栃木県芳賀郡(はがぐん)益子町上大羽に地蔵院(じぞういん)があります。
地蔵院の本堂は、間口5間(12.18m)、奥行4間(9.74m)、一重の入母屋造りで、屋根はとち葺き形の銅板葺きです。室町時代後期の天文11年(1542)に現在地に移築され、文化7年(1810)頃に地蔵院の火災により、本堂となったようです。須弥壇には鎌倉時代の厨子があり、本尊である延命地蔵菩薩像が安置されています。
地蔵院の本堂は木割の細い構造で洗練された斗拱や簡単な桟唐戸、内部の波形連子欄間、一木造りの斗拱などの手法は室町期の特徴を良く示しています。本堂は大正5年(1916)国の重要文化財に指定されています。
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