※丹羽旅館は2017年2月に閉館しましたが、同年3月に別の企業が「旅館あずまし屋」として宿を再生させました。「旅館あずまし屋」の記事はこちらをご覧ください。
黒石温泉郷の一角を為す板留温泉は日帰り入浴のハードルが比較的高いところなのですが、そんな中でも心配なく日帰り入浴できる「岩魚の宿 丹羽旅館」にて入浴利用して参りました。明治期に創業した老舗のお宿なんだそうです。
脱衣室に入る扉は押しボタン式の自動ドアなのですが、一般的にはドアに付いているはずの押しボタンが、ここではドア左の壁に取り付けられていました。脱衣室内は天井を除いて総木造となっており、さすが旅館を名乗るだけあってとっても綺麗です。着替えていたら浴室の方からガーガーと機械音が聞こえてきたのですが、これって何の音なのかしら。
浴室は、壁が白いタイル貼りで、床は同じく白色系の石板貼り。ガラス窓の向こう側は露天風呂です。室内には長方形の浴槽がひとつ据えられ、洗い場がL字形に配置されています。
洗い場にはシャワー付き混合水栓が6基設置されています。
浴槽は8人サイズの長方形で、槽の角にある石造りの枡のような湯口からお湯が注がれています。湯口の蓋には白い析出が現れており、そこから吐出されるお湯はかなり熱いのですが、投入量は少なくてオーバーフローもあまり見られません。それもそのはず、底の穴では勢い良くお湯を吸引しており、槽内の側面にあけられている小さな穴からは循環されたお湯が供給されていました。生源泉を少量投入しながら循環も併用してる湯使いだと思われます。お湯は無色澄明で濁りや湯の花等は見られず、実際に湯船に浸かってみたのですが、鮮度感はイマイチだったように記憶しています。脱衣室で聞こえた機械音は循環装置の稼動音だったのでしょう。なお消毒臭などは感じられませんでした。源泉の節約と温度維持のために循環を併用しているのかな。
床や浴槽内はグレーで統一され、石材で周囲を固めた和風の露天風呂。目の前には山の法面が立ちはだかっているため、残念ながら景色を楽しむことはできません。浴槽は内湯とほぼ同じ位の大きさですが、オーバーフローが見られなかった内湯とは異なり、こちらでは縁から静々とお湯が溢れ出ていました。
湯口の形状は内湯と同様で、こちらでも直に触るのが躊躇われるほど熱いお湯が注がれているのですが、蓋に付着している白い析出はこちらの方がはっきりと現れており、また投入量もこちらの方が多く、湯船に張られている無色透明のお湯の中では茶色い細かな湯の華がたくさん浮遊していました。
内湯の槽内には、循環湯の投入口の他に、大きな穴が一つあいており、その穴は外側へ貫通して露天風呂の浴槽内で立ち上がっている管とつながっています。内湯と露天を比べると、露天の浴槽の方がわずかに低くなっているので、おそらくこの管を通じて内湯のお湯が露天へ流れているものと推測されます。露天の浴槽内ではこの他にお湯を供給するような穴は見られなかったので、露天風呂は湯口からの生源泉投入と、内湯から流下されてくるお湯を、並行して使っているのでしょう。
外気に冷やされるためか湯加減は内湯よりややぬるめでしたが、上述のようにこちらでは湯華がたくさん舞っていますし、お湯の鮮度感も内湯より確実に優っていました。また湯口では芒硝の味と匂い、そして弱い石膏の味と匂いがそれぞれ感じられました。キシキシとツルスベが混在する浴感が得られます。
ゆっくりと時間が流れる静かで落ち着いたお風呂でした。
ナトリウム・カルシウム-硫酸塩温泉 56.8℃ pH7.2 420L/min(動力揚湯)
青森県黒石市板留字宮下21
0172(54)8021
ホームページ
11:00~20:00(混雑時は16:00まで)
