温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

白浜温泉 崎の湯露天風呂

2009年04月29日 | 和歌山県


和歌山県の温泉といえばまずここの名前が挙がるほど有名なところです。白浜温泉は日本三古湯のひとつですが、中でもこの「崎の湯」は白浜の中でも最も古い歴史を有しており、悠久の歴史を感じながら絶好のロケーションで湯浴みすることができる、白浜随一の観光名所です。

名前が示すとおり岩場の崎に設けられたお風呂で、岩を穿ってつくられた浴槽がひとつ、そして波打ち際のまさに波飛沫がかからんとするところにもうひとつの浴槽があります。前者の浴槽に入ると視線が低くなってしまいあまり眺望がきかないのですが、後者は海が手に届く場所につくられているので、お湯に浸かりながら大海原を一望することが出来ます。まるで海の中にいるかのような錯覚に陥るほどの素晴らしい眺めで、なるほど人気の理由も頷けます。

お湯は熱めの無色透明が源泉のまま掛け流されています。湯中の硫黄分が浴槽の岩にこびりつくため、やや白濁して見え、部分によっては青みがかっているようです。海辺の温泉だけあって味は塩味ですが、海水ほど濃くなくマイルド。磯の香りとお湯から上がる硫黄の香り(そして微かな鉱物臭)の両方が鼻に漂ってきます。

こんな良いことことずくめの「崎の湯」ですが、気になる点もいくつか。まず眺望の素晴らしい露天風呂ですが、視界の先には海中展望台が聳え立ち、せっかくの開放感を邪魔しています。展望台からは湯浴みしているこちら側の様子が見て取れるのではないでしょうか。そんな視線の問題も気になり、いまひとつ開放感に欠けてしまうのは否めません。また、観光名所ゆえに私のような観光客がひっきりなしに訪れ、掛け湯もせずいきなり入ってくるので落ち着けないのも残念なところです。
お湯の質は温泉マニアにも納得できるものですから、上述の点を割り切りさえすれば、観光地の外湯としては十分楽しめるのではないでしょうか。




受付・入口


行幸(みゆき)源泉


ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(みゆき2号)
83℃ pH7.4

JR紀勢本線・白浜駅から三段壁行き(白浜バスセンター経由)バスで湯崎下車
和歌山県西牟婁郡白浜町湯崎1668
0739-42-3016
南紀白浜ホームページ
明光バス ホームページ

4月1日~6月30日、9月1日~9月30日→8:00~18:00
7月1日~8月31日→7:00~19:00
10月1日~3月31日→8:00~17:00
水曜定休
300円
コインロッカーあり

私の好み:★★
コメント
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