二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

試行錯誤のフィルムスキャン

2013年05月15日 | Blog & Photo
ールデンウィークとその前後に撮影したネガ、ポジがこのあいだ出来上がってきた。まだ試行錯誤の連続なので、いろいろとなやんだり、迷ったりしている。フィルムにはWBがないので、こういう条件だろこう写るというのが、ほんとうのところ、現像の仕上がりをチェックするまでわからない。1/250がそのまま数値通り、1/250のスピードが出ているというのはまず考えられないしね。ポジの場合は、ラチチュードが狭いので、ネガで撮影するときの倍は気を使う。露出に迷ったら、わたしは自分の手のひらを測光して決める。昔とった杵柄(笑)。時間が足りないので、本日は35mmのみ作例としてピックアップしておこう。 . . . 本文を読む
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「サン・ルゥへの手紙」終章

2013年05月14日 | Blog & Photo
じつに久しぶりに、化粧箱に入った本を買った。森山大道著「実験室からの眺め」河出書房新社 3,800円(税別)ノンブルはないからハッキリわからないが、約80ページほどの薄い写真集。高いといえば、高い本だとおもう。しかし、これは、森山さんふうにいえば、「サン・ルゥへの手紙」という写真集に対する“終章”あるいは、反歌ということになるのだろう。1827年7月に、歴史上はじめての一枚の写真が、フランスの片田舎、サン・ルゥで撮影された。その人の名は、ニセフォール・ニエプス。森山大道さんにとって、あるいはニエプスの名を知る多くのフォトグラファーにとって、三。ルゥは写真の聖地なのである。 ニエプスは写真のことをヘリオグラフィ(太陽が描く絵)と呼んでいた。 . . . 本文を読む
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マニュアルカメラと添い寝しながらみる夢

2013年05月12日 | Blog & Photo
はじめに掲げた写真は、わが愛しのマニュアルカメラ。左)ニコンNewFM2+Aiニッコール35�F2F3のサブ機なので、いまのところ出番が少ない。右)キャノンF-1(初代)+NewFD50�F1.4元来がキヤノンFDレンズ育ち。あらかた売却したが現在も3本所有している。Aiニッコール35�F2は昨年あたらに中古ショップで買ったもの。 35�のフォーマットでは、現在のところ、この2台が、わたしの正真正銘のフルマニュアル機である。測光のためには電池が必要だけれど、電池なんかなくても、フィルムさえあれば、普通に写真が撮れる。「添い寝しながらみる夢」とは、単焦点レンズをつけたこういうマニュアル機をもって、半月、あるいは一カ月・・・とにかく、撮影旅に出て、満腹になるくらい、存分に写真を撮ってみたいという、そういう夢なのである。 . . . 本文を読む
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翼をもたない天使たち

2013年05月11日 | Blog & Photo
ロバート・キャパと、ロベール・ドアノーに共通する写真世界がある。それが「子どもたち」の世界。“王国”としての子どもの世界を、じつに魅力的に、たくさん撮って、写真集を開くたびに、後世のわたしたち読者の眼を瞠らせる。ご存じない方は、このページの下のlinkをクリックして、のぞいてみるといいだろう。キャパも、ドアノーも、子どもたちが大好き!彼らは被写体としての「子どもの王国」を発見したのである。パリの街角で、あるいはスペイン市民戦争の背後で、子どもたちが生きている。写真集「戦争・平和・子どもたち」は、ある一時期、わたしのバイブルとなっていた。 . . . 本文を読む
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人への深いまなざし ~denimさんの写真を読む

2013年05月09日 | Blog & Photo
ある日、突然denimroad(以下denimさんと略称)さんが、わたしの板にやってきた。そのときのことをいまではあまりよくは覚えていないが、「へええ、mixiにもこういうフォトグラファーがいたのか」という、ある種の驚きをもたらしたことは、思い出すことができる。写真に対するじつによいセンスをもっていたし、あふれんばかりの情熱をかかえていらしたので、わたしにはたいへん刺激的で、すでにアップされていたアルバムに、イイネ! マークをつぎつぎつけていった記憶がある。機材としてのカメラに対するご趣味も、並大抵ではない。アルバムはおおむね、その機材別(どのカメラで撮った写真なのか)によって編集されていた . . . 本文を読む
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続・後ろ姿のエレジー

