園長です。
日本の保育制度、幼児教育が混迷の度合いを深めています。昨日の新聞には、「幼保一体化」を目指すとして、保育園と幼稚園を所管する「子ども省」みたいなものを創り、統一する、と言う記事が載っていました。保育園の制度改革もままならないのに、一体子ども達をどうしたいと言うのだろうか。鳴り物入りで小泉政権が導入した「認定こども園」制度も未だ全国で360件足らずしかありません。青森県内には八戸市の2箇所しかないのです。「笛吹けど踊らず」、何か、どこか視点が違っているように思います。幼稚園救済のための制度を無理やり導入しても、理念と違う対応は幼稚園としても受け入れがたいのでしょう。認定こども園は、幼稚園ではこの先経営が困難になるので、保育園のようにやってください、と言うことなのです。要するに、「幼稚園は保育園になってください」と言うことです。最近の幼稚園を見ると、理念は「幼児教育」ですがやっていることは保育園とほとんど同じです。今、求められているのは、保育園の役割なのです。現実として、小学校入学児は幼稚園より保育園の卒園が多くなっているのです。
もう一つ、地方と都会の格差があります。今の保育制度は大都会型の「待機児童解消策」がメインになっています。保育室の面積基準も待機児童解消のためになし崩しになろうとしています。給食も「外部委託」が出来るようになりそうです。これまで国がかたくなに守ってきた優れた制度がガラガラと音をたてて崩れてしまいそうです。八戸には待機児童がほとんどいません。それどころか「定員割れ」の保育園が年々増えてきています。政府は「こども・子育てビジョン」として少子化対策の新たな指針を閣議決定したようですが、良い子育てをするには「安定した雇用・安心できる老後」が絶対条件なのです。ここをしっかり抑えれば、子供は自然に増えていくのではないでしょうか。勿論、女性の働く環境整備も必要です。今の日本は、女性の力・能力に頼らなければ成り立っていかないのは、どこの家庭を見ても明らかだと思います。特に我が家は・・・。
民主党政権になり、今までのしがらみから開放され、良い方向に向かうかと思ったら、意外と世の中は根が深いつながりで縛られていることが解かったような気がします。長年築いてきた悪しき伝統・しきたりは一朝一夕では治らないのでしょう。私達も長期戦覚悟で見守る必要がありそうです。それにしても明日が見えない情況は不安が一杯です。せめて何か一つでも光明があれば嬉しいのですが・・・。毎日、新聞を見て、秋でもないのにため息ばかりついている今日この頃です。
日本の保育制度、幼児教育が混迷の度合いを深めています。昨日の新聞には、「幼保一体化」を目指すとして、保育園と幼稚園を所管する「子ども省」みたいなものを創り、統一する、と言う記事が載っていました。保育園の制度改革もままならないのに、一体子ども達をどうしたいと言うのだろうか。鳴り物入りで小泉政権が導入した「認定こども園」制度も未だ全国で360件足らずしかありません。青森県内には八戸市の2箇所しかないのです。「笛吹けど踊らず」、何か、どこか視点が違っているように思います。幼稚園救済のための制度を無理やり導入しても、理念と違う対応は幼稚園としても受け入れがたいのでしょう。認定こども園は、幼稚園ではこの先経営が困難になるので、保育園のようにやってください、と言うことなのです。要するに、「幼稚園は保育園になってください」と言うことです。最近の幼稚園を見ると、理念は「幼児教育」ですがやっていることは保育園とほとんど同じです。今、求められているのは、保育園の役割なのです。現実として、小学校入学児は幼稚園より保育園の卒園が多くなっているのです。
もう一つ、地方と都会の格差があります。今の保育制度は大都会型の「待機児童解消策」がメインになっています。保育室の面積基準も待機児童解消のためになし崩しになろうとしています。給食も「外部委託」が出来るようになりそうです。これまで国がかたくなに守ってきた優れた制度がガラガラと音をたてて崩れてしまいそうです。八戸には待機児童がほとんどいません。それどころか「定員割れ」の保育園が年々増えてきています。政府は「こども・子育てビジョン」として少子化対策の新たな指針を閣議決定したようですが、良い子育てをするには「安定した雇用・安心できる老後」が絶対条件なのです。ここをしっかり抑えれば、子供は自然に増えていくのではないでしょうか。勿論、女性の働く環境整備も必要です。今の日本は、女性の力・能力に頼らなければ成り立っていかないのは、どこの家庭を見ても明らかだと思います。特に我が家は・・・。
民主党政権になり、今までのしがらみから開放され、良い方向に向かうかと思ったら、意外と世の中は根が深いつながりで縛られていることが解かったような気がします。長年築いてきた悪しき伝統・しきたりは一朝一夕では治らないのでしょう。私達も長期戦覚悟で見守る必要がありそうです。それにしても明日が見えない情況は不安が一杯です。せめて何か一つでも光明があれば嬉しいのですが・・・。毎日、新聞を見て、秋でもないのにため息ばかりついている今日この頃です。