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進歩派の良心と訳せば良いのかな。久々の毒舌経済学者の新刊。読んでみると所得格差の広がり、いわゆる二極化を1920年代と現代のアメリカの「長期の金ぴか時代」(三上義一さんの訳はいまひとつついて行けないので、原著を読むべきだが)としている。1950年代は中流階級が主体の所得格差の「大圧縮」時代とある。現在の格差の原因は「制度と規範」の変化として限界税率の低減(所得移転の減少)、ストックオプションなどの企業制度、ITの普及としていて、お金持ちが更に優遇され、その子弟の教育も良いというまとめになっている。<o:p></o:p>必ずしも、保守派が原因だとは思わないが、格差が広がる社会の仕組みには賛同せざるを得ない。要は、持てる権益を守り、より利益を拡大するという風潮がある。それが無い物は、持てる様に努力すべきだという解釈が多い。つまりは、階層間、階級間の移動が難しく、所得の移転がすくない社会になりつつある。権益資本主義とでも言おうかな。<o:p></o:p>
私は、歳入では限界税率を元に戻す(累進課税)と消費税(取り漏れの防止)が最もよく、歳出では、教育(公平性の原則の根幹)の充実のため低利ローン、奨学金、私学への補助金(公的教育はどうも投資効率が低いのでは、人材でも採用の透明性が無いなど)が根幹と考えている。自分の好きな道を、好きなだけ勉強でき、それを引き出す教育者が欲しい。<o:p></o:p>