温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

鯖石温泉 2013年6月再訪

2013年08月09日 | 青森県
※残念ながら、2016年8月上旬に閉館してしまいました。

 
久しぶりに、大鰐町某所にある鯖石温泉へ立ち寄ってみました。こちらは以前と変わらぬ佇まいにホッと一安心です。拙ブログでも約3年前に別の温泉名でこの浴場を取り上げておりますが、その当時の外観と唯一異なる点といえば、入口に温泉名の看板が掲げられたことでしょうか。


 
玄関の狭い間口にあけられた小窓とその下に設けられている料金投入口も以前のまま。
この浴場は温泉ファンではつとに有名ですが、以前は所有者の方の善意により地域の方向けに開かれた温泉であったため、余計な問題を引き起こさないよう、その存在を隠すのが暗黙の了解となっておりました。しかしながら、平成23年に晴れて公衆浴場営業に関する許可が下りましたので、今回の記事では浴場名を出して取り上げることにしました。でも基本的に地域の方向けの温泉であることには変わらないので、詳しい場所の特定などは控えさせていただきます。ちなみに上画像の右(下)がその許可証です(固有名詞などにはモザイク処理しています)。


 
農業用コンテナを浴槽代わりにした浴室も現役です。嬉しいですね。広さとしては3畳ほどで、3人以上の同時利用だとちょっと窮屈かも。源泉が出てくる2本のシャワーも以前同様ですが、補強のために洗い場の腰板部分が白い化粧板でカバーされている点は、以前と異なるところですね。


 
相変わらず湯口は源泉がドバドバ吐出されており、浴槽で使い切れないお湯が浴槽脇のドレン管から大量に捨てられています。本当にもったいないけど、使い道が無けりゃ仕方ないわね。もう少し湯量が多けりゃ農業などで活用の道が拓けるのかもしれませんが、帯に短し襷に長し、なのかな。



湯船のコンテナも以前のまんま。大きさとしては2人サイズ。営業中は絶え間なくお湯がバルブから落とされており、人が湯船に入ると、ザバーっと勢い良く豪快にお湯が溢れ出て行きます。館内掲示の分析表には「加水あり」と記されていますが、湯加減に関しては実質的に入浴中のお客さんに任せられており、各自が自分の好みに合わせてお湯のバルブや加水用水道蛇口を開閉していました。尤も、源泉そのままですと湯加減がかなり熱くなってしまうので、お湯の出方を絞り気味にしている傾向にあるようですが、それでもお湯の鮮度はとっても良好で、今回もコンディションの良いお湯が楽しめました。

お湯の特徴としては、見た目は無色透明。コップで飲泉しますと、はっきりとした塩味と出汁味が混在する津軽平野の温泉らしい味に薄芒硝味が加わっており、磯場を思わせる臭素臭+弱金気臭+弱芒硝臭が感じられました。食塩泉的なツルスベ感を有するものの、湯上りの火照りが強く、厳冬期には湯冷めしにくい熱の湯として重宝されること間違いありませんが、夏には汗がなかなか引かずに困ってしまうかも。実際、私は湯上り後しばらく、全身汗だるま状態になってしまいました。でもそれだけパワフルな本物の温泉だということであります。


八幡館温泉
ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉 57.8℃ pH8.1 湧出量測定不能(掘削揚湯) 溶存物質5.640g/kg 成分総計5.642g/kg 
Na+:1621mg(78.81mval%), Ca++:373.1mg(20.81mval%),
Cl-:1401mg(46.46mval%), Br-:3.8mg, I-:0.1mg, SO4--:2130mg(52.15mval%),
H2SiO3:46.8mg,
(平成23年10月5日分析)
源泉温度が高いため加水あり

青森県南津軽郡大鰐町某所
(場所の特定は控えさせていただきます)

6:00~21:00 金曜は17:00から営業
100円
備品類なし

私の好み:★★★
コメント (4)
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