温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

上山田温泉 かめ乃湯

2009年04月05日 | 長野県


久しぶりに上山田温泉のかめ乃湯(旧亀の湯)を訪ったら、かつてと全く違う姿にリニューアルされていたので、その驚きをお伝えしたく今回取り上げます。
以前は下の写真のように古めかしいコンクリート造の平屋建てで、いかにも公衆浴場という趣でしたが、その建物は現在取り壊されて駐車場となり、その隣にあった旧旅館を改築して2007年の春にリニューアルオープンと相成ったそうです。再訪したときはあまりの変わりように違うところへ迷い込んでしまったかと我が目を疑ってしまいました。


以前の外観(拙サイトより)(白く光っているのは雪)

さすがに元々旅館だった建物を改築しただけあって、まずロビーが簡素ながらも広くて綺麗。脱衣所もシンプルながらカーペット敷きでロッカーやドライヤー完備。外来者の料金が50円から350円へと値上げされましたが、それを納得させる設備となっています。もっともかつての50円も安ければ、現在の350円も安い部類に入りますが。


休憩スペースが設けられたロビー


カーペット敷きの脱衣所

肝心のお風呂ですが、以前の建物では浴槽は瓢箪を半分に割ったような内湯の浴槽があるだけでしたが、リニューアル後の現在は屋内に内湯ひとつとジャグジーひとつで計二つ、屋外に露天風呂ひとつと陶器風呂(いわゆる壷湯)ひとつで計二つと、外来観光客を意識した構成になっています。まさか亀の湯に露天風呂が出来ていたとは思いもよりませんでした。

お湯は以前と変わらず、ほとんど無色透明で灰色の湯の華がちらほら舞い、後味に苦味が残るたまご味が感じられ、浴室内にはたまご(硫黄)の匂いが充満しています。浴槽の縁や床のタイルでお湯がオーバーフローしているところは、硫黄の析出物が付着してうっすら黄色くなっていました。露天風呂より内湯の方がお湯の質感が良かったように感じられました。姿は変われど、安い料金で硫黄泉の良質なお湯を楽しめることには変わらず、「亀は万年」という言葉通り末永く愛され続けるお風呂であってほしいものです。


内湯の様子


親亀子亀が置かれた内湯の湯口


露天風呂


浴槽の脇に突き出たパイプよりオーバーフローする露天のお湯


単純硫黄温泉
(城山5号泉)41.6℃ pH8.6 113L/min(動力揚湯) 成分総計370.6mg/kg
(26・27・30・32・35・40・41・43・46号泉混合)47.3℃ pH8.74 成分総計599.9mg

しなの鉄道・戸倉駅 徒歩30分(2.4km)
あるいは戸倉駅より千曲市循環バス・上山田線(ほっとバス)で「上山田温泉入口」下車
千曲市循環バスのページ
長野県千曲市上山田温泉1-27-11 地図
026-276-4664
かめ乃湯ホームページ

10:00~23:00 毎月16日及び末日休業
350円

私の好み:★★★
コメント
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