園長のつぶやき

こんにちは 長坂保育園の園長です。日々成長する子ども達を見ながら、日頃の思いを綴ります。

蕎麦

2010-01-20 14:46:26 | 日記
園長です。
 最近、おいしい蕎麦を食べていません。最近食べた蕎麦は「年越し蕎麦」でした。これもまあまあおいしかったのですが、やはり職人が丹精こめて作った蕎麦は品格があります。汁も既製品とは風味が違うような気がします。私はそばが好きなので、いろんなところで蕎麦を注文します。四国に行ったときは秘境かずら橋で「祖谷蕎麦」を食べました。山形では「板そば」を、長野では信州そばを食べました。でも私は八戸のそばが一番好きです。私のお勧めは、市内であれば「藪春」(やぶはる・・市役所の近く)が一番だと思います。南郷の「源寿庵」、名川の「けやぐ」もおいしい蕎麦やです。私がこれまでで一番感動した蕎麦屋は、二戸駅前にある「かねしめ」という店です。今は、代が変わって味も普通になりましたが、先代の主人が作った蕎麦は天下一品でした。時の総理大臣「鈴木善幸」さんも通ったという由緒正しい蕎麦屋です。ここでは、注文がほとんど「もり大」(もりそばの大盛り)で、二枚、三枚食べる人もザラでした。その分店は込んでいて、なかなか車も止められないほどでした。この「かねしめ」では、ラーメンもおいしく、地元では評判の店でした。おじいさんが作っていたのでしたが、亡くなってから娘さんが後を継いだのですが、麺も汁もレシピを置いていかなかったらしく、味がすっかり変わってしまいました。そばは、少しお年を召した人のほうがおいしく作れるようです。だいたいおいしいのは定年後に趣味で作り始めましたと言う人のほうが多いようです。一日市にある店や南郷の「源寿庵」がそうです。でも蕎麦が出来るところは土地が痩せて、あまり農作物が育たないところが多いようです。山口の萩に行ったときも、歴代の総理や阿部晋太郎さんなどが通ったと言う蕎麦屋に入りましたが、ここも老夫婦が切り盛りしていました。ここの蕎麦はおいしかったです。店の名前は忘れましたが、10人も入れば一杯になり、外にはいつも10人くらい並んで待っていました。汁に地鶏の卵の黄身が入り、2,3枚はいけそうな感じでした。機会があったら、是非もう一度味わいたい蕎麦です。私が良く行く「やぶ春」は、何と言っても「鴨せいろう」が一番おいしいと思います。鴨肉でじっくりと出汁をとった汁で、蕎麦を思いっきりすする・・・至福の一時です。本当は蕎麦を食す前に「熱燗」で一杯・・と行きたいところですが、大体車で行くことが多いので、自粛しています。蕎麦屋で飲む酒はおいしいのです。東京でたまに蕎麦屋へ入ると、まず「いたわさ」と「出し巻き」(かまぼこと卵焼き)で日本酒を熱燗で注文します。飲み終わる頃を見計らって「ざる」を注文し、まずは、蕎麦だけを箸でつまんでわさびをちょっとだけつけて味見をします。白髪ねぎとわさびが蕎麦の味を引き締めます。食べ終わったらぐずぐずせずにさっと席を立ち、会計を済ませ店を出る・・。これが粋ということでしょう・・・多分。蕎麦には老舗が似合います。伝統と歴史を受け継いだ味は、近代的なビルでは趣がありません。私達はそばの歴史も一緒に味わっているのかもしれません。今日の晩御飯は「蕎麦」といきますか、あなたのそばで・・・。
コメント
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