温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

飯坂温泉 ほりえや旅館

2013年02月18日 | 福島県
 
最近私は月に1~2回ほど所用で仙台へ出かけることがあるのですが、「用件が長引いたから帰社が遅くなる」と見え透いた嘘をついて時間を拵え、福島駅で新幹線を途中下車して飯坂温泉でひとっ風呂浴びることがしばしばです。得意先での年始挨拶を済ませた2013年1月某日、当地のランドマーク「鯖湖湯」に隣接している「ほりえや旅館」にて立ち寄り入浴をお願いしてきました。唐破風の玄関と湯治宿のような古風な趣きは、温泉街らしい伝統的なランドスケープを形作っています。なお画像に写っている白い斑点はその時に降っていた雪です。



引き戸を開けると三和土には小さくてカラフルな靴が並んでおり、中から幼い兄弟が楽しそうにはしゃぐ声が聞こえてきます。日帰り入浴を乞うとその子たちのお母さんと思しき女将が対応してくださいました。子どもたちが産まれる遥か昔に活躍していた帳場の古い電話機が目を惹きます。



昔ながらの木造旅館らしい外観とは対照的に、館内は同じく木造ながらも最近リフォームされたと想像され、家庭的なぬくもりと明るさ、そして清潔感が漲っていました。今回は2室ある貸切風呂のうち手前側(帳場側)のお風呂を独占利用させていただきました。


 

総木造で白木ならではの明るさが眩しい更衣室。洗面台も小洒落ていますし、鍵付きの棚も赤ちゃん用の籠も洋風でいかにも今風です。こんな綺麗なお風呂をオッサンが一人で貸しきってしまって良いのかな。ついでに申し上げれば、建付けが良いので浴室の引き戸の実にスムーズに開きます。同じ建物でも外と中では時間軸が真逆に回転しているようでした。


 
曇って見難い画像でごめんなさい。ブルー基調のタイルが貼られた室内には3~4人サイズの三角形(厳密には五角形)の浴槽が据えられ、睨めっこするサワガニ2匹とそいつらを腹におさめようと虎視眈々と様子をうかがっているカエル1匹がそれぞれ対峙している石の湯口から、鯖湖湯と同じ湯沢分湯槽のお湯が注がれています。



浴槽には括り付けのステップこそ無いものの、その代わりに大きな踏み石が置かれていたり、また真ん中には座湯に丁度良い腰掛け用の石も沈められていたりと、ややもすれば単調になりがちなタイル張りのお風呂に、実用性と視覚的アクセントを兼ね備えた石材を用いている点が好印象でした。この他、手摺りに木材を使っていたり、後述する上がり湯も特徴的だったりと、一見するとどこにでもありそうなタイル張りの内湯が、ちょっとした工夫によって使い勝手が向上するとともに全体的な趣きが大きく変わることにとても感心させられました。
 ♪内湯ちゃんも、ちょっと工夫で、このうまさ(神田川俊郎風)


 
浴槽のお湯は浴槽縁の上から溢れて床へ流れ出ている他、床にあけられた穴からもパスカル原理によって排湯されています。加温循環消毒のない放流式の湯使いです。


 
浴室内のカランは水道の蛇口が2つあるのみで、そのうちの一つはホースが接続されており湯船の加水用途なっていました。従いまして、体を洗ったりシャンプー擦る場合はこの上がり湯を使うわけですね。私個人としては、使い勝手の良いシャワーよりもこうした温泉の上がり湯の方がはるかに好みに合います。用意されているハート型の手桶が可愛らしいですね。


 
手桶のみならず、アヒルやキティちゃんのマット、小さなスツールなど、室内にはかわいらしいお風呂道具がたくさん置かれていました。ここでは子供が主人公なのですね。その微笑ましいグッズ類に、思わず目尻が下がってしまいました。

さて肝心のお湯に関してですが、上述のように鯖湖湯と同じ湯沢分湯槽のお湯を引いており、トロミのある無色澄明の清らかなもので、サラスベの中にキシキシが混ざる浴感が肌に伝わってきます。室内には湯気と一緒にパラフィンワックスに似たような温泉由来の匂いが篭っており、口にするとほんのりと芒硝味が感じられます。投入量をやや絞っているためか、湯船は共同浴場のように熱くなく、どなたでも入れる適温に調整されていました。適温にもかかわらず強力な温浴パワーを持っているのが飯坂のお湯の凄いところで、湯上りはしばらくガウンが着られないほど体が火照り、まるで体の芯に熱源を埋め込まれたかのようにいつまでもポカポカが持続。綺麗且つぬくもりのある浴室で飯坂らしい良質なお湯が楽しめる素晴らしいお風呂でした。次回は宿泊で利用したいものです。


