気が付いて~ ♪」
ということで、太郎は乙姫様を「遊び」と思っていて・・・しかも「もう飽きてしまった」ようです。(苦笑)
もう、まさに乙姫様の「私のことは遊びだったのね!」という苦痛な叫びが聞こえそうです。

ということで、この(「乙姫様による浦島太郎殺人未遂」事件の)裁判、M&Y父的には、乙姫様は(無罪ではないものの)情状酌量の余地ありです。(笑) 

この、昔話法廷という番組には、他にも沢山の法廷劇があるので、順々に見ていきたいと思います。(いやぁ、面白そうなこと、よく考えるなぁ!)
コメント
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