一昨日、昨日と忙しい日がつづいた。
週休2日にしたいのだけれど、夢の夢・・・かなあ(~o~)
寒気がきびしいと、朝起きるのがつらくて、「仕事したくねえな、今日は」なんて愚痴っている。
今日は二人の女性写真家を取り上げてみよう。
市橋織江さんと、池田葉子さん。
市橋さんは、このところ波に乗っているらしく、写真集がつぎつぎ刊行され、多くの読者、支持者をあつめている。撮影する写真に、かなり特徴があるので、カメラ雑誌などでも、すぐに彼女の写真だということがわかる。
ソフト・ハイキーで、ブルーかぶりの作品がとても多い。
どこから見ても、女性写真に見えるけれども、男性にはない独特なセンスは、レモン汁かなにかで、こころを洗うような清心極まりない静謐感をもっている。
ある種のピクトリアリズムのようにも見えるし、一時はやったニューカラーの流れをくんでいるような印象もある。BOOK OFFに写真集が置いてあったので、買っておこうかな・・・と思ったことがあるけれど、結局はまだ、市橋さんの写真集は一冊ももっていない。
また、このあいだ、近所の大型書店の写真コーナーを歩いていたら、池田葉子さんの「マイ・フォト・デイズ」(エイ文庫)を見かけたので、こちらは買ってきて、しまいまでキッチリとおつきあいさせていただいた。
池田さんは、ロモグラファーである。
この本の中には、クラシカルなフィルムカメラが何台も登場するけれど、基本はロモ。
ボディ:LOMO LC-A レンズ:MINITAR1 32mmF2.8
さっきググってみたら、まだ現役の機種で、29,800円で売られている。
池田さんは、なんでもこのカメラで写してしまう。デジカメのトイモードではなく、むろん、フィルムの本物のトイで、フィルム現像もご自分でやっているが、高知在住のアマチュア!
調べてみたら、こんな写真サイトをもっていらっしゃる。
http://happadays.raindrop.jp/
市橋さん、池田さん、どちらの写真もわたしは大好き。
じっくりと眺めながら、ほほぅ~などと呟き、自分の写真との距離感覚を測る愉しみは、ずいぶんと贅沢な時間だと素直に感じられる。しかし、影響はうけない(・・・たぶん)。
ただ、こころのどこかを、ピアノの鍵盤を弾くように、弾いてくれる。わたしはなにかをインスパイアされ、愛用のカメラをもって、屋外へ出かけ、写真を撮りたくなる。いい写真を眼でたらふく食べたあとは、決まって「自分の写真」を撮りたくなる。
・・・だから、なのかどうかは知らないけれど、わたしの本棚には、50冊か、もう少し多くの写真集がある。
闇雲に撮ったあとで、写真をセレクトする。
どれを選び、どれを捨てるのかの作業は、いつも悩ましい。
「これじゃなく、こっちだろう。ここがあんたの限界なのだ。もっと大胆に。いや、もっとさりげなく・・・」な~んて、ぐたぐた自問自答している。人の写真を見るというのは、そのまま自分の写真を見直すことに通じる。これまで幾度となく壁が立ちはだかり、写真からはなれた時期があった。しかし、わたしを写真に連れ戻してくれたのは、お気に入りのプロの写真集であったり、「はぐれ雲」のメンバーの作品であったりしたのだ。
大きくは変わらないとしても、いつのまにか、少し変わる。何ヶ月か、何年かたって、また少し・・・。そこが長く写真をやっているわたしには、おもしろいところでもある。
Hedに置いたのは、2月9日、東京出張のとき、地下鉄ホームで見かけた映画のポスター。
東京へ向かう新幹線Maxでは窓際の席がとれたので、窓越しショットを狙った。そこからさらに二枚追加しておこう。
熊谷をすぎたあたりから、杳かに冬の富士山が顔を見せてくれた。
カメラはすべてCX6。
■市橋織江
http://www.google.co.jp/search?q=%E5%B8%82%E6%A9%8B%E7%B9%94%E6%B1%9F&hl=ja&rlz=1T4ADBR_jaJP330JP340&prmd=imvnso&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=GdY1T5P2OOHumAXk9vGNAg&ved=0CEYQsAQ&biw=1024&bih=499
■池田葉子
http://www.google.co.jp/search?q=%E6%B1%A0%E7%94%B0%E8%91%89%E5%AD%90&hl=ja&rlz=1T4ADBR_jaJP330JP340&prmd=imvnso&source=lnms&tbm=isch&ei=WtY1T4W3MM_omAX1ovSSAg&sa=X&oi=mode_link&ct=mode&cd=2&ved=0CA8Q_AUoAQ&biw=1024&bih=439