園長のつぶやき

こんにちは 長坂保育園の園長です。日々成長する子ども達を見ながら、日頃の思いを綴ります。

くじら

2010-01-24 18:25:09 | 日記
園長です。
 昨日、久しぶりで「八食センター」に行った。土曜日の夕方ということで、少し賑わってはいたが、5時過ぎなのにほとんどの店が閉店の準備をしていた。この不景気にずいぶん殿様商売をしているなあと感じた。せめてあと1時間でも遅くしたら、客足も違うんだろうに・・と思うが、それぞれ事情があるでしょうから仕方がないか。昨年、四国の高知に行ったとき、市内のアーケード街の中に八食センター見たいな「まるめ市場」というところがあり、午後6時過ぎだというのに大勢の人で混雑していた。ここでは、市場みたいな雰囲気で屋台みたいな店が周りを取り囲み、中央は椅子やテーブルで仕切られ、おもいおもいの店で買った刺身や焼き鳥、煮つけなどを持ち寄り家族や仲間で食べていた。活気があり、とてもわくわくドキドキしたのを思い出す。高知の酒・肴がすべて揃い、おまけにお土産まで選べるという、とても行き届いたアイデアであった。さすがに坂本竜馬が育った土地柄であると思った。さて、こちら八戸の最大観光地「八食センター」では、既定路線から外れることなく、それぞれの個人商店が頑張っていて、空き店舗のスペースには椅子やテーブルが置いてあり、一応体制は整っているように見えるが、全体を見れば統一されておらず、計画性にかけているように思う。まあ、それはさて置いて、ある店で珍しい刺身に出会った。動物の肉なのに魚屋で売っていた。「ミンククジラ」の刺身である。昔は嫌というほど食べた「クジラ」だが、最近は滅多に口にすることがなくなった。漁獲規制のせいもあるかもしれないが、店頭に出回ることが本当に少なくなった。亡くなった母親はこのクジラの刺身が好きで、冷凍され、カチンカチンになった肉を包丁で力を込めて切っている姿を思い出す。私は刺身より、生姜みそで煮込んだものが好きでした。まさに「肉」そのものの味がしていた。同じクジラでも「さらしくじら」と言われる脂身は大嫌いだった。もっと嫌いなのは「脂身」の部分で、八戸では「クジラ汁」という郷土食があるが、これだけはどうしても喉を通らなかった。今でも、あの匂い、噛んだときのゴムのような感触が忘れられない。昔は八戸の鮫や八太郎の海でもとれていたという。私が小学生のころ、八太郎でクジラが上がったという話を聞いたことがある。今では迷い込んだクジラがほとんどで、生かして返すのがルールのようだが、もったいないことをしているなあと思う。クジラは日本の文化である。日本人ほどクジラを大切に頭から尻尾まで全て活用する民族はいないそうだ。骨まで浄瑠璃の材料で使うという。大したものだと思う。世界に誇れるクジラ文化だと私は思う。
 まあ、そんなわけで、クジラの刺身を買い、八戸名物イカの「なまピー」と思い切って生うにも少々いただき家路についたのであった。クジラ、イカ、うに・・・と言えば、「酒」がつきもの。久しぶりで飲んだ。ビールを350CC、日本酒を2合・・。酔った、酔った・・こんなに飲んだのは大晦日以来だった。しばらく休んでいたので肝臓がびっくりしたのではないかと思う。明日からまたしばらく禁酒としよう・・。でも、クジラの刺身はおいしかったなあ。ところで大酒飲みを「鯨飲」というが、クジラは食べても酒には飲まれないようにしよう。今年は「寅年」なので、大トラくらいにしておきましょう。
コメント
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