湯沢分湯槽
単純温泉 51℃ pH8.48

福島交通飯坂温泉駅より徒歩4~5分(約350m)
福島県福島市飯坂町字湯沢21  地図
024-542-2702
ホームページ

日帰り入浴10:00~21:00
400円
ロッカー・シャンプー類・ドライヤーあり

私の好み:★★★
コメント (2)
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高湯温泉 旅館玉子湯

2013年02月17日 | 福島県

「安達屋」「のんびり館」と高湯のお風呂を2軒ハシゴし、雪見風呂も硫黄の白濁湯も満喫できて私としてお腹いっぱい状態だったのですが、この時点で福島駅へ戻る路線バスへ乗るにはまだ1時間以上待たねばなりませんでした。かと言って時間を潰せるようなお店は無いし、雪の中を1時間をブラブラするわけにもいきません。そこで、ついでと言っては失礼ですがバス停が目の前にある有名旅館「玉子湯」でも立ち寄り入浴することにしました。こちらのお宿に関しては最早説明の必要は無いかと思いますし、私自身も今まで2度程日帰りで利用しているのですが、なぜかこれまで拙ブログで取り上げてこなかったので、今回取り上げさせていただきます。
日帰り入浴客は玄関入ってすぐ左手の専用下足場にてスリッパに履き替えてから帳場にて料金を支払います。その際に貴重品を帳場へ預けます。


●滝の湯(大風呂)

まずは館内の男女別内湯「滝の湯」へ。ロビーから右手へ伸びる廊下をひたすら進んだ突き当たりがその入口です。さすがに人気の旅館だけあって脱衣室は整然としており、清潔感がみなぎっていました。


 
川に面して大きなガラス張りの浴室は、胸を張って泰然と歩きたくなるほど、明るく広々していてとっても爽快です。洗い場にはL字型に計9基のシャワー付き混合水栓が設置されています。大きな総木造の浴槽には青白く霞んでいるものの高湯にしては透明度のあるお湯が大量に注がれており、窓側の縁からザバザバと溢れ出ていました。館内表示によれば加温加水循環消毒なしとのこと。


 
実に心地の良い湯加減。その気持ちよさのためについまどろんでしまい、瞼が重く感じてしまいました。底に薄っすらと白い湯華が沈殿しており、槽内のお湯を動かすとそれらは一気に舞い上がり、また体を沈めて腰を下ろすと、そこには自分の体の跡がはっきりと残りました。



浴槽内の女湯との境界は格子状になっています。蔵王の川原湯みたいですね。


●仙気の湯
 
館内には「仙気の湯」と称する内湯もあるのですが、こちらは宿泊客専用なので、今回はパス。


●湯小屋「玉子湯」
 
次にエレベータで1階へ下りて、屋外(庭園)のお風呂を巡りましょう。庭園出入口の真正面に建つ茅葺きの湯小屋こそ、旅館の名前を背負っている浴室「玉子湯」。旅館玉子湯のレーゾンデートルはこの昔ながらの茅葺き湯小屋にあると言っても過言ではないでしょう(なんてね…)


 
脱衣スペースと入浴スペースが一体化した共同浴場のような佇まいの室内。総木造で実に味わい深い湯屋であります。脱衣スペースには棚が括りつけられているだけ、入浴スペースには浴槽が据えられているだけ、シンプル・イズ・ベストを具現化したようなお風呂です。


 
浴槽内を見ますと、女湯との境界は格子になっていました。上述の「滝の湯」はこの造りに倣っていたんですね。底には湯の華がたくさん沈殿しています。



浴室の隅っこに置かれた枡は山の水が注がれていたのですが、よく見ると「飲料水ではありません」と書かれていますね。なんだ、飲めないのかぁ…。


●女性専用露天風呂「瀬音」
 
私が改めて申し上げるまでもありませんが、女性のハートをいかに掴むかが人気や売上の良し悪しを左右しますから、女性専用の露天風呂を用意していることは、営業上ではかなり大きな「売り」ですよね。一応私は男なのでここはパス。


●足湯
 
お湯は供給されていたものの、ご覧のような状況でしたので、こちらも利用せず。


●野天岩風呂「天翔の湯」
 
野天岩風呂は「天渓の湯」と「天翔の湯」に分かれており、日中は「天翔の湯」に男湯の暖簾が掛けられていますが、朝に暖簾替えをするそうですから、両方入りたい方は宿泊するしかありませんね。日帰り利用の私は当然「天翔の湯」へ。


 
茅葺き屋根の脱衣所は東屋のように単に屋根掛けされているだけで、目隠しの衝立こそあるものの、完全吹き晒し状態。スノコの上には吹き込んできた雪が積もっており、その上を裸足で立ちながら着替えるのです。頭寒足熱とは全く逆のことをやっているわけで、足元からの冷えは忽ち全身に及んでゆき、脱衣している最中から早くもガタガタと体が震え始めました。早く脱いで風呂へ急行すれば良いものを、頭のネジが何本も外れてる私はこの期に及んで「立派な茅葺きだ」と頭上を見上げて、その構造をじっくりと観察してしまいました。梁として組まれている竹が青々しているので、葺き替えられてまだ間もないのかもしれませんね。


