長野県茅野市豊平に尖石縄文考古館(とがりいしじょうもんこうこかん)があります。
八ケ岳の西側、標高1000m余の緩斜面にある尖石遺跡は、約5千年前の縄文中期を代表する遺跡です。八ヶ岳には多くの縄文遺跡が発見されています。中でも 「尖石遺跡」 は学術的価値が高いとして国の特別史跡に指定されています。
この遺跡は、昭和初期から宮坂英弌氏が発掘調査を進め、日本で初めて縄文時代の集落研究が行われた遺跡であるといわれています。隣接する茅野市尖石縄文考古館では、国宝の土偶・縄文のビーナスや、重要文化財の土偶・仮面の女神などを展示しています。
平成12年(2000)7月に完成した 「新尖石縄文考古館」 を中心に、北に与助尾根遺跡、南に尖石遺跡があります。合わせて尖石遺跡と呼ぶこともあります。
館内には美的感覚の優れた「土偶」や、たくましい躍動感あふれる豪壮な土器や、黒曜石で作られた精巧な石器など、2000点余りの縄文時代の遺物を展示しています。
考古館所蔵の 「土偶」 で、「縄文のビーナス」 の愛称で親しまれる土偶は我国最古の国宝です。棚畑遺跡で出土されました。また、国の重要文化財に指定されている中ッ原遺跡出土の土偶の仮面の女神も有名です。
昭和14年(1939)から3年間発掘調査が行われ、多くの豪華な遺跡とともに100近い住居あとが発掘されました。まだ多数の遺構が残っていると考えられ、集落研究の上でも価値が高く、「特別史跡」に指定されたのです。
台地の南斜面に縄文時代に石斧を研いだあと のある「尖石さま(とがりいし)」と呼ばれる巨石があり、遺跡 の名前はこれに由来しています。
考古館前には、郷土の偉人坂本養川(1736-1801)の銅像が建てられています。養川は田沢村(現茅野市)に生まれ八ヶ岳山麓に水路を開削して開田しようと計画しました。10年間にわたり高島藩に願い出、天明5年(1785)許可になり、寛政12年(1800)までに約350町歩の開田を成しとげました。
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