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今年は雪不足で楽しめないといいます。そして導入したシステムのせいで発券に手間取ったり、
今年は例年通りの寒さの冬で、各地の氷柱も今年は凍り見られるようです。
ただ、コロナ禍の下場所により自由見学というところもあるようでせっかくの
観光資源もただの氷に戻ったというあるがままの冬の風情です。
さて、冬といえば温泉とスキーですが、昨年の雪のひどさと一度もいい雪に当たらず
心地よい思い出もないことから今年の各地の大雪の知らせにも心躍らずという今年
でしたが、毎年乾いて寒い日を過ごし思い出されるのは寒詣りの太鼓をたたく一団の
白装束の姿とかその人たちが待っている子供たちに賽銭用の小銭をばらまいた光景とか
思い出していたり、炬燵でくじを引いて景品の落花生を食べたこととかそんなことを
繰り返し思い出し、そういえば寒い思い出として思い出すのではなく、昔はろくな暖房も
なく隙間だらけの家で今より寒かったはずなのに寒いという記憶よりはじっと寒詣りの
一向を待つ子供はわくわくとして待っていたし、今なら寒いから家に入ろうとすぐに家に
逃げ帰るところ太鼓の音が近づくのをじっと待っていたのです。
寒いといえば思い出すのはスキー場でリフトの上で風に吹かれる時の思い出か、写真をとる
ために手袋を外して凍える手の思い出とかと各スキーでの思い出です。それはセットで
必ず温泉による癒しがあり、どこの温泉でどんな湯だったかととめどなく思い出がつながり
ます。
とそんなわけで今年初めてのスキーに出かけてみることにしました。
まだ非常事態宣言下であり、県をまたぐ移動や不急不要のお出かけをおやめくださいと言われる
なかですが、日帰りで一日外で過ごすスキーならいいのではと一番近くでお手軽な軽井沢に
出かけました。
ここなら二時間もあれば着いてしまうし、途中の休憩もパーキングでのトイレのみ。
人との接触はリフト券売り場とリフト係くらいのものです。
そのリフト券もネットで買えば券売り場に立ち寄らないのも可能です。
ずっとお出かけをしていなかった煮詰まるような気分も久々のスキーということで
気分転換してという思いで出かけました。
そうして目にした諸々のものは全く意外性もなく今まで何度も出かけて今まで経験した
軽井沢であり、今まで通りのゲレンデと今まで通りのスキーなのでした。
意外とスキー場は平日にもかかわらず人がいて若者中心ににぎわっていました。
入場の際に検温されるでもなく、ただ係員がいてときおりハンドマイクで会話はお控え
くださいとかマスクしろとか言っている程度であとはまるきりいつもの毎年見る軽井沢の
風景であり、なんの変わり映えも刺激もないのでした。
とはいえまごまごと始めた一年ぶりのスキーは直ぐにいつもの楽しみを思い出し、
軽井沢だからできることやるべきことなどを思い出しました。
朝一は人工雪でも固く締まっていてサラサラな雪が表面に薄くあり、この固い雪にどのような
シュプールを刻むべきかなど考えているのでした。それにしても意外だったのは一月二月なら
当然全山真っ白なはずなのに二月のベストシーズンにもかかわらずコース以外に雪はなく落ち葉や
枯葉がゲレンデにあるシーズンインの頃のような風景でした。
それでも風が冷たく朝方から雪がちらつく天候でした。ずっとこの風に吹かれて滑ると
やはり帰りにどこか温泉入っていこうとなるのですが、それは我慢してまっすぐ帰りました。
朝方はまったくリフト待ちもなかったものの徐々に混みだし各コースを一本ずつ滑ると
人のいないアリエスカに行くという全くいつもと同じ行動になるのでした。
こぶのコースができているのもいつものところだし、ただし今年は浅間はクローズになっており
アリエスカのシルバーも閉鎖でした。
スクールのコーチの自主練がいたり、あまりの急斜面におののき尻から落ちていくボーダーとか
いつも見る光景も変わりなく、人のいないこのコースを繰り返し滑るのでした。
お昼に食事券付きのリフト券だったためいつものアゼリアで食べました。席は満席で私が帰る時には
席待ちの行列もできていました。生姜焼き定食1300円とまあ高くなったものです。不思議なのは
パンやら缶コーヒーなど持ち込んでいる若い人のグループなどもいてもちろんそれ等は店側は
お断りで表示もあるのですが、そんなことをするのならなぜ食事券付きのパックは利用しないのかと