 
とってもフォトジェニックな露天風呂。背景にうず高く組まれた岩は火山噴気帯のガレ場をイメージしているのかな? 「滝の湯」や「玉子湯」などの内湯では底がちゃんと見えるほどの透明度を保っていたお湯も、さすがに外気に冷やされちゃうためかここでは濃い青白色に混濁しており、湯加減もぬるめで、一度湯船に入ると寒くてなかなか出られないような温度でした。50℃弱の源泉を加温しないで利用しているのですから致し方ないですよね。
このお風呂では岩の上から滝のようにお湯が落とされており、興味本位でこの滝のお湯を触ってみますとちょっとぬるく、浴槽に張られているお湯の温度とほぼ同等でした。湯船が広いのに湯口と浴槽内が同じ温度ってどんな仕組みなんでしょうか。お湯が濁って確認できませんでしたが、温度維持のために槽内投入でも行われているのかしら。なお滝とは反対側の岩からもチョロチョロと流れているお湯の投入口がありましたが、こちらのお湯はかなりぬるめでした。ぬるいぬるいと繰り返しちゃいましたが、肩まで浸かってじっくり入ったら体はちゃんとポカポカに温まりましたよ。

週末に「玉子湯」で日帰り入浴すると、混雑に辟易することが多くて(自分もその混雑を助長している一人なのですが)あまり良い印象が持てなかったのですが、今回はどのお風呂でも幸いにしてお客さんのほとんどいない状況で入浴できたため、玉子湯が持つ本来の風情を好意的に楽しむことができました。当たり前ですが、混雑って温泉の印象を大きく左右するものですね。

さてさて、こちらのお湯に関してちょっと気になる点があるんです。高湯の他施設に比べて透明度が高く、酸っぱさもさほど強烈ではなく、匂いも浴感もどちらかと言えばマイルドであっさりとしていることです。成分に何か特徴でもあるのかと思って分析表を見てビックリ。思わず二度見してしまったそのデータには泉質名として「酸性-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉」と記されているではありませんか。あれれ? 「硫黄」の二文字はどこへ行った? 高湯は日本屈指の硫黄含有量を誇る温泉ですから、てっきり玉子湯もそうなのかとばかり信じていましたが、意外なことに硫黄泉じゃなかったんですね。遊離硫化水素は0.2mg、硫化水素イオンやチオ硫酸イオンに至ってはなんと0.0mgですから、これじゃとてもじゃないが硫黄泉を名乗れません。でも4年前に訪問した際の泉質名は(いくつかある源泉のうち高湯5号泉のデータのみですが)「酸性-含硫黄-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉(硫化水素型)」とはっきり硫黄と硫化水素の名前が載っており、数値を見ても遊離硫化水素が118.8mgとかなり大きな値が記録されていましたので、以前はれっきとした硫黄泉であったことに間違いありません。参考までに2009年に私が撮影した5号源泉の分析表と当時の「天翔の湯」の画像を載せておきます。撮影時の天候が全く異なるので比較すること自体ナンセンスですが、それにしてもお湯の色が現在と以前とではかなり違うように見えます。ここ数年で泉質に変化が起きているのか、源泉の混合具合で何らかの変化が及ぼされるのか、はたまたたまたま検査日のコンディションの問題なのか、真実のほどはよくわかりませんが、温泉って本当に不思議なものですね。
 

(2009年5月上旬の「天翔の湯」、その当時の分析表はクリックで拡大)


●おまけ
 

時刻表に記載されていた発車時刻5分前に「玉子湯」を出て、目の前のバス停で福島駅行を待っているとき、旅館の業務用ガレージで何やら鮮やかな黄色い物体がチョコチョコと動いているのを発見。なんと美しい冬毛を身に纏ったテンなのでした。その秀麗な毛と可愛らしい挙動にすっかり心を奪われ、私のデジカメはひたすらテンの姿を追い続けました。



ちょうどテンが視界から消えたころ、バスが到着。無事に福島駅へと戻りました。


仙気の湯・滝の湯
酸性-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉 46.5℃ pH2.7 自然湧出 溶存物質1.173g/kg 成分総計1.421g/kg
H+:2.0mg(12.41mval%), Na+:84.9mg(23.12mval%), Mg++:26.2mg(13.53mval%), Ca++:93.9mg(29.39mval%), Al+++:25.6mg(17.86mval%),
Cl-:58.4mg(10.49mval%), HSO4-:43.7mg(2.86mval%), SO4--:650.2mg(86.08mval%), HS-:0.0mg, S2O3--:0.0mg,
H2SiO3:154.7mg, CO2:247.7mg, H2S:0.2mg,
(平成22年12月24日)

