過去からの手紙28はウスバシロチョウ♪
薄手の和紙を張ったようなこの翅を透かし、ヒメジオンが見えたとき、わたしの心に火が点いた。
大量発生するチョウなので、榛名、赤城の山中で運よく、二度ずつ“楽園”に遭遇できた。
アゲハチョウ科とは思えない、エレガント極まりない、初夏の天使たちよ(^^♪ . . . 本文を読む
バッハに「インベンションとシンフォニア」という名曲があるのは知っている方が多いと思うけど、わたしの定番はヴァルハ(ヴァルヒャ)だった。
モダンピアノでこの曲はないだろうと。ところがそうでもないぞ(=_=)
グールドの演奏を聴いているうち、しだいに引きずり込まれてきた。
ううむ、これは今季の収穫だにゃ。 . . . 本文を読む
(夕景 2014年7月)
1 詩集という光の束
故郷へのまなざし
故郷からのまなざし。
そのあわいに 微かな光の束がひろがっている。
あれはなんだろう。
あれはなんだろうと思いながら
散歩をしている。
意味があるような
ないようなご近所の散歩。
今日は中也がぼくのかたわらに寄り添っている。
中也の「朝の歌」が。
ふうっと吐息をもらすと
そこに侘びしそうな中也がいる。
薄汚れた . . . 本文を読む
◆指揮者編
チャイコフスキー 交響曲第6番「悲愴」第3楽章
https://www.youtube.com/watch?v=oB-m0lY8C0c
小澤さんもユーモラスな指揮者。これじゃ腰を傷めるよ。演奏家に任せておけなくて、音のすべてをコントロールしたいのだろう。
ドボルザーク 交響曲第9番「新世界より」第4楽章
https://www.youtube.com/watch?v=2lfPH_H . . . 本文を読む
このところ、ヤマバトの声をよく聞く。
ヤマバトはキジバトともいうが、お寺さんや神社にいるドバトと違って、野生のハトで襟元に模様がある。大抵一羽か二羽で行動し、群れをつくることはまずない。
クローズアップして細部を眺めると、胸がときめくような美しさ(^^)/
これは昨日探して撮影した中の一枚。
キレイでしょ? . . . 本文を読む
1 電線に止まっているもの
たまたま乗り合わせた
この世のバスからいずれ降りなければならない。
おや キジバトが鳴いている。
あの鳩の隣り
電線になにかが止まって
こっちを見ている。
この世から退散してまもない
何者かの魂ででもあるかのように。
2 明日の風
釣れたばかりの小魚のように
ことばがピチピチ跳ねまわる。
時代の転換期といわれる時期をかいくぐり
かいくぐりしているあいだ . . . 本文を読む
(夾竹桃のわくら葉。2020年5月)
1 際限のない時空をめざして
進退に窮して立ち止まる。
ここから先には ぼくはすすめない。
やむをえずパレットの上にことばをならべる。
それらのことばを昆虫のように
あるいは戦闘機のように 飛び立たせる。
「さあ そろそろおまえたちの出番だ。
ここから先にある この世の崖っぷちを見とどけてこい」
香りのない半透明なことばたちが
離陸していく。
. . . 本文を読む
(2019年1月撮影)
これまで大して意識せず、漫然と聴いていた曲が、いまごろになって、ようやく一本の線でつながった。
なさけないというか、あきれたというか・・・。
曲の名は、「ペール・ギュント」。
ノルウェーの作曲家、グリークの「劇付随音楽」である。
「知ってるよ、とうの昔から」という人が、きっと多いだろう(=_=)カッカッカ
◆オーゼの死
https://www.youtube . . . 本文を読む
過去からの手紙27はオオセイボウというハチの仲間。
ご覧のように、メタリックの鎧を着ているよう・・・。
ギラリと光るから遠くからでも認識しやすいが、滅多にいないので撮影チャンスは少ない。
昆虫写真ご専門にやっている方なら、そうでもないのかしら(?_?)
2012年9月撮影。 . . . 本文を読む
(年4化5化するヤマトシジミ、遺伝子の交換をしている。2012年8月)
1 遺伝子
だれもが持っている小さな
小さな秘密 遺伝子という秘密。
・・・最後の解答
すべてがそこに書き込まれているって
ほんとうだろうか。
だれも見たことのない 秘密。
シャガールのニワトリ
シャガールの馬。
その隣りを遺伝子がふわふわ飛んでいく
ピエロそっくりの服を着て。
おーい きみはなんの遺伝子?
. . . 本文を読む