<やや長文ですが、よろしかったらどうぞ>
2010年の残暑を最後に、わたしは昆虫撮影から足をあらってしまった。
それから4年目の夏がめぐってきた。
ありふれた感慨だけれど、まさに光陰矢のごとし・・・だな。こうして人は歳を重ねていく(^^;)
一番の目的はなんといっても、オオムラサキの撮影。
つぎにカメノコテントウ(日本最大のテントウムシ)に再会したいと考えてずいぶん探しまわったが、こちらは発見することができなかった。
かつて2年つづけて定期券を購入し、ワンシーズンで15~24回通ったので、どこも馴染みのポイントばかり。
夏休みがはじまると、子どもたちが団体で、あるいは家族連れでどっと押し寄せ、森がにぎやかになる半面、環境が荒らされる。
雑木林の奥でゼフィルスを探すならもう時期的に遅いけれど・・・。
トップの一枚はオオムラサキ♂。ねばって翅を開いたショットを何枚か撮ることができた。
全盛期のはずなのに、個体数は非常に少なく、2頭だけ見かけたうちの1頭。
つぎに生態温室のチョウと、フィールドの昆虫を分けて、数枚ピックアップしておこう。
■生態温室
1.ツマベニチョウ
ここの温室ではオオゴマダラが異常なほど多く、イシガケチョウ、ツマベニチョウはとても少ない。以前から狙っていたのだが、ようやく撮れた1枚。
2.ナガサキアゲハ(左♀、右♂)
4年ぶりだから、生態温室もちょっとのぞいてみようとおもって、入館した。
するとあっというまに1時間以上経過(笑)。
まあこんなショットが撮れたからよしとしよう。コンビニ弁当を買って、カメラバッグにしのばせてあったし(^_-)
3.昆虫観察館
小寺知事の時代につくられた国内でも有数の規模と設備を誇る立派な建築物。
内部は3階立て構造で、この斜面を利用して生態温室が拡がり、西表島の自然を再現。
ただし1年を通じて気温を一定に保たねばならないため、莫大な費用がかかるといわれる。
「イモムシ・ケムシ展」というのをやっていたゞ(´Д` うひゃゾゾッ!
■フィールド
1.キイトトンボ
まっさきに出迎えてくれたのが、キイトトンボ。
なぜか腰の運動中、このしぐさを盛んにくり返す。
以前ライブカメラが仕掛けてあったところで、かなり大げさな(つまり本格的な)ストロボをセットしたデジ一で、一人の青年がなにやら作業をしていたのでお声をかけてみたら「カブトムシの飛翔シーンを狙っています」とのことだった。
わたしはオオムラサキを探して歩き、たちまち蒸し暑さに汗だくだく。キイトトンボは、ヒカゲチョウとならび、ずいぶんたくさん発生していた。
2.モノサシトンボの交尾
たぶんモノサシ・・・でいいと思う。交尾のとき、体型がキレイなハート形になることで知られる。
しばらく粘ってみたが、残念ながらゆがんだハートのまま(^皿^)
ま、自然界の出来事は人間の思い通りにはならなってことだ。
フィールドでは、予期できないものがいろいろ起こる。
3.カブトムシ♂
以前通っていたころは樹液を出す木の幹に、カブトムシが鈴なりだった。いつからか、それが激減してしまった。入場者が持ち去ってしまうからとも考えられたらしいが、本当の原因ははっきりしないらしい。
フェンスの囲いがあるけれど、基本はオープンエア。イノシシがこのあたりまで下りてきて、野山を荒らしている。そのため、監視カメラが数か所に(・"・。) 広大な里山の管理は、辛抱強い努力と、お金。
この子は離れたところに、ぽつんと一人で休んでいた。死んでしまうと、幹からポロンと落下するからよくわかる。
ツノをちょんちょんと突いたら、戦闘態勢といわぬばかりの反応。
カブトムシに遊んでもらった幼いころを思い出す。
4.オオムラサキ
上が♂、下が♀。
この状態で膠着状態が延々とつづく。やむをえず、いったんその場を離れ、しばらくしてもどったら、もうオオムラサキの姿がなかった。
こちらは別なポイント、別な幹で運よく撮れた♀。
オオムラサキを至近距離で観察したことがあるだろうか?
