![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/9e/123abd12c151da32c06482e2ce4c9d80.jpg)
他の人にいえること いえないこと
“ぼく”はことばに中に住んでいるのだ きっと。
眼には見えない
手でさわることもできない。
しかし たしかにそこにいる。
あるときは 象みたいに巨きな影であり
あるときは ちっぽけな蟻であり
またあるときは 通行人のいない路地である。
そういうものとしてぼくは“ぼく”を意識する。
猫がよろこぶうららかな日差し。
ああ なんて気持ちのよい小春日和だろう。
鯉の跳ねるような水音が聞こえる。
ここはどこだろう
ぼくはいまどこにいるのだ?
球技が終わり 人びとが立ち去ったあとのグランドを
北からの風が吹き抜けていく。
ぼくの皮膚の外にあるもの。
ぼくの皮膚の内にあるもの。
夕べみたあのリアリティたっぷりの恐怖の夢はどこからきたか・・・。
ぼくはことばの中に住んでいる。
ことばとは この場合日本語のことだ。
たとえば一時間 二時間 自分について話すとしよう。
それでぼくは“ぼく”に到達できるのか
たしかなことはわからない。
外と内を隔てているのはこの皮膚ばかりじゃない。
ぼくは小さな蟻になって歩いていく。
やがて消えてしまう。
地面の上にうっすらとシミのようなものが残る。
・・・そして それだけ。
※詩とフォトのあいだには直接的な関係はありません。
“ぼく”はことばに中に住んでいるのだ きっと。
眼には見えない
手でさわることもできない。
しかし たしかにそこにいる。
あるときは 象みたいに巨きな影であり
あるときは ちっぽけな蟻であり
またあるときは 通行人のいない路地である。
そういうものとしてぼくは“ぼく”を意識する。
猫がよろこぶうららかな日差し。
ああ なんて気持ちのよい小春日和だろう。
鯉の跳ねるような水音が聞こえる。
ここはどこだろう
ぼくはいまどこにいるのだ?
球技が終わり 人びとが立ち去ったあとのグランドを
北からの風が吹き抜けていく。
ぼくの皮膚の外にあるもの。
ぼくの皮膚の内にあるもの。
夕べみたあのリアリティたっぷりの恐怖の夢はどこからきたか・・・。
ぼくはことばの中に住んでいる。
ことばとは この場合日本語のことだ。
たとえば一時間 二時間 自分について話すとしよう。
それでぼくは“ぼく”に到達できるのか
たしかなことはわからない。
外と内を隔てているのはこの皮膚ばかりじゃない。
ぼくは小さな蟻になって歩いていく。
やがて消えてしまう。
地面の上にうっすらとシミのようなものが残る。
・・・そして それだけ。
※詩とフォトのあいだには直接的な関係はありません。