2013年05月08日 | Blog & Photo
連休中は目一杯写真づけとなっていた。そこから3つのアルバムが誕生した。1.郷土遊覧記 桐生編20132.カメラ日和 春の足利2013 3.二つの顔をもった町ほかにも郷土遊覧記P2などに写真をアップしてある。この連休は主として人が撮りたかったので、ずいぶんお声をかけたり、キャンディッドしたりと、スナップシューターとしてのE-P3が活躍してくれた。最後の「二つの顔をもった町」には、ローライをもってはいかなかった。重たく大きいので、2日間でいささか首が痛くなったったのと、フットワークを重視したからである。どんなカメラを使って、どんな写真を撮るのか? . . . 本文を読む
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心に残る二つのポートレイト

2013年05月06日 | Blog & Photo
最初にピックアップしたのは、足利ばん阿寺の門前に、手編みのお店を出して活動していらしたOさんのポートレイト。円形のうすべりを編んでいたので、「ああ、そうやって編んでいくんですね。手作りなんだ」と、わたしのほうから話しかけた。ローライで苦労してピント合わせをし、ゆっくり2枚、3枚写したあと、PENデジで気軽に何枚か撮影し、それから世間話。失礼ながら、ただ者ではないな・・・よわかったので、「名刺などありましたら、いただきたいんですが」自身の名刺をお渡ししながら、そうおたずねした。 . . . 本文を読む
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キャンディッドフォトが愉しい

2013年05月05日 | Blog & Photo
昨日はたくさんの写真が撮れ、神経が高ぶってしまったのか、明け方になるまで寝付かれなかった。夢中になると、食事どころではなくなる。被写体を探して、歩く、あるく、アルク。しかし、集中力が持続するのは、せいぜい4時間。昨日は重いローライをぶらさげていたので、首は痛くなるわ、こむら返りを起こしそうになるわ、腹は空くわ・・・であった(^^;)昨日の日記=blogは記念写真ふうのポートレイトでまとめたけれど、今日はストリートスナップ=キャンディッドフォトを4枚載せておこう。 . . . 本文を読む
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写真を撮ってもいいですか!

2013年05月05日 | Blog & Photo
もてる力のすべてを注ぎ込んだアルバムができた・・・というと、あまりに大げさ(^^;)なんだか人恋しくて、人が撮りたくて、あとから数えたら「写真を撮らせて下さい! 撮ってもいいですか?」と、11組にお声をかけて、全員からOKをもらうことができた。大抵は1組、2組に断られる。世の中には、当然ながら、写真嫌い、撮られたくないという人が存在する。したがって、キャンディッドでいくか、お声をかけて撮らせてもらうか、人を写す方法はこれ以外にはない。わたしはその両方を駆使する。人が撮りたい・・・からである。11人全員をここにピックアップはしれきないので、わたしの独断と偏見で、テキトーにセレクトし、6人を掲載させていただこう。 . . . 本文を読む
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角の煙草屋までの旅

2013年05月04日 | Blog & Photo
写真家須田一政さんに「角の煙草屋までの旅」という写真集がある。 小説家吉行淳之介さんにも同様のエッセイ集があったはず・・・とおもって調べたら、吉行さんのほうは「街角の煙草屋までの旅」(現在は講談社学芸文庫)だった(^^;)まことに紛らわしい。須田さんの「角の煙草屋までの旅」は、雑誌連載中に見ているが、はて、どの雑誌だったかと検索したら、いまはなき「カメラ毎日」だった。しかも、連載されたのが、1970~1972年だそうである。そんなに遠い昔だったなんて(?_?)われながら、よく覚えていたものだ。 . . . 本文を読む
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