「バサバサッ」という、鳥のような羽音がする。大きなチョウで、一般的には♀のほうが♂より大型。
5.ミドリシジミ
ゼフィルスに遇うためには、7月中旬となると、もう北関東では遅いから、まったく期待はしていなかった。
「はてどの経路をたどって、駐車場の愛車まで帰ろうかな」
とにかく敷地が広いから、フィールドを一回りすると、かなりの体力を消耗。
距離の長さというより、アップダウンが激しいので、腰や膝にくる。
わたしはカメラ3台、ペットボトル、キャンデーなどの荷物がある。
やや遠回りとなるけれど、池のあいだを迂回して帰ることにし、木の幹を観察して歩いていたら、この子を発見。ん? あれれ、ミドリシジミだぞ、なんとラッキーなことに、至近距離から撮影させてもらえた(∇^*)oワーイ 、お久しぶり!
6.ウスバカミキリとノコギリカミキリ
どうしようか迷ったが、最後にこれを。
大型のカミキリムシ二種のツーショット!
わたしが意図的にここにおいたのではありません。
ぐんま昆虫の森のスタッフが、この雑木林に棲息する蛾を調査するため、誘蛾灯&トラップを仕掛けたポイントが二か所存在する。そのうち、下の誘蛾灯周辺の木に、これがいた。
トラップの中にはほかのカミキリに混じってこれらのカミキリがいたから、灯火にさそわれて、昨夜やってきたのはほぼ間違いないだろう。
忙中閑あり・・・いや閑中忙ありかな(笑)。
4年ぶりの保存管理された里山は、一日歩いたくらいでは、まったく征服感がないのはあたりまえ。
まあ、目的のオオムラサキに出会って、撮影もできたのだから、大漁!大漁!
ということで、しめくくることにしよう♪
2010年の残暑を最後に、わたしは昆虫撮影から足をあらってしまった。
それから4年目の夏がめぐってきた。
ありふれた感慨だけれど、まさに光陰矢のごとし・・・だな。こうして人は歳を重ねていく(^^;)
一番の目的はなんといっても、オオムラサキの撮影。
つぎにカメノコテントウ(日本最大のテントウムシ)に再会したいと考えてずいぶん探しまわったが、こちらは発見することができなかった。
かつて2年つづけて定期券を購入し、ワンシーズンで15~24回通ったので、どこも馴染みのポイントばかり。
夏休みがはじまると、子どもたちが団体で、あるいは家族連れでどっと押し寄せ、森がにぎやかになる半面、環境が荒らされる。
雑木林の奥でゼフィルスを探すならもう時期的に遅いけれど・・・。
トップの一枚はオオムラサキ♂。ねばって翅を開いたショットを何枚か撮ることができた。
全盛期のはずなのに、個体数は非常に少なく、2頭だけ見かけたうちの1頭。
つぎに生態温室のチョウと、フィールドの昆虫を分けて、数枚ピックアップしておこう。
■生態温室
1.ツマベニチョウ
ここの温室ではオオゴマダラが異常なほど多く、イシガケチョウ、ツマベニチョウはとても少ない。以前から狙っていたのだが、ようやく撮れた1枚。
2.ナガサキアゲハ(左♀、右♂)
4年ぶりだから、生態温室もちょっとのぞいてみようとおもって、入館した。
するとあっというまに1時間以上経過(笑)。
まあこんなショットが撮れたからよしとしよう。コンビニ弁当を買って、カメラバッグにしのばせてあったし(^_-)
3.昆虫観察館
小寺知事の時代につくられた国内でも有数の規模と設備を誇る立派な建築物。
内部は3階立て構造で、この斜面を利用して生態温室が拡がり、西表島の自然を再現。
ただし1年を通じて気温を一定に保たねばならないため、莫大な費用がかかるといわれる。
「イモムシ・ケムシ展」というのをやっていたゞ(´Д` うひゃゾゾッ!
