都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

リーマンブラザーズ破綻に思う

2008-09-20 16:10:14 | マクロ経済

<o:p> </o:p>あまりに納得がいかないので駄文を書き連ねます。<o:p></o:p>

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     住宅高騰による消費拡大は<o:p></o:p>

GsS-Nx = I 投資は財政黒字、貯蓄、それから輸出超過を引いたものである。アメリカは、財政赤字、借入れ拡大(マイナスの貯蓄)、輸入超過であり、投資は輸入超過が支えていたことになる。このような状況では、産業が成長する訳が無い。GMも破綻するのが分かる。(「GMとともに」の新刊が出たがSloanも嘆いているだろうな。)<o:p></o:p>

住宅高騰による借入れ拡大と消費の拡大は、貯蓄率の低下(借金の増加)であり、現在の消費の付けを、先に支払うことである。金利収入は拡大しGNPに貢献するが、住宅の高騰分(含み益)はGNPに直接的にはならない(Economic Rent:経済地代は拡大するが)<o:p></o:p>

どうも架空の成長ではなかったか。グリーンスパンの90年代以降はインフレ無き成長と評価されたが、これが住宅高騰によるものとしたら、消費の先食いに他ならなかったのでは。<o:p></o:p>

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     金利の低下と所得の偏在<o:p></o:p>

アメリカも景気対策のため金利を上げようにも上げられない。より良いリターンのため、富裕層の資金が「シナリオ相場」を作っていないか。この前まで、中国製品がデフレの要因と言っていたのが、中国の消費がインフレの原因とはおかしくないか。大体、中国のGNPとかは結構いい加減な推計であるし、国際金融収支なども誤差脱漏が物凄く多い。(どうも麻薬取引などアングラが多いらしい)ここを狙って好き勝手なことを言っているような感じである。中国はその上、所得格差、地域格差が大きく、把握しにくい状況にある。<o:p></o:p>

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     ITのバンドワゴン効果<o:p></o:p>

うわさで動くのが更に多くなって気がする。流言飛語を助長しているのでは。株式欄などで書かれると資金は引き上げる、取引は停止するという動きが多い。更にそれが、即株価に反映するスパイラルがある。情報の過度の流動性ではないか。銀行も資金の「池」という機能でなく、よりすばやく資金を動かす機能となっている。(余談:ネットで怖い事例は、「決壊」    平野啓一郎著にあります。一読下さい)どうも、貸し付けの動きが急である。これはノンリコースローン(プロジェクト・ファイナンス)や証券化(私募債を含む直接金融)が多いことも一因だろう。<o:p></o:p>

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     投資銀行とは何か<o:p></o:p>

目の前の収益にだまされたのではないか。短期の収益(ストックオプションに跳ね返る)、みんながやってる(ネットの効果か)、理論上安全でお墨付き(格付け)もあり。というのが、背景だろうか。切ない感じである。あの、アメリカ債と同じくらいの信用度の住宅関連債も、政府が保証となったのだから、長期の宴はなかなかの酔い加減であったのであろう。気がつかなかったのが悔やまれる。それとも、CEOは儲けられるときに儲けようという方針か。ストックオプションがボーナスで、キャピタルゲイン課税が15%ならば考えられる。投資銀行でリストラされた方々をTVで見ると、さばさばしているのも、稼ぐだけ稼いだということか。<o:p></o:p>

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中京区の洋食屋でビフカツ

2008-09-20 16:03:43 | 食べ歩き
ビフカツとは牛肉のカツで、これとエビフライ2本とハム、カップスープがついて約千円である。かなりレトロなお店で、ロウ細工のサンプルに歴史を感じる。美味しいとの評判なので、値段の変わらない「はふう」のハヤシライス(サラダと飲み物が付く)は、良く行っているし、こちらに伺った。お昼のランチもあり700円台でポークカツとエビフライだが、ドゥミグラス・ソースのかかったビフカツが美味しそうなのでそちらにする。時間となり中に入り、数人の注文が取られた。ご主人が、フライヤーにカツを入れた。次にエビフライを入れた。そしてカップスースが先に渡された。次にお皿にカツ、エビフライと千切りキャベツが載せられ、タルタルソースやカレーソース、ドゥミグラス・ソースが掛けられ、ご飯とともに次々と運ばれた。味は、「フライ」である。牛肉は薄くて旨味も無い。エビフライはエビである。ドゥミグラス・ソースの色は濃いが旨味がどこにもない。付け合せは少量のキャベツのみで卓上のサウザンド・アイランド風のドレッシングを掛けるようだが旨味がない。徹頭徹尾、油とライスと衣と肉とエビである。もっと、ひとつひとつ慈しむように作れないのか。これでは洋食屋ではなくとんかつやである。(それなら美味しい「かつくら」もある)店は忙しく、落ち着かない。味は単調で、変化もない。5分も走れば行ける、左近という祇園のステーキ屋さんの1,260円のランチにすれば良かったと心から思い、はふうのハヤシライスの偉大さに気がついた。ひとつ良かったのは、この店は恐らく約700円のランチのお店なのであろうと思った。(そちらの注文が7割だった)。ご飯大盛にすれば納得のカリテ・プリだろう。
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