二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

夕景をひろう

2010年11月11日 | Blog & Photo
以前も書いたように、昨今のデジカメの進化のおかげで、
夕景が手持ちで気軽に撮れるようになった。
秋から初冬にかけ、夕景が美しいシーズンとなる。
日没前の30分、あるいは日没後の30分間ほどは、空がドラマチックに展開し、
風景や街の景物が非日常的な光につつまれる。

昔なら(昔っていつのこと? といわないで欲しいが)三脚が必須のシーン。
いまなら、一脚すらいらないといっていい。
いや、厳密にいえば、ISO100~200程度を常用し、一脚などを立てて、じっくり狙ったほうが、よりよい結果が得られる。しかし、四つ切り、半切などにプリントアウトしようというのでない限り、実用上問題はないレベルまで、デジカメの高感度特性は改善されてきている。

使用したのは、すべてLUMIX LX5。
このカメラは24mm~90mmの光学ズームを搭載している。
すばらしいのは、F値。2.0~3.3(メーカーの公表値)だからである。
高感度域における粒状性は、作例を見ていただければ一目瞭然だろう。



ディスプレイによっては、トーン変化の境界線が見えてしまうだろう。
しかし、このブルーの微妙な変化、そして、手前の歩道を、自転車で走り去る子どもの「白」を見てほしい。白トビせず、ちゃんと質感を残しているではないか。
驚異的ともいえるダイナミックレンジの幅である。



こちらもそう。
レストランの外壁はモルタル刷毛仕上げなので、「モアレ」のような凹凸がある。
そのテクスチャーをフォローしながら、一方で夕照がわずかに残るラピスラズリの青を再現している。



こちらはパチンコ屋の店先。
派手に輝くイルミに対してはややオーバーとはなっているものの、左手路地の遠くにかかる夕焼け空を見事にとらえた。
かつては「さて、どう撮ろうか」と頭を悩ませたシーン。
それが、手持ちで、パッと撮影できる。当然ながら、「手ぶれ補正」が効果を発揮している。
小さな地方都市なので、東京をはじめとする大都市の夜景のようなわけにはいかないけれど、ひろうつもりになれば、こんな写真はだれにでも撮れる時代になったのだ。

「夜を歩く」のこのシリーズは、まだ当分継続してこう。

<共通データ:LX5>
プログラムAE マルチ測光 露出補正±0~-1/3、-2/3
撮影モード「スタンダード」 手ぶれ補正「ON」 暗部補正「弱」
標準出力ISO「AUTO」(上限ISO=1600) ホワイトバランスAUTO
記録画素7M(ミドルファイン)からのリサイズ



「東京夜景」
http://tokyoyakei.jp/
「感動大夜景」
http://www.k-yakei.com/
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