■フィールド
1.キイトトンボ
まっさきに出迎えてくれたのが、キイトトンボ。
なぜか腰の運動中、このしぐさを盛んにくり返す。
以前ライブカメラが仕掛けてあったところで、かなり大げさな(つまり本格的な)ストロボをセットしたデジ一で、一人の青年がなにやら作業をしていたのでお声をかけてみたら「カブトムシの飛翔シーンを狙っています」とのことだった。
わたしはオオムラサキを探して歩き、たちまち蒸し暑さに汗だくだく。キイトトンボは、ヒカゲチョウとならび、ずいぶんたくさん発生していた。
2.モノサシトンボの交尾
たぶんモノサシ・・・でいいと思う。交尾のとき、体型がキレイなハート形になることで知られる。
しばらく粘ってみたが、残念ながらゆがんだハートのまま(^皿^)
ま、自然界の出来事は人間の思い通りにはならなってことだ。
フィールドでは、予期できないものがいろいろ起こる。
3.カブトムシ♂
以前通っていたころは樹液を出す木の幹に、カブトムシが鈴なりだった。いつからか、それが激減してしまった。入場者が持ち去ってしまうからとも考えられたらしいが、本当の原因ははっきりしないらしい。
フェンスの囲いがあるけれど、基本はオープンエア。イノシシがこのあたりまで下りてきて、野山を荒らしている。そのため、監視カメラが数か所に(・"・。) 広大な里山の管理は、辛抱強い努力と、お金。
この子は離れたところに、ぽつんと一人で休んでいた。死んでしまうと、幹からポロンと落下するからよくわかる。
ツノをちょんちょんと突いたら、戦闘態勢といわぬばかりの反応。
カブトムシに遊んでもらった幼いころを思い出す。
4.オオムラサキ
上が♂、下が♀。
この状態で膠着状態が延々とつづく。やむをえず、いったんその場を離れ、しばらくしてもどったら、もうオオムラサキの姿がなかった。
こちらは別なポイント、別な幹で運よく撮れた♀。
オオムラサキを至近距離で観察したことがあるだろうか?
「バサバサッ」という、鳥のような羽音がする。大きなチョウで、一般的には♀のほうが♂より大型。
5.ミドリシジミ
ゼフィルスに遇うためには、7月中旬となると、もう北関東では遅いから、まったく期待はしていなかった。
「はてどの経路をたどって、駐車場の愛車まで帰ろうかな」
とにかく敷地が広いから、フィールドを一回りすると、かなりの体力を消耗。
距離の長さというより、アップダウンが激しいので、腰や膝にくる。
わたしはカメラ3台、ペットボトル、キャンデーなどの荷物がある。
やや遠回りとなるけれど、池のあいだを迂回して帰ることにし、木の幹を観察して歩いていたら、この子を発見。ん? あれれ、ミドリシジミだぞ、なんとラッキーなことに、至近距離から撮影させてもらえた(∇^*)oワーイ 、お久しぶり!
6.ウスバカミキリとノコギリカミキリ
どうしようか迷ったが、最後にこれを。
大型のカミキリムシ二種のツーショット!
わたしが意図的にここにおいたのではありません。
ぐんま昆虫の森のスタッフが、この雑木林に棲息する蛾を調査するため、誘蛾灯&トラップを仕掛けたポイントが二か所存在する。そのうち、下の誘蛾灯周辺の木に、これがいた。
トラップの中にはほかのカミキリに混じってこれらのカミキリがいたから、灯火にさそわれて、昨夜やってきたのはほぼ間違いないだろう。
忙中閑あり・・・いや閑中忙ありかな(笑)。
4年ぶりの保存管理された里山は、一日歩いたくらいでは、まったく征服感がないのはあたりまえ。
まあ、目的のオオムラサキに出会って、撮影もできたのだから、大漁!大漁!
ということで、しめくくることにしよう♪