ログハウスやキャンプ場などアウトドアを中心にしたリゾート施設「塩原グリーンビレッジ」内にある温泉入浴施設「福の湯」を利用してきました。福渡温泉の一番手前に位置しており国道沿いにわかりやすい看板も立っているので、以前から興味はあったのですが、ついその先の方の温泉に関心が向いてしまい、塩原で湯巡りするたびに目の前を通過するばかりで、なかなか訪れる機会をつくることができませんでした。しかし、半年前の某日に会津方面から自宅へ帰る途中、すっかり日が暮れて辺りが闇に包まれた時間帯にたまたま目の前を通ったので、高速へ乗る前にひとっ風呂浴びていこうと思い立ち、利用してみたわけです。
玄関では両側に置かれた石の招き猫がお出迎え。下駄箱のカギはフロントへ預けます。
3~4年前にグリーンビレッジの全面改装が行われたらしく、この「福の湯」の館内はフローリング床、格子状の衝立や壁面覆いなど木材を多用しつつ、コントラストをはっきりさせたとてもシックな内装となっていました。館内には休憩スペースや軽食の食堂が設けられています。
無料のロッカーがズラリと沢山並んでいる脱衣室。休憩室や食堂と異なり、こちらはあまり改装の手が加えられていないようですが、よく手入れされて清潔な状態が保たれており、快適に利用できました。
広い空間と大きなガラスのおかげで開放的な印象を受ける浴室。室内にはとっても広い大風呂とごく普通のサウナがそれぞれ1つずつ。
洗い場にはシャワー付き混合栓が7基と、立って使うシャワーが3基設置されていました。
窓に立てかけられたプレートには「温泉は、空気に触れない均等対流が効果的な為、浴槽中央の底部より噴出させております」と書かれている通り、浴槽の底から源泉が投入されており、湯面近くに口を開けた吸込口から排湯されていきます。槽内の一部には泡風呂の吹き出し口が底に埋め込まれていましたが、訪問時には使用されていませんでした(個人的には泡風呂が好きではないので、停止していてくれて助かりましたが)。また、お湯が汚れている場合は循環消毒するそうですが、それ以外は完全掛け流しの湯使いを実施しており、おそらく訪問時は掛け流し状態だったかと思われます。お湯は館内表示によれば自家源泉とのことで、見た目は無色透明、口に含むと微塩味・弱金気・弱石膏そしてほんのりとした甘さが、湯面に鼻を近づけると弱金気と石膏の匂いが、それぞれ感じられました。一応こちらは福渡温泉に含まれるエリアですが、重炭酸土類泉の特徴がはっきり出ている福渡温泉よりは、知覚面で若干マイルドになっているように思われます。
露天風呂は歪んだ小判のような形状で、底には鉄平石が敷かれ、その一角にはデカい岩が鎮座しています。また一部には屋根もかかっています。内湯同様、露天も内湯に近い底から源泉が供給されており、浴槽脇の排水口へと溢れ出てゆきます。この日は寒かったためか、外気の影響を受けて露天のお湯はややぬるくなっていましたが、おかげでじっくり長湯することができました。
塩原開発3・4号混合泉
ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩温泉 47.5℃ pH6.5 溶存物質1.404g/kg 成分総計1.614g/kg
Na+:307.7mg, Ca++:96.1mg,
Cl-:286.7mg, SO4-:187.7mg, HCO3-:395.1mg,
H2SiO3:86.8mg, 遊離CO2:209.6mg,
源泉掛け流しの範囲では汚れが取りきれなくなった場合にろ過循環装置を使用。ろ過装置を使用する場合に限り塩素消毒(いずれも大風呂のみ)
栃木県那須塩原市塩原1230
0287-32-2751(塩原グリーンビレッジ)
塩原グリーンビレッジのホームページ
10:00~21:00
700円
ロッカー・シャンプー類・ドライヤーあり
私の好み:★★