ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

一枚のシール

2009-01-10 | 移住生活
香港時代からの読者の方から、
「やりました!」
というタイトルでメールをいただき、
「なにかな?」
と思って開いてみると、なーんと、なんと、
念願の永住権取得(((@@)))

>今はすべてのものに感謝の気持ちでいっぱいです!!
>ほんとにいつもの道を歩いていても違ってます。
>景色が、花が、木々が、風が、空が・・・みんな違って見えます。
>これからがほんとの意味で、ここでの生活がはじまります。
>いろいろとやらなきゃ、考えなきゃいけないことだらけ・・
>でも、これからも焦らずに、自分たちのペースで、生活基盤を作っていこうと思ってます。

この素直さ、喜び、感謝、希望、安堵、期待、満足、自信、誇り・・・
大人になるとなかなか出会えない本当にピュアな気持ち。
読んでいるだけで胸がジーンとしました。なぜかとても時間がかかった申請だったのでさぞや喜びもひとしおでしょう。

ワタクシたちもそれこそ必死で辿りつき、それを越えて今日まで来たのですから、この「特別な日」のことは一生忘れえぬ、誇りをもって棺桶の中まで持って行ける大切な思い出です。

夫婦で、家族で一致団結して辿りついた人には、その過程で普通では得がたい連帯感や慰めを経験したのではないかと思います。西蘭家は大げさではなく、 移住とその後の永住権取得で本物の夫婦になり、家族になった気がします。

特に長丁場の申請期間では何度も何度も自分の気持ち、家族の気持ちが試されるもので、不満や不安を自信やガッツに、誰かに当たりたくなるところを思いやりに自動変換していく術を次第に身に着けていったように思います。 (でないと、やってられませんでした)≧▽≦!

妙な話ですが、長年働いてきてお客や上司に理不尽な無理難題を吹きかけられ、しょうもないことを耐えたりやり過ごしたりした経験はけっこう役に立ったと思います。移民局との丁々発止はまさにその凝縮でした。ここで小さく 「サラリーママ、ばんざい!」

(西蘭家の永住権取得時の話は、
メルマガ~Indefinitely-永久に~でどうぞ)


前にとある方法――合法か非合法かと言われたら絶対に後者ながら、頭でっかちで初心(うぶ)なNZの移民局などイチコロで引っかかる方法で、永住権を取得した家族の話を聞きました。その理由が、
「子どもの教育のため」
と聞いて開いた口が塞がりませんでした。

両親が自分のために何をしたのかを子どもが知った時、どう思うでしょう?後ろめたさなら救われますが、
「へー、世の中ってそれもアリなのか!」
という肯定であったら・・・・・

「正しく生きる」ことと「英語が話せる」こと、親として子どもにどうあってほしいかはここで言うまでもないでしょう。面識のない一家であり余計なお世話とはいえ、お子さんが気がかりでした。逆に、
移民局からケチがつき、凹んだり怒ったりしているカッコ悪い親
それでも励ましあい、知恵を絞ってヨロヨロ立ち上がる懲りない親

の後ろ姿を覚えておいてもらう方が、結果はどうあれお子さんの人生を遥かに豊かにするのではないかと思いました。

どんな方法でも手にしてしまえば同じ一枚のシールの永住権。
できたら取得したときの感動と自信が一生続くものであるように。


おめでとうございま~す!!!(花束の代わりに)


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とかなんとか言いつつメルマガもUPしてました。連載なので中断しないように~><;;

Vol.0480  ~ミコト・ザ・アームストロング:わきの下の蝶~    

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