福島駅西口から福島交通の路線バス高湯温泉行で玉子湯下車すぐ
福島県福島市町庭坂字高湯7
024-591-1171
ホームページ

日帰り入浴10:30~14:00
700円
貴重品帳場預かり・「滝の湯」にシャンプー類やドライヤーあり

私の好み:★★★
コメント (4)
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高湯温泉 のんびり館

2013年02月16日 | 福島県
 
前回に引き続いて福島の高湯温泉です。今回は「日帰り入浴できます」の看板に導かれて「のんびり館」にて立ち寄り入浴してまいりました。同じ名前の温泉旅館は信夫・沼尻など県内にいくつかありますが、いずれもこちらの姉妹館なんだとか。



お土産物がたくさん陳列されているフロントにて入浴料を支払います。カウンターにはお食事メニューがデスクマットに収められており、ちょうどお昼時でお腹が空いていたので、こちらのお宿ご自慢の行者ニンニク料理のうち、熱いスープを飲めば体の芯まで温まりそうなラーメンを注文しました(その代金もここで前払い)。


 
お食事は大広間でいただきます。食事をしなくても入浴利用者はこの大広間を休憩室として利用できるそうです。上画像がその行者ニンニクラーメン。


 
腹を満たしたところで主目的の入浴へ。案内に従って階下の浴室へおりてゆきます。階段上には高湯オリジナルのマークが掲げられていました。


●内湯
 
浴室があるフロアは、階段を下りてすぐ右手は露天風呂用出入口、左斜め前が内湯、更に左奥へ廊下を進むと家族風呂というようなレイアウトになっていますが、まずは内湯から利用して見ることにしました。暖簾を潜ったらすぐ脱衣室で、しかもかなり狭く、左右に分かれて幅1メートルほどの棚が設けられているばかりです。


 
浴室の戸を開けると目の前にデデンと広い浴槽が青白い濁り湯を湛えていました。こちらのお風呂は洗い場こそ狭いものの、その代わり浴槽にスペースを割いているんですね。ちなみに洗い場はシャワー付き混合水栓が計3基取り付けられています。


 
湯口から落とされる硫黄のお湯は湯船を濁らせながら満たし、その縁から間断なくたっぷりオーバーフローしていました。



こちらのお湯は高湯の他の施設よりも、味や匂い、そして濁り方が強いように私の目には映ったのですが、そういう性質なのか或いはコンディションにより異なるのかは、真実の程はよくわかりません。ただ分析表によれば、溶存物質こそ1162mgと他源泉と大差ないものの、遊離炭酸ガスが506.3mg, 遊離硫化水素が113.6mgと、いずれも高湯の他の源泉よりずば抜けて高い数値を示しており、これが知覚面にもはっきり現れていたかもしれません。なお硫化水素中毒を防ぐために、窓には「締切厳禁」の注意書きが貼られ、尚且つ開けっぱなしの窓の下にはルーバーも設置されていました。徹底して換気に気を遣っていますね(ま、環境省告示によりこの手の温泉では所定の換気が義務付けられているので当然といえば当然ですけど…)。


●露天風呂
 
続いて露天へレッツゴー。専用の出入口にてビニールの雪駄に履き替えます。えっ!? 雪駄なの?



そうです。雪駄でこの雪の中を歩いて露天へ向かうのであります。ゴールまではわずか数十メートルですが、結構な勾配のある下りステップになっており、雪で滑りやすいのはもちろん、裸足のまま雪駄を履いていますから雪がもろに触れて冷たいことこの上ない。しかも通路は全く雪掻きされていなかったので、ズボズボと雪の中に足を潜らせながら前進しなくてはならず、露天へ着くまでは寒修行をしているかのようでした。


 
足元の冷たさに耐えながら離れの露天風呂へ到着。あぁ、せめて足だけでも一刻も早くお湯に浸かりたい…。暖簾をくぐると脱衣棚越しにすぐ白濁した湯船が目に入ってきました。脱衣スペースは棚と籠があるだけで至って簡素。この日は風が強かったため雪が内部までおもいっきり吹き込んで来てしまい、棚においていた荷物はあっという間に雪まみれになっちゃいました。


 
屋根掛けされているものの、川に向かってオープンになっているので開放感はまずまず。特に洗い場のような設備はないので、桶で湯船から直接お湯を汲んで掛け湯します。
高湯には「安達屋」や「玉子湯」など風情溢れる本格的な旅館が軒を連ねているため、内湯露天ともにそれらのお風呂と比較しちゃうとどうしてもこちらは格が下がってしまいますが、それはあくまで相対的な問題であって、たとえばこれが名も無き僻地の一軒宿だったら評価は大きく異なってくるでしょう。私個人としてはこのお風呂でも充分に温泉風情を感じることができましたよ。


 
湯口から流れ落ちる硫黄の湯によってその流路は薄い黄色に染まっています。加温や加水については不明ですが、れっきとした放流式の湯使いであることに間違いはなく、しっかりオーバーフローしていました。


