二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

フェルメールの絵の中の人びと(ポエムNO.64)

2011年10月23日 | 俳句・短歌・詩集
ヨハネス・フェルメールが発見した日常性を 数百年後のぼくたちが発見する。 そこに差し込んでいた光は永遠のつばさをえて 時空を旅している。 その途中で たまたま日本人のこころをとらえたのだ。 そこに描かれた人びと。 青いターバンの少女や手紙を読む女や 地理学者 真珠を量る女。 「やあ こんにちは。お会いするのははじめてですよね」 登場人物をつつんでいるやわらかい親密な光。 時代の刻印をもったミクロのほこりは こういうまなざしの内側で舞いあがる。 . . . 本文を読む
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CAMERA LIFE & 写真生活

2011年10月23日 | Blog & Photo
バックハウスやケンプの時代にピアノ音楽に目覚めたので、その後、若い世代のピアノに馴染むには少し時間がかかった。 それでも、むろんレコード、CDという限定つきではあるが、ルービンシュタインやグルダやブレンデル、アシュケナージをあつめて聴いてきた。 グールドがだめ。ミケランジェリがだめ。ポリーニがだめ。そのうえ、リヒテルも、アルゲリッチもだめということになると、いったいだれのピアノがいいの? ということになりかねない(^^;) 指揮者と違って、好みがはっきり分かれてしまうのが、わたしの場合、ピアニスト。 まあ、指揮者であっても、好き嫌いはあるけれど、たとえばポリーニのように「こんなやつ、もう二度とは聴かねえぞ!」という反応は起こらない。 . . . 本文を読む
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