ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

20年を経て

2009-06-04 | 経済・政治・社会
今日は1989年の天安門事件20周年記念の日。

(2003年に家族旅行で訪れた天安門広場)


当時、香港で仕事をしていたワタクシは歴史の変動をリアルタイムで経験しました。ウーアルカイシ(41)、王丹(40)と学生リーダーたちも不惑の年になってきたんですね。

中国はこの20年間で誰も想像できなかったほど豊かになった分、取り残された人はいよいよ貧しく、貧富の差は広がるばかり。

社会的なねじれ現象がここまで進んでいるのに、反動が起きないのが不思議で仕方ありません。その分、反動が起きたときには、これもまた想像もできなかったような展開になるかもしれませね。

14年間暮らした香港は、中国で民主にまつわる事件が起きるたび、
天安門事件(中国語では「六四」)の影に付きまとわれていました。
いざとなったら人民に銃を向ける中国政府は、20年前も今も変わっていないのです。

今日の日経ビジネスオンラインの特集「天安門事件から20年」
こういう重い事実をしっかり引き受け、特集を組む日経のセンスにはいつものことながら脱帽です。

ただ単に経済面から語るだけでなく、その背景にある政治的、社会的な動向もきっちり押さえ(経済は所詮、人間の営みの一部でしかないわけですし)、読み応えがありました。

特にこの2本は面白く読みました。
天安門事件に寄せて~民主化未達成のツケが10年後にやってくる
大規模な経済変調は中国をどう揺るがすか?

個人的に非常に興味深かった1本。
一応、大学の専攻はアジア近現代史だったんですよね~( ̄‥ ̄)
「人民を騙すべきではない」―― 中国型共産主義がめざすべき道

お時間の許す方、ぜひどうぞ。


移住前にぜひ子どもたちを連れて行きたかった、中国。

天安門広場でこんなクルマに笑いこけながらも、自分が生まれるずっと前にここで何があったのか話して聞かせました。歴史を学び始めた温(15歳)は今になって思い出しているようです。

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