フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

3月18日(金) 晴れ

2016-03-20 18:18:07 | Weblog

8時半、起床。

トースト、炒り卵、サラダ、紅茶の朝食。

11時20分に蒲田駅で卒業生のユミさん(論系ゼミ1期生、2011年卒)と待ち合わせ、「まやんち」へ行く。

ユミさんはお兄さんの結婚式に出るためにドイツから一時帰国したのである。

リニューアルしたアフタヌーンティーを予約しておいた。

上段は、右からキンカンのタルト、桜あんのパウンドケーキ、フレジエ、桜クリームの抹茶マカロン、キュウィとエルダーフラワーのジュレ。

下段は、右からスコーン、野菜のサンドウィッチ、キッシュ。

リニューアル当初のアフタヌーンティーを2.0とすると、微修正された現在のアフタヌーンティーは2.1である。下段のフード類が強化されたのである。

ユミさんからドイツのお菓子をお土産にいただいたので、お礼に鞄の中から飴(サクマのいちごみるく)を取り出して、ユミさんにさしあげる。ユミさんの顔が輝く。「これって・・・」。そうです、『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』の中で音が練を元気づけようとして「飴、食べ」と渡したあの飴である。

ユミさんはあのドラマが大好きで、ネットで毎週観ているのである。

ユミさんはとくに練が好きだ。あるいは練を演じている高良健吾が好きなのである。音の役は有村架純以外の女優でもできるが、練の役は高良以外には考えられないそうだ(私の考えでは、若いころの吉岡秀隆がはまり役だと思うが)。どんなところがいいのか聞いたら、音の話を聞いているときがいいという。相手の話に一生懸命耳を傾けて、相手のことをわかろうとしているところが素敵だという。なるほど、そういうことか。

人間には二種類ある。自分の話をするのが好きな人間と、相手の話を聞くのが好きな人間だ。前者の方が圧倒的に多い。さらに言えば、自分の話をするのが好きな人間にも二種類ある。自分のことをポジティブに話す(自慢)人間と、自分のことをネガティブに話す(悩みの開示)人間だ。前者は男性に多く、後者は女性に多い。だから練のように相手の話に一生懸命耳を傾ける男性には希少価値がある。

われわれはしばらく『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』の世界について語り合った。来週の最終回で、もし音が死んでしまったら、「私、フジテレビに抗議の手紙を書きます」とユミさんは言った。

カフェの梯子。

ユミさんは夕方からお母様と横浜でショッピングの予定とのことなので、それなら多摩川を渡って「パン日和あをや」へ行きましょうということになる。お店に電話して、これからうかがいますと伝える。

矢向の駅前で。

 私は昨日の今日だが、ユミさんは「パン日和あをや」は初めてである。

3月のドリンク、いちごミルクで喉を潤す。

奥さまがユミさんのことを「〇〇さんと△△さんに似ていらっしゃいますね」と言った。先日、ユミさんとはゼミ同期のあずささんを大島優子似といった奥さまである。そういう見立てが得意なのだろう。

しかし、その二人とも私の知らない名前である。

スマホで二人の画像を検索してもらった。

一人はこの人。宮本笑里さん(ヴァイオリニスト)。ああ、なるほどね。

もう一人はこの人。タレントの豊田エリーさん(俳優の柳楽優弥の奥さん)。ああ、なるほどね。

奥様曰く、「二人を足して二で割って・・・でも、その二人よりもユミさんの方がいいです」。ほほう。

「先生、このこと、ブログに書いたら、ブログが炎上しちゃいますよ」とユミさんは言った。大丈夫、私のブログはコメント機能を外してあるから。

 

スープは昨日飲んでとても美味しかったマメマメ豆乳スープ。小さなカップでいただく。スープのお供に1つのクロワッサンを分けて食べる。 

サービスで熱々のアンパンを1ついただく。お焼きのような味わい。

ドリフのヒゲダンスを思い出す(笑)。

二階の客(母親8人+小さな子供8人!)が引き上げたので、二階に上がって、ユミさんのポートレートを撮る。

ユミさんは目力のある人なので、普通に「チーズ的笑顔」+「正面カメラ目線」で撮ると、どの写真も同じ「目のパッチリした健康的な美人」に撮れてしまう(陰影に乏しい)ので、少し注文をつけて撮らしてもらう。

笑わないで、問いかけるように。

腕を組んで、睨みつけて(不敵な微笑みで)。

この後に、「なんだよ、このヤロー」みたいな表情で、と注文したのだが、「元ヤンか?」と思うほどの迫力のため掲載を自粛します(笑)。

目の力を抜いて、首を少しかしげて。

同じポーズ(両手で頬杖)のまま、目線の方向だけ変えてみて。

最後は、雑誌『明星』の表紙みたいに撮りましょう。しっかりカメラ目線で。

 はい、お疲れ様でした。だいぶポージングの腕を上げましたね。

二階から降りて、奥様にカメラを渡して、ツーショットを撮っていただく。

すると、たちまち魔法が解けたように、いつもの「チーズ的笑顔」+「正面カメラ目線」に戻った(笑)。 

ドイツでの生活もしっかり板について、あなたの人生の一部になりましたね。いつかドイツでの日々を思い出してきっと泣いてしまう日が来ることでしょう(笑)。そのときあなたがどんな場所に立っているのかはわからないけれど、自分の気持ちに素直に歩いて行って下さい。

線路は続くよどこまでも、です(笑)。次に下りる駅はどこかな?

ユミさんとは川崎駅で別れた。

蒲田に戻り、有隣堂で本を購入。

堀江敏幸『その姿の消し方』(新潮社)とカレン・ラッセル『レモン畑の吸血鬼』(河出書房新社)。

「夕食はカレーよ」と妻が言ったので、ふと思い立って、近所の鶏の唐揚げ専門店でカレーにのせる唐揚げを買ってくる。

鶏の唐揚げカレーなり。