思います。
スマホで見ればクーポンがある事や平日は食事券が付いていることも解るはず。なのに食事会場で
この券を出したのは私だけでした。安く済ませたいのではあれば外のフードカーや途中のコンビニで
食事を買ってくるとかいくらでも手はあるのですが、何をどうしたいのか良く解りません。
スキー場の食事にはもはや何も期待していないし、どんな珍しいものが加わったかと毎年見ているものの
どこも同じものばかりです。それに値段もあきれるようなものばかりなので期待もしていません。
いやなら先ほども言ったように手前にコンビニがあるというのはどこのスキー場も一緒なので自衛策は
あるのです。
まあスキー場に少しでもお金を落とそうとリフトパックはいつも使うのですが、食事券1100円で最低の
カレーとかパスタなので結局200円足して生姜焼きというのもいつかの食事と同じなのです。それを
なにをどうしたいのか券売機前には決めかねている若者が群れているしという何かと群れたい人と
接触を避けたい当方は行動がことなるのでした。
この他飲み物券も付いていてこれは今日だけでなくシーズン有効なのでプリンス系ならどこでも使える
というものです。まあどうなるか解りませんのでいつものリフト前のところでコーヒーを飲みました。
とまあ何もいつも通りで何も起こらないスキーでしたが、これが冬にあるということなのだと妙に
納得してアリエスカのリフトが三時で止まり、中央のリフトに戻りこぶのある所をひととおりやり
やり切ったと思い四時には上がり二時間で帰り、家で夕食をとるという今年初めてのスキーでした。
今日は曇りで西から崩れてくるという予報です。
走らない雪は相変わらずですが、さらに雪解けも進んでいるので
不整地コースはクローズになってしまいました。
キングやビレッジラインが閉まりこうなると斑尾で昨日は敗退した感じの
ワールドカップとかジャイアントのどこまでも続く不整地急斜面に挑むかと
昨日からの走らない雪に滑りがダメダメとなった後、そのリカバリのための
整地トレーニングがどれだけの成果かと試しに行きました。
確かに昨日よりはましですが、それでも例年だと楽しさのあまり一番下
まだ滑りきり、あとはひたすら登りの坂を戻ってくるという苦行のような
横移動で元の斜面に戻るということをしないでフード付きのクワッド乗り場へ
滑りこむ短絡コースで済ませてしまいました。
途中感じたのはこの日はさらに駐車場の車もめっきりと減り、ガラガラの駐車場
が雪もなくその空きスペースが目立ちます。いつも混んでいるジャイアントの
クワッドもさほどの混雑もなく昼に戻るために途中駅で降りてクリスタルボウルの
ツリーに入りますが、雪がなくなり木や草が出ていて板も走らずでこれはもう全然
楽しいなんて次元でなく何のためという感じになってしまいタングラムにもどると
滑れるコースは限られてプライマリーで昼に戻ると結局三日いてこの脇のももやあんずは
滑っていないなあと思いました。ネットのニュースでは寒波で新雪が積もった9日には
タングラムで新雪に埋もれたボーダーが意識不明の重体とのことで、不整地の閉鎖が
早いのはこの事故の影響なのかとも思ってしまいます。毎年死亡事故があるのがスキー場で
今年のように小雪で暖冬でも死亡者は出ています。山から帰らないと捜索もされています。
それだけ楽しさと危険も背中合わせということですが、林間も全く板が走らないこのような
状況ではやることは限られてきてこの三日間初心者のような滑りになったのも昨年はいつも
降りしきる雪の中新しいスキー場巡りのようなことばかりの後、春のぐさぐさ雪でのトレーニングを
怠りその悪雪でいかに滑るかというトレーニングをしてないことによるのではと結論して今後の
計画も考えてみるという行動になりました。三日ともよく見えた妙高の山容にその思いは重なり、
田中陽希が登ったコースの説明通り、外輪山に一度登りさらに再登頂というそのままの山姿に
このようなかつての火口の中にまた新しい山の隆起が起きて山があるという姿は珍しいものでなく
日本中に山という漢字のような山容はいたるところにみえるのです。それはでも田中陽希の行動に
改めて気づかされたように他人の行動により明らかにされたり注意が行くことは実は多く、当たり前に
みていたものが実はこういうことだったのかという気付きというのは何かしらの作用があって知るのです。
