前回記事の続編です。
私は内風呂で十分満足したのですが、自分の貪欲な性分がさらなる高みを求めたので、続いて露天風呂にも入ってみることにしました。
●露天風呂
男湯女湯ともに内風呂と露天風呂との間が離れているのですが、着替えて移動しなければならないほど隔たっている女湯とは対照的に、男湯は内風呂からすぐ目の前に露天風呂がありますので、タオルで前を隠し、下足場に用意されているツッカケを履いて、小走りで露天風呂へと向かいました。このため私の荷物や衣類は内湯の脱衣室に置きっ放しなのですが、もちろん露天風呂にも脱衣小屋はあり、東屋のような造りの脱衣小屋にはカゴや各種説明など簡単な備品が用意されていました。
池畔に設けられた露天風呂は、周囲の緑に囲まれてとっても麗しい雰囲気。足元は石材敷きで、浴槽も石造り。重厚感を帯びながら優しい表情も見せるこれらの石材からは、石工の職人気質が伝わってくるようです。浴槽は4m×2m弱の長方形でおおよそ6~7人サイズ。入浴すると目の前に広がるみどり池を一望することができました。
前回記事の内湯に関する記述で触れましたが、露天風呂では石鹸やシャンプー類の使用を控えてほしいとのこと。シャワーなどもありませんが、その代わり上画像の上がり湯がありますので、入浴前にこのお湯を浴びましょう。この上がり湯は、内湯のお湯と同じように淡い黒色を帯びていて、湯中では黒い湯の花がユラユラしており、槽の内部は漆塗りのような漆黒に染まっていました。
露天の主浴槽にお湯を注ぐ湯口の上では、親子と思しき大小のカエルが、ひょうきんな面持ちで横になっていました。浴槽の大きさに対して投入量がやや少ないような気もしますが、加水など無し湯加減を調整するにはむしろちょうど良い塩梅であり、特にこの時は一番風呂だったため、非常に鮮度感が高いクリアなお湯を楽しむことができました。湯使いは文句無しの完全掛け流しであり、浴槽縁の切り欠けから惜しげも無く排湯されていました。
内湯に引かれていたお湯は町から供給されるお湯と自家源泉のブレンドでしたが、露天風呂は100%自家源泉であり、淡い深緑色を帯びた内湯と異なり、この露天のお湯は淡い翠色を呈しながらも高い透明度を有していました。湯口のお湯を口に含んでみますと、はっきりとした硫黄感が伝わってきましたが、一方で苦味は抑えられており、硫黄感も内湯に比べればややマイルドだったように記憶しています。露天に引かれている自家源泉は、総じて優しい質感であり、内湯よりも上品な印象を受けました。もちろん内湯と同じくツルツルスベスベの非常に滑らかな浴感はこの露天でも堪能でき、庭木の緑と水辺の景色に包まれながら、この滑らかな極上湯に浸かっていると、本当にいつまでも湯浴みし続けていたくなります。退出の際に後ろ髪を強く惹かれる素晴らしいお風呂でした。今回は旅程の都合で立ち寄り入浴のみとなってしまいましたが、次回はちゃんと宿泊して、じっくりとこの名湯を堪能したいものです。再訪必至の素晴らしい温泉でした。
内湯
吹上21号
単純硫黄温泉 36.4℃ pH9.0 溶存物質318.3mg/kg 成分総計318.6mg/kg
Na+:68.5mg(77.81mval%), Ca++:7.1mg(9.14mval%), Fe++:5.9mg(5.48mval%),
Cl-:18.6mg(12.29mval%), OH-:0.2mg, HS-:12.1mg, S2O3--:1.4mg, SO4--:33.5mg(16.55mval%), HCO3-:103.7mg(40.19mval%), CO3--:15.0mg(11.82mval%),
H2SiO3:36.2mg, H2S:0.1mg,
露天風呂
吹上23号
単純硫黄温泉 59.8℃ pH9.0 溶存物質359.8mg/kg 成分総計360.3mg/kg
Na+:82.3mg(92.27mval%), Ca++:2.6mg,
F-:12.0mg, Cl-:30.7mg(16.83mval%), OH-:0.2mg, HS-:30.1mg, S2O3--:1.0mg, HCO3-:123.3mg(39.07mval%), CO3--:21.0mg(13.54mval%),
H2SiO3:45.3mg, H2S:0.3mg,
鹿児島県日置市吹上町湯之浦910 地図
099-296-2020
ホームページ
日帰り入浴10:00~19:30
600円
ロッカー・シャンプー類・ドライヤーあり
