4月23日(金)雨
音訳ボランティアのサークルに属しているのだが、今回初めて本を一冊音訳した。
視覚障害者の方から依頼があったものを、専用の録音機で録音するのだが、
音訳するってことは、一冊まるまる読むってことである。
だから、国家試験の問題集だとか、踊りのマニュアル本だとか、
やたらイラストや写真や表がある本だとかはイヤだなあ~と思っていたのだが、
今回ワタクシのお引き受けした本は
『「熟年離婚」より「孫育て」』というタイトルの本。
団塊の世代の著者(宮本まき子氏)が、団塊の世代の夫婦に向けて書いている。
「DVとかなら、即効離婚なさい。
でも、飽きたとか、なんとなくモヤモヤしてる程度なら
離婚はやめて、家をリフォームしたり孫育てに口を出しなさい」ってな感じのことを、
わかりやすくおもしろく、時にばっさばっさと切り捨てながら言う。
そのなかで印象に残った一文。
「何も起こさなかった人生よりいろいろあった人生の方が思い出深いし、
その思い出は頭の中でビデオを見るように何度でも繰り返せますから老後の最大の楽しみになるはずです。
死ぬ間際になって「ああ、つまらない人生だった」とうらみつらみ言われては、
残された家族はたまったものじゃありません。」
ちょっとドキッとしました。
ワタクシ、今のまま歳をとっていったとして、死ぬ間際に「あ~楽しい人生だった!」と言えるだろうか。
「え?結構波瀾万丈な人生って感じだけど?」と思われるかもしれないが、
これはワタクシが望んだことではなく、まわりに流されてこうなったという感じ。
ささやかなことに喜びを感じ、ちまちまとしたことで、一人こそこそ遊ぶタイプ。
はっきり言って、地味でスケールの小さな人間だと思う。
自分のそういうところが嫌いってわけではないのだが・・・
この本の中には、さまざまな熟年カップルの話が出てくる。
その一つ。風采の上がらないオジさんが、若いホステスに入れ込む話のところで、
妻は「私がスーパーをかけずり回って節約してるのに、その女に1000万もくれてやるなんて許せない!」と怒り狂う。
で、それぞれの友人達の意見や提案があるのだが、男性陣達の意見は揃って
「亭主は血迷ってるんだから、奥さんも血迷え」
で、その血迷い方というのが、自分に投資して磨きをかけてトキメけ!
「ぜいたくは味方」とばかりに、おしゃれ・エステ・グルメ・教養を楽しむ。
彼女曰く「この『自分に金をかけられるか』がポイントで、男の本音は1円にこだわる女より1000万円で勝負に出る女といるほうが楽しいらしい。」
ヒジョーに耳が痛い。
前夫は、安月給でやりくりしていたワタクシより、綺麗で若くてゴルフコンペで知り合った若いホステスを選んだ。
突然夜中にこの女を連れてきた時のことは、一生忘れられない。
夜泣きしてた娘をあやしながら、髪の毛ぼさぼさ、よれよれのスエット姿のワタクシと、
仕事帰りの、綺麗に着飾った森口瑤子似の女。
もう、勝負はついた!って感じだ。
こんな痛い目にあっておきながら、ワタクシは、それでも同じ事を繰り返している。
「自分に投資」なんていうもったいないことは極力避け、
食卓のメニューの安さ自慢「今日の鯛飯は、鯛のあら150円で作ったのよ!」とか
「キャベツ98円ってチラシにあったから買いに行ったのに198円になってた!」と怒りまくったり・・・
小さすぎる・・・
ってことで、ワタクシ、これから『自分に投資』致します。
と言いつつ、何から始めればいいかすらわからず、今朝の新聞折り込みチラシの
『沢尻エリカ』をじっと見つめる・・・
音訳ボランティアのサークルに属しているのだが、今回初めて本を一冊音訳した。
視覚障害者の方から依頼があったものを、専用の録音機で録音するのだが、
音訳するってことは、一冊まるまる読むってことである。
だから、国家試験の問題集だとか、踊りのマニュアル本だとか、
やたらイラストや写真や表がある本だとかはイヤだなあ~と思っていたのだが、
今回ワタクシのお引き受けした本は
『「熟年離婚」より「孫育て」』というタイトルの本。
団塊の世代の著者(宮本まき子氏)が、団塊の世代の夫婦に向けて書いている。
「DVとかなら、即効離婚なさい。
でも、飽きたとか、なんとなくモヤモヤしてる程度なら
離婚はやめて、家をリフォームしたり孫育てに口を出しなさい」ってな感じのことを、
わかりやすくおもしろく、時にばっさばっさと切り捨てながら言う。
そのなかで印象に残った一文。
「何も起こさなかった人生よりいろいろあった人生の方が思い出深いし、
その思い出は頭の中でビデオを見るように何度でも繰り返せますから老後の最大の楽しみになるはずです。
死ぬ間際になって「ああ、つまらない人生だった」とうらみつらみ言われては、
残された家族はたまったものじゃありません。」
ちょっとドキッとしました。
ワタクシ、今のまま歳をとっていったとして、死ぬ間際に「あ~楽しい人生だった!」と言えるだろうか。
「え?結構波瀾万丈な人生って感じだけど?」と思われるかもしれないが、
これはワタクシが望んだことではなく、まわりに流されてこうなったという感じ。
ささやかなことに喜びを感じ、ちまちまとしたことで、一人こそこそ遊ぶタイプ。
はっきり言って、地味でスケールの小さな人間だと思う。
自分のそういうところが嫌いってわけではないのだが・・・
この本の中には、さまざまな熟年カップルの話が出てくる。
その一つ。風采の上がらないオジさんが、若いホステスに入れ込む話のところで、
妻は「私がスーパーをかけずり回って節約してるのに、その女に1000万もくれてやるなんて許せない!」と怒り狂う。
で、それぞれの友人達の意見や提案があるのだが、男性陣達の意見は揃って
「亭主は血迷ってるんだから、奥さんも血迷え」
で、その血迷い方というのが、自分に投資して磨きをかけてトキメけ!
「ぜいたくは味方」とばかりに、おしゃれ・エステ・グルメ・教養を楽しむ。
彼女曰く「この『自分に金をかけられるか』がポイントで、男の本音は1円にこだわる女より1000万円で勝負に出る女といるほうが楽しいらしい。」
ヒジョーに耳が痛い。
前夫は、安月給でやりくりしていたワタクシより、綺麗で若くてゴルフコンペで知り合った若いホステスを選んだ。
突然夜中にこの女を連れてきた時のことは、一生忘れられない。
夜泣きしてた娘をあやしながら、髪の毛ぼさぼさ、よれよれのスエット姿のワタクシと、
仕事帰りの、綺麗に着飾った森口瑤子似の女。
もう、勝負はついた!って感じだ。
こんな痛い目にあっておきながら、ワタクシは、それでも同じ事を繰り返している。
「自分に投資」なんていうもったいないことは極力避け、
食卓のメニューの安さ自慢「今日の鯛飯は、鯛のあら150円で作ったのよ!」とか
「キャベツ98円ってチラシにあったから買いに行ったのに198円になってた!」と怒りまくったり・・・
小さすぎる・・・
ってことで、ワタクシ、これから『自分に投資』致します。
と言いつつ、何から始めればいいかすらわからず、今朝の新聞折り込みチラシの
『沢尻エリカ』をじっと見つめる・・・