 
やっぱり「のんびり館」のお湯って濃いのかなぁ…。その認識を強くしたのが、湯口直下に分厚く沈殿している湯の華の存在でした。お湯を動かすとただでさえ濃く白濁しているお湯が更に強く混濁し、浴槽の底に手を潜らせるとたっぷりと沈殿を掬い取ることができるのです。寒いゆえに溶解度が下がって沈殿が発生しやすくなるのはわかりますが、それにしたって同地の他施設ではここまで大量に沈殿していないでしょう。尤も沈殿の多さについては他の理由も考えられますけど…。
とにもかくにも、ちょっとぬるくて長湯仕様になっていたこの露天風呂で、純白な雪景色を眺めながら、まるで牛乳のような濃い白濁湯に浸かって、思う存分雪見風呂を楽しませていただきました。


●家族風呂
 
家族風呂に関しては見学のみさせていただきました。1回につき50分で1050円とのこと。もちろん浴槽には白濁のお湯が引かれていました。家族やカップルにはもってこいですね。

日帰り入浴に関して時間制限こそ無いものの他の有名旅館と同じ700円という料金設定には戸惑いを覚えざるを得ませんが、これは同業他社とのお付き合いというものでしょうか(あくまで個人的推測ですよ)。それはともかく、同地の他旅館で立ち寄り入浴すると1時間という時間制限に縛られる、かといって「あったか湯」はいつも混雑している、どうしたら良いのかしら…なんてお困りの場合は、この「のんびり館」という選択もアリなのではないかと思います。


滝の湯
酸性-含硫黄-カルシウム・アルミニウム-硫酸塩温泉(硫化水素型) 51.0℃ pH2.8 溶存物質1162mg/kg 成分総計1782mg/kg
H+:1.6mg, Na+:65.3mg, Mg++:26.6mg, Ca++:95.2mg, Al+++:29.0mg,
Cl-:53.8mg, HS-:0.0mg, SO4--:640.5mg, HSO4-:34.2mg,
H2SiO3:181.2mg, CO2:506.3mg, H2S:113.6mg,

福島駅西口から福島交通の路線バス高湯温泉行で「玉子湯」下車徒歩3分
福島県福島市町庭坂高湯14-1
024-592-1126
ホームページ

日帰り入浴10:00~16:00
700円
貴重品用ロッカー・シャンプー類あり、ドライヤーはフロント貸出

私の好み:★★
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高湯温泉 安達屋旅館

2013年02月15日 | 福島県

前回までの日光湯元(及び中禅寺)に引き続き、今回からも白濁のお湯を巡ってまいります。といっても今度は皆様御存知の福島県高湯温泉であり、その中でも有名な施設が連続しますので、百戦錬磨の皆様には新鮮味に欠ける内容となることに間違いありませんが、どうかお付き合いの程を。
まずは福島駅西口から路線バスに乗車します。この日の福島市街地は積雪ゼロでしたが、当然ながら山へ近づくにつれ次第に車窓は白くなってゆき、その白さと反比例するように乗客は漸減して、結果的には私一人になってしまいました。
そんな道中の、果物即売所が集まって坂道の勾配がきつくなりはじめる辺りで、バスは停留所でも何でもない単なる路側帯に止まりました。どうしたのかと小首を傾げていると、その場で待機していた作業着姿のお爺ちゃん二人がスピーディーな手つきで後輪にチェーンを装着し、作業が終わるとふたりともバスに乗り込むではありませんか。お爺ちゃん達は終点まで往復し、バスが再び市街地へ戻る際には同じ路側帯でチェーンを外して、お二人もそこで一緒に降り次の高湯行のバスを待つのでありました。



今回は高湯バス停の目の前にある「安達屋旅館」にて立ち寄り入浴です。
あまりに有名なお宿ですので今まで意図的に訪問を避けていたのですが、白濁の硫黄湯で雪見風呂したい欲求には勝てなくなり、この期に及んでようやく初訪問となりました。


 
帳場回りといい囲炉裏のあるラウンジといい、いかにも現代的な落ち着いた和風テイストの強い民芸調の趣きですね。女性受けしそうな感じです。



とっても丁寧な女将さんが対応してくださいました。帳場で料金を支払うとこのような入浴券が手渡されます。券面には5分刻みで入館時刻と退館時刻が記され、駅の改札みたいなスタンパーが捺されました。日帰り入浴は1時間厳守なんですね。高湯という人気温泉地で時間制限を設けるのは仕方のないことですし、そもそも旅館は宿泊客を大切にすることが第一であり、日帰り客でお風呂場が占められちゃうようなことになっては本末転倒なわけですから、分刻みはちょっとシビアかもしれませんが、事情を察すれば合理的な施策であると理解したいところです。なお「ロッカーは無いので貴重品は車に入れておいてください」とのことでしたが、路線バスでやってきた私に車は無いので、この時は持参しておいた防水袋に財布などを入れてお風呂場へ持ち歩くことにしました。