私の好み:★★★
私は内風呂で十分満足したのですが、自分の貪欲な性分がさらなる高みを求めたので、続いて露天風呂にも入ってみることにしました。
●露天風呂
男湯女湯ともに内風呂と露天風呂との間が離れているのですが、着替えて移動しなければならないほど隔たっている女湯とは対照的に、男湯は内風呂からすぐ目の前に露天風呂がありますので、タオルで前を隠し、下足場に用意されているツッカケを履いて、小走りで露天風呂へと向かいました。このため私の荷物や衣類は内湯の脱衣室に置きっ放しなのですが、もちろん露天風呂にも脱衣小屋はあり、東屋のような造りの脱衣小屋にはカゴや各種説明など簡単な備品が用意されていました。
池畔に設けられた露天風呂は、周囲の緑に囲まれてとっても麗しい雰囲気。足元は石材敷きで、浴槽も石造り。重厚感を帯びながら優しい表情も見せるこれらの石材からは、石工の職人気質が伝わってくるようです。浴槽は4m×2m弱の長方形でおおよそ6~7人サイズ。入浴すると目の前に広がるみどり池を一望することができました。
前回記事の内湯に関する記述で触れましたが、露天風呂では石鹸やシャンプー類の使用を控えてほしいとのこと。シャワーなどもありませんが、その代わり上画像の上がり湯がありますので、入浴前にこのお湯を浴びましょう。この上がり湯は、内湯のお湯と同じように淡い黒色を帯びていて、湯中では黒い湯の花がユラユラしており、槽の内部は漆塗りのような漆黒に染まっていました。
露天の主浴槽にお湯を注ぐ湯口の上では、親子と思しき大小のカエルが、ひょうきんな面持ちで横になっていました。浴槽の大きさに対して投入量がやや少ないような気もしますが、加水など無し湯加減を調整するにはむしろちょうど良い塩梅であり、特にこの時は一番風呂だったため、非常に鮮度感が高いクリアなお湯を楽しむことができました。湯使いは文句無しの完全掛け流しであり、浴槽縁の切り欠けから惜しげも無く排湯されていました。
内湯に引かれていたお湯は町から供給されるお湯と自家源泉のブレンドでしたが、露天風呂は100%自家源泉であり、淡い深緑色を帯びた内湯と異なり、この露天のお湯は淡い翠色を呈しながらも高い透明度を有していました。湯口のお湯を口に含んでみますと、はっきりとした硫黄感が伝わってきましたが、一方で苦味は抑えられており、硫黄感も内湯に比べればややマイルドだったように記憶しています。露天に引かれている自家源泉は、総じて優しい質感であり、内湯よりも上品な印象を受けました。もちろん内湯と同じくツルツルスベスベの非常に滑らかな浴感はこの露天でも堪能でき、庭木の緑と水辺の景色に包まれながら、この滑らかな極上湯に浸かっていると、本当にいつまでも湯浴みし続けていたくなります。退出の際に後ろ髪を強く惹かれる素晴らしいお風呂でした。今回は旅程の都合で立ち寄り入浴のみとなってしまいましたが、次回はちゃんと宿泊して、じっくりとこの名湯を堪能したいものです。再訪必至の素晴らしい温泉でした。
内湯
吹上21号
単純硫黄温泉 36.4℃ pH9.0 溶存物質318.3mg/kg 成分総計318.6mg/kg
Na+:68.5mg(77.81mval%), Ca++:7.1mg(9.14mval%), Fe++:5.9mg(5.48mval%),
Cl-:18.6mg(12.29mval%), OH-:0.2mg, HS-:12.1mg, S2O3--:1.4mg, SO4--:33.5mg(16.55mval%), HCO3-:103.7mg(40.19mval%), CO3--:15.0mg(11.82mval%),
H2SiO3:36.2mg, H2S:0.1mg,
露天風呂
吹上23号
単純硫黄温泉 59.8℃ pH9.0 溶存物質359.8mg/kg 成分総計360.3mg/kg
Na+:82.3mg(92.27mval%), Ca++:2.6mg,
F-:12.0mg, Cl-:30.7mg(16.83mval%), OH-:0.2mg, HS-:30.1mg, S2O3--:1.0mg, HCO3-:123.3mg(39.07mval%), CO3--:21.0mg(13.54mval%),
H2SiO3:45.3mg, H2S:0.3mg,
鹿児島県日置市吹上町湯之浦910 地図
099-296-2020
ホームページ
日帰り入浴10:00~19:30
600円
ロッカー・シャンプー類・ドライヤーあり
私の好み:★★★