500円
シャンプー類・ドライヤーあり、貴重品類は帳場預かり
私の好み:★★
黒石温泉郷の一角を為す板留温泉は日帰り入浴のハードルが比較的高いところなのですが、そんな中でも心配なく日帰り入浴できる「岩魚の宿 丹羽旅館」にて入浴利用して参りました。明治期に創業した老舗のお宿なんだそうです。
脱衣室に入る扉は押しボタン式の自動ドアなのですが、一般的にはドアに付いているはずの押しボタンが、ここではドア左の壁に取り付けられていました。脱衣室内は天井を除いて総木造となっており、さすが旅館を名乗るだけあってとっても綺麗です。着替えていたら浴室の方からガーガーと機械音が聞こえてきたのですが、これって何の音なのかしら。
浴室は、壁が白いタイル貼りで、床は同じく白色系の石板貼り。ガラス窓の向こう側は露天風呂です。室内には長方形の浴槽がひとつ据えられ、洗い場がL字形に配置されています。
洗い場にはシャワー付き混合水栓が6基設置されています。
浴槽は8人サイズの長方形で、槽の角にある石造りの枡のような湯口からお湯が注がれています。湯口の蓋には白い析出が現れており、そこから吐出されるお湯はかなり熱いのですが、投入量は少なくてオーバーフローもあまり見られません。それもそのはず、底の穴では勢い良くお湯を吸引しており、槽内の側面にあけられている小さな穴からは循環されたお湯が供給されていました。生源泉を少量投入しながら循環も併用してる湯使いだと思われます。お湯は無色澄明で濁りや湯の花等は見られず、実際に湯船に浸かってみたのですが、鮮度感はイマイチだったように記憶しています。脱衣室で聞こえた機械音は循環装置の稼動音だったのでしょう。なお消毒臭などは感じられませんでした。源泉の節約と温度維持のために循環を併用しているのかな。
床や浴槽内はグレーで統一され、石材で周囲を固めた和風の露天風呂。目の前には山の法面が立ちはだかっているため、残念ながら景色を楽しむことはできません。浴槽は内湯とほぼ同じ位の大きさですが、オーバーフローが見られなかった内湯とは異なり、こちらでは縁から静々とお湯が溢れ出ていました。
湯口の形状は内湯と同様で、こちらでも直に触るのが躊躇われるほど熱いお湯が注がれているのですが、蓋に付着している白い析出はこちらの方がはっきりと現れており、また投入量もこちらの方が多く、湯船に張られている無色透明のお湯の中では茶色い細かな湯の華がたくさん浮遊していました。
内湯の槽内には、循環湯の投入口の他に、大きな穴が一つあいており、その穴は外側へ貫通して露天風呂の浴槽内で立ち上がっている管とつながっています。内湯と露天を比べると、露天の浴槽の方がわずかに低くなっているので、おそらくこの管を通じて内湯のお湯が露天へ流れているものと推測されます。露天の浴槽内ではこの他にお湯を供給するような穴は見られなかったので、露天風呂は湯口からの生源泉投入と、内湯から流下されてくるお湯を、並行して使っているのでしょう。
外気に冷やされるためか湯加減は内湯よりややぬるめでしたが、上述のようにこちらでは湯華がたくさん舞っていますし、お湯の鮮度感も内湯より確実に優っていました。また湯口では芒硝の味と匂い、そして弱い石膏の味と匂いがそれぞれ感じられました。キシキシとツルスベが混在する浴感が得られます。
ゆっくりと時間が流れる静かで落ち着いたお風呂でした。
ナトリウム・カルシウム-硫酸塩温泉 56.8℃ pH7.2 420L/min(動力揚湯)
青森県黒石市板留字宮下21
0172(54)8021
ホームページ
11:00~20:00(混雑時は16:00まで)
500円
シャンプー類・ドライヤーあり、貴重品類は帳場預かり
私の好み:★★