●不動の湯(男湯内湯)
こちらのお風呂は男女別貸切の「薬師の湯」、内湯、露天「大気の湯」の3エリアに分かれているそうですが、「薬師の湯」に関しては日帰り利用できるか分からず時間的にも難しかったので今回はパスし、内湯と露天を利用することにしました。帳場の前の階段で2階へ上がり、廊下を進んだ突き当たりが浴室です。脱衣室は鰻の寝床のように奥へ細長い作りで、人気旅館らしくとても綺麗な状態が保たれていましたが、少人数での利用を想定しているのか用意されている棚や籠の数は少なめ。脱衣室と浴室を隔てる壁の一部に、椿を描いたステンドグラスが嵌められていたのが心に残りました。


 
石材敷きの浴室には湯気とともに高湯らしい硫黄の匂いが立ち込めています。洗い場にはシャワー付き混合水栓が3基され、意匠に凝ったパーテーションによってそれぞれがセパレートされていました。



横幅1間、奥行き2間強といった寸法の長方形をした石材造りの浴槽。青白い乳白色に濁るお湯が張られています。浴槽縁は硫黄ですっかり白く染まっていました。


 
水瓶を肩に担ぐ女神像の台座から源泉が注がれています。椿のステンドグラスやこの女神像など、この内湯ではデザインコンセプトは昭和の洋館を思わせるような和洋折衷的な趣向が印象に残ります。浴槽のお湯は壁側へ溢れ出ており、しっかりと放流式の湯使いが実践されています。お湯からは高湯のお湯らしい酸味収斂が感じられ、キシキシとスベスベが混在する浴感が得られました。


●大気の湯(露天)
 
続いて露天風呂「大気の湯」へ。
幸いなことに訪問時はどなたもいらっしゃらず、ひたすら独占できました。
内湯から屋外へ出て、上半身を襲う寒さと足の裏を攻撃する冷たさに堪えながら、女湯内湯の裏手に当たる細長い通路を歩いてゆきます。庭園の中に設けられた奥行きの長い池のような露天風呂。初めのほうは浅く狭いので、入浴には適さず殆ど通路のような状態でした。


 
寝湯や打たせ湯などバラエティに富んだ温浴設備類。


 

洞窟風呂もあって非日常的な高揚感をより一層盛り上げてくれます。カップルで篭ってみたり、子供が探検気分を味わってみたり…。いろんな楽しみ方がありそうですね。洞窟内には湯口があり、その周辺は真っ黄色に染まっていました。


 
 
露天の一番奥が最も広くて深さも入浴に最適。でも槽内の所々に岩が飛び出ており、白濁したお湯ではその様子が全くわからないので、躓かないように要注意です(間抜けな私は何度かコケて親指をぶつけて痛い思いをしまいました)。
2本の湯口から絶え間なく源泉が注がれ、湯船に美しく乳白色に濁るお湯を湛えていました。ぬるめの湯加減なのでいつまででも浸かっていられますが、時間制限がありますのでギリギリまでこの露天で雪見風呂を堪能してから退館させていただきました。水墨画のようなモノトーンの世界に佇んでいると、浮世の憂さをすっかり忘却してしまい、時間感覚すらも麻痺してしまって、一時間なんてあっという間に過ぎちゃいますね…。


湯花沢3番・5番・6番合併
酸性-含硫黄-カルシウム・アルミニウム-硫酸塩温泉(硫化水素型) 45.0℃ pH2.8 溶存物質1069mg/kg 成分総計1115mg/kg
H+:1.6mg, Na+:58.1mg, Mg++:23.3mg, Ca++:83.8mg, Al+++:25.1mg, Fe++:0.5mg,
Cl-:50.5mg, HS-:0.0ng, SO4--:595.7mg, HSO4-:31.8mg,
H2SiO3:167.8mg, CO2:41.3mg, H2S:4.7mg,

