(本の周りに散らばっているのはわたしがかつて買った石の一部)
■宮田球己(みやたたまき)「いい感じの石ころを拾いに」中公文庫 2019年刊
定価で買うと、780円(税別)というお値段。その値段で買ったかしら?
う~ん、買わなかったろうなあ、多分。本書は100円(税別)の棚にならんでいた。
ぱらぱら立ち読みしたら「いい感じの石ころ」の写真がたくさん掲載されていた。
読みはじめてみたら、これがけっこう、おもしろい(^^♪
石の趣味というのも、ひたり込むと奥が深い。
「石、ミネラル」なんてキーワードで検索すると、いろいろなページへ跳ぶことができる。
2つほどLinkしてみる↓
1.第35回東京国際ミネラルフェア
https://www.youtube.com/watch?v=QaXpVb_NBOA
2.時乃小石「大きなオパールを見つけました」
https://www.youtube.com/watch?v=XnaWY3_mz0Q
1.はほぼ宝石展といっていいだろう。天然石も、希少価値が高い世界の名石か、それに近いものが主流。バイヤーたちが仕入れてきたものが、展示即売されている。100万円・・・どころか、ケタがそのひとつ上のものまで陳列されているのは驚き(*・д・)
東京ミネラルショーの存在は友人に聞いて知っていたけど、これほどの盛況を呈しているとはねぇ。
2.時乃小石さんは検索してみたらかなりの動画をUPされている。
たまには購入することもあるようだけど、“探石”の実況動画が多く、見ているとなぜか、わたしまでワクワクしてくる。
石に関しては初心者だという。だけどおいらと比較すれば、時乃小石さんは紛れもなく中級者の部類。核心をずばり、ずばり衝いておられる。
石の研磨について、いろいろと学ばせていただいた(^^♪
川で探石にはげむというのが、おいらの行動パターンに通じるしね。
石といえばつげ義春はブレイクしたなあ。
■映画「無能の人」劇場予告
こちらは竹中直人の映画。
https://www.youtube.com/watch?v=c2lVZ2d_bKw
映画ではなく、つげ義春は、ちくま文庫、新潮文庫など、原作で親しんだ。つげさんは私小説に通じる薬味の濃い味を引きずっている漫画家だけど、異様な世界をきりひらいた。貧乏話だって、おもしろさはユニークかつ抜群。
たぬきではないが、抱腹絶倒、おいらも腹鼓打ちたくなったほど(^O^)
さて、ここから本題にはいる。
《ただただ海辺にしゃがみこんで、なんかいい感じのする石ころを探す。それ以上主張したいことは、とくにない。謎の奇岩ガールや気だるそうな編集者とともに、北海道から北九州の離島まで。選りすぐりの石ころ写真満載。石ブーム(?)に一石を投じた紀行エッセイ。》BOOKデータベースより
カラー写真が31ページにわたって掲載され、思わず見入ってしまった。
東京ミネラルショーについては少しふれられている。しかし、中心は“探石の旅”。
つぎに目次を引用してみる。
<目次>
はじめに
ヒスイよりもいい感じの石ころを拾いに 糸魚川
メノウコレクター山田英春さんに会いに行く
東京ミネラルショーを見に行く
伊豆・御前崎石拾い行
アフリカ専門旅行会社スタッフ・久世さんの石
『愛石』編集長立畑さんに聞く
北九州石拾い行く
石ころ拾いの先達渡辺一夫さんに会いに行く
大洗の坂本さん
石ころの聖地〈津軽〉巡礼
北海道石拾いだけの旅
【文庫版付録】島根の石ころを拾いに
石拾いスポットMAP
あとがき
つげ義春さんのこと(むろん映画も)にはまったく言及がないが、宮田球己さんもご存知のはず。
かくいうおいらも、利根川の河原で石拾いをしたことがある。
(これは2年ばかり前に持ち帰った石。二枚貝に見えるんだよん♪)
今回、本書「いい感じの石ころを拾いに」にインスパイアされて、ほんの1時間ばかり、近所の河原を歩き、小石を少し(重さで2㎏程度)拾ってきた。
(わが家の近くを流れる利根川、2022年9月)