そんな三日間だったなあと思います。そして概ね快適に過ごせたのはとにかく空いているということで、
コロナウィルスか景気のせいなのか道路も帰りもいつもならトラックの競争のような追い抜きのために
しばし減速されるようなこともなく、スムーズに流れストレスなく帰れました。
自分には全く関係のないこととそれでも前ならこの景気で車も少なく、感染を恐れ人が外出しなくなって
いるのかとか人出の少なさにさらなる景気後退を気にしたり、前後のリフトに誰も乗っていないような
時など自分一人のために申し訳ないような気分を味わったりしましたが、今回はそういうのはもう当たり前で
あり自分の遊びのために多くの人が働いてくれているという申し訳ない気分とか乗り降りの際に仕事で言われさて
いるのだろう挨拶の掛け声など何度も繰り返して乗るのでやめてほしいと思ったりということも今回はまったく
どうぜすこれは仕方のないことと受け流す余裕もあり、逆に外人さんだとこのマニュアルでいやいやといわされている
挨拶に普通にフレンドリーに挨拶を返しているのを見るといわされていることにもちゃんと返せば挨拶になると
感心するのでした。
朝目覚めると窓の外はバシャバシャと水が流れています。
これはまた二日目は雨かと暗澹とした気持ちになりましたが、徐々に明るくなると雲が晴れ
青空がのぞいています。どうやら雨に濡れながら滑るのは避けられたと朝食会場に向かうと
昨日よりさらに人が少なく、草津のように定刻にどっと人が詰めかけることもなく、のんびりと
リゾートの朝の朝食が楽しめました。やはり昨日から朝の道にしろスキー場にしろガラガラなの
です。高速道路など未だに台風の災害工事があちこちで行われており対面通行のところさえありました。
そして、長野のスキー場なども台風で崩れてコース閉鎖があるスキー場などの報告をネットで
読んでいましたが、道路や鉄道にまで未だ多くの爪痕があるとは今後の日本は心配です。
そんなことを思いつつ、時間をかけ食事をしてゆったりとゲレンデに出て徐にホテルを振り返ると
大きな虹がかかっていました。八方で滑っている方も朝雨で虹を見たという報告があり、
スキー場からこの光景を見た方は多かったようです。春スキーではよくこんな虹をみたもの
です。
しかし、この雨上がりのスキー場というのはなかなかなところがあるのです。
クィーンで足慣らしをしてやはり野尻湖テラスからの光景が気になり朝のコーヒーを飲みに
寄ろうかと考えたところいやいやもっと上から見ればいいことよと斑尾に行きます。
私がよく訪れる三月には第二リフトが止まっていることが多く、スカイラインやレイクビューを
行くにはクリスタルからアドベンチャーアイルを行くしかないのです。とはいえ第二リフトが
止まっているということはスカイラインやレイクビューやキングスラロームも閉鎖されていること
が多く、滑るのはパウダーシアターというスカイラインの脇の斑尾側となります。三月には既に
パウダーなどという雪質ではないことがほとんどでこのアドベンチャーアイルもずっと通っていませんでした。
クリスタルのシングルリフトとこのクリスタルを繰り返すことがほとんどでした。
しかし、久しぶりに訪れたアドベンチャーアイルは半分まで圧雪されており、かつてのように
細く登りばかりという感じではなくなっていました。できたばかりのころはこのように登り坂を
登りボーダーは歩いて行くので穴ぼこだらけで板を通すスペースも限られ狭く困難な道でした。
ですが、ご褒美のように途中に開けたところに出てこのように野尻湖の全景が望めるのです。
私が昨年福島で感じた斑尾に行き野尻湖を見たいと感じたのはまさにこのアドベンチャーアイルから
の光景だったのです。これですべて昨年からの課題を果たした様な気分になり、朝の虹から
素晴らしい光景を見せてくれた山の景色ですが、スキーの方は春の全く走らない雪に変わっており、
一日苦労させられました。
これをいかに克服すべきかあちこちに出かけていろいろと試してみますが、自分の技術が突然
昔の初心者のように後退したように感じてこんなにへたくそだったかと余計じたばたとツリーランやら
スカイラブラインとかとにかくいろいろと挑んであがいてみるのでした。かといって滑らなくなった雪は
そう簡単ではなく、圧雪したところで低速で繰り返し基礎訓練を最後はすることにしました。
リフトは4時半で終わりというアナウンスを聞き、部屋に戻りますが、風呂から帰り窓から見るとナイター照明が
