旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

天徳寺

2012年12月16日 | 旅 歴史
 秋田県秋田市泉三嶽根にある天徳寺です。
 天徳寺は秋田21万石佐竹氏の菩提寺で、境内には代々の墓と御霊屋があります。寛正3年(1462)佐竹14代義人が、夫人の天徳寺殿(源姫)を弔うために、独童を開山として常陸太田に建てました。
 慶長7年(1602)佐竹19代初代久保田藩主義宣が秋田に国替えの時、天徳寺を楢山の金照寺山の山麓に移しました。寛永元年(1624)、火災で焼失し、焼け残った総門とともに寛永5年(1628)現在の地に再建しました。
  延宝4年(1676)に、総門・山門・御霊屋を残して再び火災となり、1万石と9年の歳月をかけ、貞享4年(1687)再建されたのが、現在の本堂と奥書院です。
 江戸時代は藩主佐竹氏の寺領300石、秋田6郡の曹洞宗僧録所として隆盛しました。平成2年(1990)3月に総門、山門、本堂、奥書院、お霊屋などが国の重要文化財に指定されました。また境内全域は秋田県の史跡に指定されています。
 寺域は五庵山(ごあんざん)を背にした閑静なところで、古い石畳と両脇生い茂る松が古刹の風格を出しています。総門から本堂まで一直線上に配置され、本道左奥が御霊屋(歴代藩主墓)になっています。

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