福島駅西口から福島交通の路線バス高湯温泉行で高湯下車すぐ
福島県福島市町庭坂字高湯21
024-591-1155
ホームページ

日帰り入浴10:00~13:00
700円(1時間)
貴重品は自己管理、シャンプー類・ドライヤーあり

私の好み:★★★
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中禅寺温泉 ホテル湖畔亭

2013年02月14日 | 栃木県
※現在は経営母体が変わり、施設名も「シンプレスト日光」となっています。本記事では旧施設時代について取り上げています。


前々回前回の記事で取り上げた日光湯元温泉での湯巡りを終え、路線バスで日光駅へ戻る途中に中宮祠へ立ち寄って参拝し、そのついでにネット上でお湯の評判が良い「八汐荘」でこの日最後の入浴を果たそうかと考えていたのですが、雪が凍ってカチンコチンになっている道路を歩いて現地へたどり着いてみたものの、敷地の前には鎖が張られていて雪掻きされている様子も全くなく、その向こうで閉ざされている玄関の扉には「本日休業」の札がさがっていました。どうやらここしばらくは営業していないようです。きっとこれは冬季休業である、暖かくなれば再び営業してくれるはずだと信じてその場を去り、仕方なく中宮祠の門前へと戻ることにしたのですが、年始だというのに中禅寺湖畔には潰れて廃墟のように無残な姿を晒している空き店舗が多く、足利銀行破綻と震災という二つの大きな打撃がいまだに尾を引いている現状に暗澹たる思いを抱かざるを得ませんでした。そんな哀愁たっぷりの光景の中を歩いていると、湖上を吹く風が私の体に強く当たって心情ばかりか体の芯まで冷えきってゆきます。次のバスが来るのは約一時間後なので、それまでの間に寒さを凌げるところはないかと寂れた温泉街を右往左往しますが、どの食堂もお土産屋さんもシャッターを固く閉ざしてるか元々営業していないかのどちらかで、入れそうなお店はなかなか見つかりません。このまま屋外で時間を潰さなきゃいけないのかと戸惑っていたとき、たまたま目に入ってきたのが今回取り上げる「ホテル湖畔亭」でした。中禅寺湖畔に立地して温泉を提供している旅館やホテルの一群は中禅寺温泉と称されていますが、いずれの施設でも温泉そのものは12km離れた日光湯元から延々と引いてきており、手元のスマホで簡単に調べてみたらこちらでも温泉を引いていることがわかったので、日帰り入浴に関して何らの事前情報も無いまま、もし入浴のみの利用が不可でも暖だけは取らせてもらおうと思って、突撃してみることにしました。
立派な建物の割に、表の看板はやけにちゃちですね。そういえばここって昔っから「ホテル湖畔亭」という名前でしたっけ?


 
天井が高くてちょっとバブリーで、団体さんウェルカムな雰囲気のロビーとラウンジ。この様子じゃ日帰り入浴は難しいかな…。そう不安を抱きつつ、ダメ元で特攻してみますと、フロントの方はすんなりと日帰り入浴を受け入れてくださり、料金を支払うと、それと引き換えに薄いタオルと歯ブラシがパッケージされたビニール袋が手渡されました。このパッケージといえば・・・言わずもがな、信じられない程安い往復バス代と廉価な宿泊料金によって中高年層からの支持を集めている、かの「おおるりグループ」であります。なるほど、そういうことだったのか。てことは、ここは元々別の経営者によって運営されていたのかな。道理で表の看板や名前に違和感をおぼえた筈だ…。



ロビーでひときわ目立っているクマ親子の剥製の右横が浴室への通路入口。


 
クランク状に曲がっている細長い廊下をひたすら歩いた突き当たりが浴室。手前が女湯で奥が男湯です。なお女湯は夜9時や深夜0時など15分間点検のために利用停止となる時間帯があるそうですので、ご宿泊の方はご注意を(なぜか男湯にはこの設定はありません)。


 
「おおるり」とわかった時点で(失礼ながら)私の中での期待値は下がっていたのですが、脱衣室は(これまた失礼ながら)意外にも綺麗な状態が保たれており、棚の数もそれなりに確保されていて、使い勝手はまずまずでした。ただ室内にドライヤーが無いのはちょっと痛いかも。



内湯入口の手前には貴重品用ロッカーも備え付けられています。


 
硫黄の香りが立ち込める浴室は、左側にシャワー付き混合水栓が一列に並び、右側に浴槽が据えられています。そして窓からは中禅寺湖が眺められます。さすが元々はラグジュアリ感を売りにしていたホテルだけあってお風呂のつくりはしっかりしてます。



室内には打たせ湯の跡が残ってましたが、現在は使用停止のようです。


 
浴槽はY字の右側を直線の辺にしたような形状をしており、窓へ近づくに従い徐々に広くなるように造られていました。石板貼りの浴槽は硫黄がこびり付いて至るところが白くなっています。なお窓側の隅っこには細長く口を開けた湯口がありますが、現在は使われていないようです。


 
では現行の湯口はどこにあるのかと言えば、その逆サイドの出入口側に上画像のような耐熱性の塩ビ管が直付けされていて、ここからお湯が供給されているのでした。塩ビ管は2本あって、片方には「水」と手書きされており、吐出口直前でこの2本が接続された上で浴槽へと注がれていました。両方の配管を触って見るといずれからも振動が伝わってきましたので、配管の状況から察するに湯口直前で加水されていることが推測されます。強く白濁していたため浴槽内での吸引や吐湯などはわかりませんでしたが、窓に近い浴槽縁からお湯が常時オーバーフローして洗い場へ溢れ出ていたので、放流式かそれに近い湯使いが行われているものと思われます。