点いていて幻想的な光景の中圧雪車が繰り出して整備されています。
夕飯は昨日より人が減りまたまたゆったりと食事でき前のように人がいなくて申し訳ないということは思わず
逆にこの人の少なくて快適な空間を堪能したのでした。
昨年、福島のスキー場巡りをした後なぜか斑尾に行きたいと思ったのでした。
タングラムは毎年訪れていてベースにホテルがあり、温泉とリゾート感のあるホテルと
何度も訪れる条件はそろっているところです。
それに昨年は一番雪の多い時に訪れて、それまでは三月のホテルが安くなる時に
行っていた感覚とまた違うものがあり、今回訪れたのも最小の投資で最高のリゾート感
とスキーを楽しむという目論見のもとタングラムに宿泊したのです。
今年はどこも雪がなく、それでもここのところの寒波で例年並みの積雪量になったという
事で楽しみにして出かけました。心配された天候も良い天気で雨の予報が出ていましたが、
駐車場から見る黒姫山の山容など実にくっきりとみられて久しぶりの感じです。
とはいえこの山は何度も見ており、ゲレンデでもいろいろなトレーニングや出会いがあった
ところです。田中陽希の三百名山でこの山の景色もみていますし、相変わらずの山容という
印象です。ですが、昨年は滞在中ほぼずっと吹雪状でこの景色は見ていないのです。
インターから降りてずっと道路にも雪はなく、途中みた斑尾の斜面も上までよく見えました。
そして、当然のごとく昨年したように第二リフトで一番上まで登り、その眺望を楽しみました。
田中陽希が日本海が見えるといった通り、斑尾山山頂から日本海がはっきり見えます。
写真だとどれが空でどれが海だか良くわかりませんが、実際に目には景色はパノラマで見えて
いて、解像度では海辺の海浜設備と思われる港のコンビナートのようなタンクやらクレーンやら
の設備もはっきりとみて取れました。昨年はたっぷりの雪と新雪でツリーランの新しい魅力も
感じられ、一泊ではもったいないと今回二泊にして出かけたのです。しかし、前回の草津と同様
真冬なのに汗が滴るような気温の高さで雪質は寒波襲来で降ったものがたっぷりあるものの、その後
降った風はなく、もっちりとした雪質でした。
下の方はどんどんと溶け、やはり三月のような春スキーの様相でツリーランに入ってもブッシュが
出ていたり、土が出ていたりで昨年のような楽しさがありません。
パウダーウェーブやどこまでも続く非圧雪コースも今回は楽しくなくもっちりとして板に張り付く雪に
一番下までいかずに圧雪コースに戻ってしまいました。
人が今までで一番少ない感じでマックアースの撤退、新型コロナウィルスなど様々の影響なのか景気の
実態が現れているのかこんなに空いているというのも珍しいと感じました。それでも第二クワッドと
いうリフトは相変わらずリフト待ちがあるという集中ぶりです。この斑尾というのは微妙な配置で
繰り返し一つのコースを滑りこむというスタイルもとりづらいものとなっています。ベースのスキー
センターハウスみたいのはなく、日帰りの大きな駐車場からインフォメーションやリフト券売り場まで
距離があったり周辺のホテルから送迎で乗り付けるところがあるわけでもなく、何か非常に分断されている
雰囲気があります。一方隣接のタングラムはベースのホテルは一軒だけで駐車場もすぐ目の前で車付けも
容易です。ただそのせいかお昼などの食事はどこも高くて一番安いメニューでも1200円程度で毎年メニューに
変化があるものの年々食べずらくなっている感じです。今年は雪の幼稚園がフードトラック出店と休憩所に
なっていて西洋系外人がよく食べていました。500円からハンバーガーやホットドックといったものがありました。
とまあ色々勘案して宿泊はタングラムなのですが、毎日報道される新型コロナウィルスの日本国内の感染も
拡大をつづけホテルの食事会場などホテル従業員など全員マスクと手袋着用で物々しい感じです。昨年感じた
中華民と日本人の住み分け的な感じもなく、スキー場の中のホテルなのにスーツの団体がいたり、いつもより
リゾート感がない感じもします。さらにこの暑さで雪質の悪化と各ゲレンデのコース閉鎖などであまり楽しく
ないのでした。特に昨年のような新雪があるわけでないのでツリーランは厳しいコースでそれなのに何度か
昨年の楽しさをまたとクリスタルボウルなど行ってしまい、汗をただ流すだけという感じになってしまいました。