本書には巻末に「石拾いスポットMAP」という地図が掲載されている。北は北海道留萌の海岸から、南は北九州の玄界灘まで、全部で18か所。
宮田さんにとって旅は“探石の旅”ということになる。とにかく、ヒマをこしらえ「いい感じの石ころ」を探して歩きたいのだ。石ころなんてどこにでもあるが、宮田さんのいう「いい感じの石ころ」なんて、滅多にはめぐり遭えない。
時乃小石さんの動画は、滅多にめぐり遭えないものにめぐり遭っているからおもしろいのだ。
拾ってくると、水をかけて濡らす。濡らすことで、色や質感が違ってくる。
普通に“そのへん”にころがっている石は、乾いてしまうと、魅力半減。いや半減どころじゃないのです^ωヽ*
そのことに気がついて、わたしは石拾いをやめてしまった。
商売にするには、大変な努力がいる。そして資本、行動力、熱意。
商品として取引されるのは、一般的に“宝石”の類。
「いい感じの石ころ」探しは所詮は趣味の領域、よろこんでいるのは本人だけである・・・と思う。
ところが一方、水石など、マニア向けのマガジンというのが、狭い領域ではあろうが、一定のマーケットを形成している。
また、石、ミネラルのキーワードで検索すると、じつに多くの天然石、鉱物、貴石を見ることができるし、刊行されている雑誌・情報誌も複数ある。
https://www.bing.com/images/search?q=%e7%9f%b3+%e3%83%9f%e3%83%8d%e3%83%a9%e3%83%ab&qpvt=%e7%9f%b3+%e3%83%9f%e3%83%8d%e3%83%a9%e3%83%ab&form=IGRE&first=1&tsc=ImageHoverTitle
ヒマ人または年寄りの趣味だったものが、“商品化”の波をかぶって、宝石類との境界が溶けているのかもしれない。画像検索しながらそう考えざるをえなかった( -ω-)
東京ミネラルショーの盛況が、ある意味その頂点に君臨しているといえる。
評価:☆☆☆☆
■宮田球己(みやたたまき)「いい感じの石ころを拾いに」中公文庫 2019年刊
定価で買うと、780円(税別)というお値段。その値段で買ったかしら?
う~ん、買わなかったろうなあ、多分。本書は100円(税別)の棚にならんでいた。
ぱらぱら立ち読みしたら「いい感じの石ころ」の写真がたくさん掲載されていた。
読みはじめてみたら、これがけっこう、おもしろい(^^♪
石の趣味というのも、ひたり込むと奥が深い。
「石、ミネラル」なんてキーワードで検索すると、いろいろなページへ跳ぶことができる。
2つほどLinkしてみる↓
1.第35回東京国際ミネラルフェア
https://www.youtube.com/watch?v=QaXpVb_NBOA
2.時乃小石「大きなオパールを見つけました」
https://www.youtube.com/watch?v=XnaWY3_mz0Q
1.はほぼ宝石展といっていいだろう。天然石も、希少価値が高い世界の名石か、それに近いものが主流。バイヤーたちが仕入れてきたものが、展示即売されている。100万円・・・どころか、ケタがそのひとつ上のものまで陳列されているのは驚き(*・д・)
東京ミネラルショーの存在は友人に聞いて知っていたけど、これほどの盛況を呈しているとはねぇ。
2.時乃小石さんは検索してみたらかなりの動画をUPされている。
たまには購入することもあるようだけど、“探石”の実況動画が多く、見ているとなぜか、わたしまでワクワクしてくる。
石に関しては初心者だという。だけどおいらと比較すれば、時乃小石さんは紛れもなく中級者の部類。核心をずばり、ずばり衝いておられる。
石の研磨について、いろいろと学ばせていただいた(^^♪
川で探石にはげむというのが、おいらの行動パターンに通じるしね。
石といえばつげ義春はブレイクしたなあ。
■映画「無能の人」劇場予告
こちらは竹中直人の映画。