上述のように中禅寺湖畔の旅館やホテルで使用されている源泉ははるか12キロ先の日光湯元から延々と引かれてきたものですが、加水されているものの吐出口におけるお湯の温度はかなり高く、いくら保温材でガッチリ配管を被覆しているとはいえ、とても氷点下の中を長距離引湯されてきたとは思えないほどしっかりと高温状態が維持されていました(加温しているのかも)。施設によって引かれている源泉も異なっているそうでして、館内表示によればこちらのお宿の場合は1・2・3・4・7号の5つを混合したものです。
お湯の特徴としては日光湯元のお湯そのものであり、すなわち綺麗な乳白色濁りに、明瞭な硫黄臭、そして苦味やえぐみを伴う硫黄味が感じられ、長距離にもかかわらず極度の温度低下や質の劣化を招かない現在の引湯技術にはただただ感服するばかりなのですが、ただ完全プリザーブドというわけにはいかず、特に苦味に関しては湯元よりもかなり弱くなっており、唇や口腔粘膜などを刺激する痺れに関しては赤手空拳あるいは吉本新喜劇における池乃めだかのパンチと表現したくなるほどパワーダウンしていました。またお湯の濁り方が湯元より強かったり、入浴した時のシャキっとした鮮度感もいまいちだったりと、長距離引湯ゆえの劣化が招く現象も何点か見受けられました。もっとも一般のお客さんでしたらそこまでお湯に拘泥することはないでしょうから、安い料金で眺めの良い白濁のお湯に入れることだけで充分に満足できるのかもしれません。


 

なお露天風呂もあるのですが、冬の奥日光は篦棒に寒いため、冬季は閉鎖されちゃいます。私の訪問時も、一応露天へ出るドアは開くのですが、足元はガチガチに凍っており、露天の浴槽にも氷が張っていました。内湯同様に中禅寺湖が眺望できますが、前方の左右両側に建物が立ちはだかっているため、その間から湖面を覗くような感じになります。

後で調べてみますと、ここは元々、慶応年間に創業した老舗旅館「蔦舎」が足利銀行の甘い誘惑に乗っかってバブル期に建てた「メモリアルホテル蔦舎」というリゾートホテルだったんだそうです。日光にお詳し方でしたら皆さんご存知かと思います。
バブル期に足利銀行が日光・鬼怒川・那須など栃木県内観光地の宿泊施設やリゾート施設に対して過剰融資を繰り広げたことは有名ですが、その後同銀行が経営破綻して国有化されると、融資先に対する新規融資が停止された上に、整理回収機構が不良債権を取得して債権回収が行われ、銀行からの融資が止まって貸し剥がしに遭った県内企業は忽ち息の根が止まり、産業再生機構から相手にしてもらえた企業(たとえば奥日光の旅館ですとここここなど)以外は悉く倒産してゆきます。「蔦舎」もこの「息の根止められ組」の一員だったらしく、せっかく莫大な投資によって絢爛豪華にオープンした「メモリアルホテル蔦舎」はあえなく営業停止の憂き目に遭い、そんな状況に陥った物件に目敏い「おおるり」が買収して現在に至っているようです(湖畔亭として生まれ変わってもう4年近くになりますから、こうした経緯をご存知の方も多いかと思います)。

同グループのお宿のお食事は某大手コントラクトフードサービス企業に委託されており、これが当グループの宿についてまわる「安かろう●●かろう」という評判の一要因になっているのかと思われますが、「湖畔亭」に関しては以前からのスタッフが厨房に残って厳しいコスト条件下で何とか頑張って腕を奮っているんだそうでして、そうした事情はお客さんもよく知っているらしく、湖畔亭はグループの中でも予約が取りにくい宿として有名なんだとか。この日も大入り満員だったようで、入浴後に湖畔の食堂を外から覗いてみますと、洋風の瀟洒な食堂に浴衣姿の中高年が大挙するシュールな光景が見られました。


奥日光開発(株)1・2・3・4・7号森林管理署源泉混合泉
含硫黄-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩温泉 78.5℃ pH6.5 680L/min(掘削自噴) 溶存物質1.393g/kg 成分総計1.632g/kg
Na+:146.1mg(36.55mval%), Ca++:197.7mg(56.75mval%),
Cl-:91.4mg(14.23mval%), HS-:10.7mg(1.78mval%), S2O3--:1.1mg(0.11mval%), SO4--:502.8mg(57.77mval%), HCO3-:285.1mg(25.79mval%),
H2SiO3:103.8mg, CO2:190.4mg, H2S:48.2mg, 
加水あり、加温循環消毒については不明

日光駅(東武・JR)から東武バス日光の湯元温泉行で「郵便局前」下車、徒歩2~3分程度
栃木県日光市中宮祠2484
0288-51-0601

日帰り入浴時間不明
500円
貴重品ロッカー・シャンプー類あり、ドライヤー見当たらず

私の好み:★★
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