フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

2月27日(木) 晴れ

2020-02-29 21:29:38 | Weblog

9時、起床。

ハムトースト、牛乳、紅茶の朝食。

妻が駅ビルの本屋まで行って(近所のコンビニでは売り切れだったので)『モーニング』というコミック誌を買って来た。昨日のニュースで「手塚治虫AI」による新作が発表されると聞いて。

「ぱいどん」というタイトルだ。「せごどん」に似ている、と思った。

昼食は冷凍のおにぎり(赤飯とおこわ)と味噌汁。

お八つは「まやんち」の木の実とドライフルーツの生キャラメルタルト。

毎年、11月くらいにメニューに出る大好きなお菓子なのだが、昨年はそれがなかった。私がそれを残念がると、そういうファンが多かったようで、「柑橘系のお菓子が終わる頃にアフタヌーンティーの一部として作ろうと考えていますので、その節はご連絡しますね」と店主の八代さんが言ってくれた。そして今日、午前中に八代さんから電話で連絡が来た。2個取り置きをお願いし、『モーニング』を買いに駅の方へ出る妻に受け取ってきてもらったのだ。

久しぶりで食べる木の実とドライフルーツの生キャラメルタルトはとびきり美味しかった!

日が西に傾くころ、散歩に出かける。

今日は木曜日。大森の「sanno2198」に顔を出す日だ。

ジャーマン通りの「BAKE MAN」で全粒粉食パンとクロワッサンとチョコデニッシュを購入。

珍しく正面のドアが開いている(カフェにはここからではなく、横の細い通路を入って行く)。マダムに「ドアが空いていましたが」と言ったら、慌てて見に行かれた。どうも風のせいらしかった。

カウンターには女性の先客がいた。私がドアを開けて入るとニッコリ会釈をされたので、前にお会いしたことのある常連さんかなと思ったが、思い出せない。どうやら私が大森の駅を降りて、マダムに「こんにちは大久保です。これから伺います」と電話をかけたので(いつもそうしているのだ)、マダムがその先客の女性にこれからこういう方がいらっしゃるのよと話していたらしい。いわばマダムはMCで、常連客同士を結び付ける役割をしているのだ。その方は自宅で翻訳の仕事をされているとかで、しばらくおしゃべりをしてから、お子さんのお迎えがあるからと帰っていかれた。

本日のケーキはタルトタタン。タルトタタンをいただくのは二度目だが、前回は紅玉、今回はサンふじを使ったものだ。珈琲はメキシコハニーオアハカ(マダムのお薦め)。

帰りに大森の駅ビルの本屋(ブックファースト)で『蒲田・大森本』を購入。

大井町の駅ビルの「ロフト」で「ほぼ日手帳」(4月始まりのカズン)を購入。2010年から使い始めたので、これで11冊目となる。こんなに続くとは思わなかったが、続けられている理由は、「ほぼ日手帳」それ自体の使いやすさということの他に、50代半ばという開始した時点の私の年齢にもあるような気がする。「一日一日を大切にしよう」という気持ちが高まってきた時期ということである。

帰りに「ティースプーン」に顔を出す。今日はスコーンの日だ(スコーンを焼くのは木曜日と決まっているのだ)。

3種類あるスコーンの中から全粒粉のスコーンを選び、ストレートティー、クロテッドクリーム&ジャムを付けてもらう。

カフェ仲間のトモミさんがお仕事終わりに顔を出されて、スコーンを大量買いされた。

すごいね。こんなに買っていく人は初めて見た。まさに「爆買」だ。いや、お仕事がいろいろ大変そうなので、「ヤケ買」かもしれない(笑)。でも、「爆買」であれ「ヤケ買」であれ、ウィルス騒ぎでお客(とくに高齢者)が減っている「ティースプーン」には神様のようなお客様である。

シマダさん、頑張って下さいね。

安倍総理が来週からの全国の小中高の臨時休校の要請を発表した。中高の家庭科の先生をされているトモミさんはいまこのニュースをどんな気持ちで聞いていることだろう。

夕食は豚シャブ。

安い、簡単、旨い。

久しぶりで東急プラザの佃煮屋を覗いたらタラコの若煮があったので買って来た。

大学から卒業式・入学式の中止の決定のメールが届く。卒業生へ学位記(卒業証書)はどいういう方法で行うかは未定のとのこと。

2時半、就寝。


2月26日(水) 曇り

2020-02-29 10:59:50 | Weblog

10時、起床。

トースト、ベーコン&エッグ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

午後、散髪に出かける。街はゴーストタウンのようである(嘘です。たまたま人通りの途絶えた瞬間を撮っただけ)。

床屋は、年末に行って以来だから、2カ月振り。

散髪を終えて、駅ビル西館1階の「御座候」に今川焼きを買いに行く。

別の店になっていた。あらま。好きだったのにな。

東急プラザ1階の「銀座あけぼの」で草餅と豆大福を買って帰る。「草餅に・・・」といって黄粉を渡されたが、そういうものなのか。

 さてけふのお八つは草餅桜餅 たかじ

今日は桜餅が大福餅に代わった。大福餅の中身には妻の好みに合わせてつぶあんにした。

甘味の後のミニカップ麺。これで本日の昼食なり。

伊藤人誉『馬込の家』をチビチビ読んでいる。チビチビ読むのは読み終わってしまうのが惜しいからである。自宅で読んでいると一気に読んでしまうので、主に電車の中で読むようにしている。『馬込の家』には室生犀星いついての興味深いエピソードがたくさん書かれている。

「犀星は午前中に仕事をすまして、午後のわりあい早い時間に風呂に入った。午前中に書き上げる原稿の枚数も決めていた。二百字詰めの原稿用紙で七枚だと聞いている。毎日、同じ枚数の原稿をかいていたかどうかは知らないけれど、私のように原稿の書けない者には、まるで神業みたいな気がする。仕事のために夜更かしをするとか、徹夜をするとかということは一切なかった。そもそも時間割を変えもしなかった。時間割をきちんと守って、予定通りに仕事を片付けていたので、午前中の来客をひじょうにきらった。たいていは朝子が断りに出て、門のところからお引き取りを願っていたようである。/作家と呼ばれる種類の人たちはだらしのない生活を送っているように思われがちだが、犀星はまったく違っていた。きまった時間に家を出る会社勤めの人よりも規則正しかった。物書きという仕事をしながら、時間できちんと割りふった日課を、外部から強制されずに、自分の意志だけで特に努力しているようには見えないで、毎日変わりなくこなしていたのである。」(124-125頁)

「規則正しい生活」というとき、哲学者のカントがまっさきに思い浮かぶが、作家にもけっこうそういう人がいるものである。たしか村上春樹も執筆は午前中だけとどこかに書いていたと思うが、いまでもそうなのかしら。

二百字詰めの原稿用紙を「半ペラ」といった。四百字詰の原稿用紙の半分の大きさである。清水幾太郎も「半ペラ」派であった。「半ペラ」を使うことの利点は何だろう。3つ思いつく。第一、ケータイに便利なこと、第二に、スピード感が出ること、第三に、書き損じをして新しい原稿用に替えても紙の無駄が半分で済むこと。ほかにもあるのかしら。

それにしても犀星の「昼風呂」はいいなあ。

夕食は刺身の盛り合わせ、玉子豆腐、豚汁、ごはん。

刺身はサーモン、ハマチ、アジのたたき。

でも、本当の主役は豚汁である。

深夜、家の近所をウォーキング&ジョギング(4キロほど)。

1時半、就寝。