二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

2014年夏の昆虫日記

2014年07月15日 | Blog & Photo
2010年の夏までは、わたしはもっぱら昆虫ばかり撮影していた。

■昆虫酒場は大賑わい ~里山の8月/2010.8.8
http://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=422201178124983&owner_id=4279073
■カラスアゲハ 美しき舞姫たち/2010.8.12
http://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=422201179519797&owner_id=4279073
■第4回ぐんま昆虫の森 2010年/2010.8.14
http://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=422201180810614&owner_id=4279073

このあたりを最後として、昆虫写真から撤退してしまった。
いや撤退した・・・というより、モチベーションに変化が生じ、関心の方向が、別な領域へと向かったことで、昆虫を撮影したいという意欲が激減したのだろう。


この年の10月にはルミックスLX5を買って、街撮りへ復帰し、翌年の春は、ヤシカマット124Gの美品を手に入れて、中判フィルム撮影へも復帰。
いまからふりかえると、2010年は曲がり角だったのだな、わたしにとっては(*・ ・*)

ところがそのあと、夏がきて、猛暑がつづき、とても街歩きどころではなくなると、また昆虫たちが気になってくる。


トップの画像はカノコガの交尾(ちとピントが悪い)。
蛾の仲間は、逆さになって、葉の裏側に身をひそめているものが多い。発見してもうまく撮影できないことがしばしば・・・である。


こちらはカメムシの仲間、ナガメ。美しい赤と黒の甲羅のような背中がポイント。
顔を見ると(顔とはいわず、頭部というのが正解らしいが・・・)まぎれもなくカメムシだけどね^w^


こちらはふたたび蛾。
さっきググってみて、オオウンモンクチバではないか・・・と見当をつけたのだけれど、どうだろう? まあ、同定まではいかないな。

4月に赤城山麓の大規模霊園を歩いていたとき、望遠マクロをもった中年のご夫妻と出会った。
わたしは野鳥を追いかけていたが、どうもそのご夫妻の行動が腑に落ちなかったので、
「あのう、なにを撮っているのですか?」とお訊ねしたら「うちのは蛾が専門なのです」と奥様が答えて下さった。
わが国にはチョウの仲間が250種前後棲息しているが、蛾は軽く6,000種を超え、まだ新種の発見がつづいているホットなジャンルである。蛾に迷いこみそうになったことがわたしもあったが、とてもとても\(_ _*)m 


今年はムラサキツバメの撮影に成功したし、このあいだはわが国最大のカミキリムシ、シロスジカミキリとも出会って、すっかり気をよくしている( ゜∀゜)
ただいざとなると、なかなか時間がとれない。
父が病気療養中のため、定休日は草刈、草むしりがあるし、ときには両親のため晩飯の用意もしなければならない。


とぎれとぎれに分断された時間を使って、こんな場所にクルマをとめ、マクロレンズをもって、草むらや木の枝を観察している。
ここは利根川の河川敷。こういう観察ポイントが、利根川沿いだけで4~5か所ある。


おしまいに珍しくもないけれど、シロツメクサで吸蜜するツバメシジミのフォトをピックアップしておこう。
初心者だったころ、ほんとうにドキドキしながら、このチョウを探し歩いたものだ。
そこにいるのに、なかなか心の眼に映らない。
「あなたが眼を向けている、ほら・・・そこにいるのが見えませんか?」

小さな生き物たちは、眼でとらえたあと、その視線をはずしてしまうと、どこにいたのかわからなくなる。そういう経験を数限りなく経験している。
なぜか?
彼らは「そこ」にある環境の一部だからだ。環境にまんまと溶け込んで、やたら自己を顕示したり、主張したりしない。彼らの大半が、そういう生存戦略をとっている。
いまではそんなふうに考えるようになった(^_^)/~
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