https://www.youtube.com/watch?v=c2lVZ2d_bKw
映画ではなく、つげ義春は、ちくま文庫、新潮文庫など、原作で親しんだ。つげさんは私小説に通じる薬味の濃い味を引きずっている漫画家だけど、異様な世界をきりひらいた。貧乏話だって、おもしろさはユニークかつ抜群。
たぬきではないが、抱腹絶倒、おいらも腹鼓打ちたくなったほど(^O^)
さて、ここから本題にはいる。
《ただただ海辺にしゃがみこんで、なんかいい感じのする石ころを探す。それ以上主張したいことは、とくにない。謎の奇岩ガールや気だるそうな編集者とともに、北海道から北九州の離島まで。選りすぐりの石ころ写真満載。石ブーム(?)に一石を投じた紀行エッセイ。》BOOKデータベースより
カラー写真が31ページにわたって掲載され、思わず見入ってしまった。
東京ミネラルショーについては少しふれられている。しかし、中心は“探石の旅”。
つぎに目次を引用してみる。
<目次>
はじめに
ヒスイよりもいい感じの石ころを拾いに 糸魚川
メノウコレクター山田英春さんに会いに行く
東京ミネラルショーを見に行く
伊豆・御前崎石拾い行
アフリカ専門旅行会社スタッフ・久世さんの石
『愛石』編集長立畑さんに聞く
北九州石拾い行く
石ころ拾いの先達渡辺一夫さんに会いに行く
大洗の坂本さん
石ころの聖地〈津軽〉巡礼
北海道石拾いだけの旅
【文庫版付録】島根の石ころを拾いに
石拾いスポットMAP
あとがき
つげ義春さんのこと(むろん映画も)にはまったく言及がないが、宮田球己さんもご存知のはず。
かくいうおいらも、利根川の河原で石拾いをしたことがある。
(これは2年ばかり前に持ち帰った石。二枚貝に見えるんだよん♪)
今回、本書「いい感じの石ころを拾いに」にインスパイアされて、ほんの1時間ばかり、近所の河原を歩き、小石を少し(重さで2㎏程度)拾ってきた。
(わが家の近くを流れる利根川、2022年9月)
本書には巻末に「石拾いスポットMAP」という地図が掲載されている。北は北海道留萌の海岸から、南は北九州の玄界灘まで、全部で18か所。
宮田さんにとって旅は“探石の旅”ということになる。とにかく、ヒマをこしらえ「いい感じの石ころ」を探して歩きたいのだ。石ころなんてどこにでもあるが、宮田さんのいう「いい感じの石ころ」なんて、滅多にはめぐり遭えない。
時乃小石さんの動画は、滅多にめぐり遭えないものにめぐり遭っているからおもしろいのだ。
拾ってくると、水をかけて濡らす。濡らすことで、色や質感が違ってくる。
普通に“そのへん”にころがっている石は、乾いてしまうと、魅力半減。いや半減どころじゃないのです^ωヽ*
そのことに気がついて、わたしは石拾いをやめてしまった。
商売にするには、大変な努力がいる。そして資本、行動力、熱意。
商品として取引されるのは、一般的に“宝石”の類。
「いい感じの石ころ」探しは所詮は趣味の領域、よろこんでいるのは本人だけである・・・と思う。
ところが一方、水石など、マニア向けのマガジンというのが、狭い領域ではあろうが、一定のマーケットを形成している。
また、石、ミネラルのキーワードで検索すると、じつに多くの天然石、鉱物、貴石を見ることができるし、刊行されている雑誌・情報誌も複数ある。
https://www.bing.com/images/search?q=%e7%9f%b3+%e3%83%9f%e3%83%8d%e3%83%a9%e3%83%ab&qpvt=%e7%9f%b3+%e3%83%9f%e3%83%8d%e3%83%a9%e3%83%ab&form=IGRE&first=1&tsc=ImageHoverTitle
ヒマ人または年寄りの趣味だったものが、“商品化”の波をかぶって、宝石類との境界が溶けているのかもしれない。画像検索しながらそう考えざるをえなかった( -ω-)
東京ミネラルショーの盛況が、ある意味その頂点に君臨しているといえる。
評価:☆☆☆☆