古書店で買った「山頭火の秀句」(上田都史著 潮文社新書)の中で、昨夜こんな句と出会った。
「石にとんぼはまひるのゆめをみる」。
このとんぼはハグロトンボだそうである。
ロマネスクな詩情が漲っている。なにしろ、9千句とも1万句ともいうからいろいろと作っているのだ(^^)/ 本書は評伝として読める。
出版社も著者もわたしははじめて。新書版「山頭火著作集」全7巻のうち一冊。
ほかに上田都史著「俳人山 . . . 本文を読む
(2019年4月 藤岡市)
愛ってなあに
と赤い帽子をがぶった幼い女の子が
無邪気な表情でたずねる。
三温糖500gとかレモン1ダースとかならわかるよね。
だけど愛ってなんだろう。
なんだと思う?
反問してみたけど答えはない。
文字の書いてない本があるとしたら
そういうものかもしれないね。
きみがそこに書き込むための。
でっかい背中を向けたおじいさんみたいに
愛はふだんはあっちを向 . . . 本文を読む