それに加えてタングラム斑尾はポケモンgo環境は悪く、ソフトのつながりが非常に悪く、しょっちゅうフリーズと
サインアウトに会い、さらにジムやポケストップも非常に少ないのです。出てくるポケモンも草津のように独特と
う感じもなく、お土産になるような出会いもないのです。
昨年復活したレイクビューラインは今年もクローズで細い尾根コースを行くことになります。昨年はこれが山盛りで
ならばと右の林に入ったのですが、進入禁止山林と解放山林の区切りがよくわからないところで今年は見通しがよく
ずっと林内はコース閉鎖となっていました。昨年のツリーランの面白さを新たに知ったところにこれは残念なのですが
斑尾の方は昨年楽しかったクリスタルボウルやニンジャ、パウダーウェーブなど楽しめました。ただ、雪質が
踏んでいない雪ももうぐさぐさで板は全く走らず、ひどいところは雪中行軍のようになってしまいます。それでも
コースじゃないところを滑っているという非日常感や冒険体験みたいなわくわく感があり、さして楽しくもないのに
入ってしまうのでした。
ホテルに帰るとかつては食事会場に現れるのは日本人が圧倒的に多く、外のゲレンデより人が多いと感じる食事
会場でしたが、今年はいつもの半分ほどしか人がいない寂しい状況でそれでも中華民のグループなどがいたり
子供を何人もつれた家族がいたり、それなりに賑やかでした。団体旅行のグループがいない分、料理があっというまに
なくなったり取り散らかされたりということもなく、ゆったりと食事ができました。部屋もいつものゲレンデ側で
二階でエレベーター移動もなく快適でした。この概ね快適で満足に感じた最大の原因は客が少ないということなのが
ちょっと気がかりという点です。平日で団体客もいないリゾートホテルはかつてなら気持ちが落ち着かなくなるような申し訳ないという気分が漂いましたが、最近はもう毎度のことなのでホテルの営業的にはお気の毒とは思えますが、
お客の立場としてその閑散ぶりを十分楽しんだのでした。
第二リフトを上ると今年も昨年復活したレイクビューコースへ向かいますが、今年も野尻湖テラスの
上でコース閉鎖となっています。これはゲレンデ受付マップなどではレイクビューコースはなく
尾根がつながっているだけの表記になっていてコース名は記されていません。もともと昨年ここを
訪れたのは斑尾山山頂から見える野尻湖を見たいという気持ちから発しています。それは今回
キングスラロームの上から簡単に果たされますが、その湖を見たからと言ってなぜか満足しない
自分がいるのでした。それは私が思う湖全体を見渡す景色でなく、レイクビューコースが閉鎖されている
からくるものと思っていました。第五クワッドから登ってみても野尻湖全体を見渡すことはできず、
昨年できた野尻湖テラスまで登らないとだめなのかと今度のお茶の時に寄ろうと思うのですが、
リフトを降りて板を外し、さらに階段を上るというのが面倒で今回もなかなか果たせないのでした。
昨日の雨から今日はやっと晴れて気持ち良く滑れそうな日です。朝も昨日の朝より人が少なく
快適でした。
早々に食事を済ませ荷物を整理して8時にはホテルを出て滑り出すと一日目には感じなかった
滑りについての考察やら滑り自体に感じる単純に楽しいという感覚とかが出てきました。
今までとにかく何も考えない真っ白な気分に身も心も染まるそんな体験になる雪質と滑りごたえのある
距離と多彩な斜面のあるのが草津でしたが、もはやロープウェイ廃止が今後復活とか新路線もないようで
新たなスキー外の新アトラクションなどができスキー以外の道がより強くなるのかという感じもします。
スキー場には学校単位の団体とか外国人の団体など個人客以外で十分潤っているというようなそぶりも
ありますが、以前の活況を知るものとしては規模を狭くしてしまったことは必ずあだとなり将来に禍根を
残すことになりはしないかと危ぶむばかりです。今日はそのもととなった犠牲者への献花台が設けられていて
今日があの日だったのかと目の隅に止めましたが、ロープウェイをなくすことを犠牲者も家族も望んでは
いないだろうにという思いも強くするのでした。
この時期に山肌が見えているなんてのは今までなかった風景です。
いつもなら吹雪のように吹き荒れる雪の中を滑るのが一月の草津です。
その風で満足に三日滑ることはないというのがかえって何度も通うことに
なった原因かもしれません。
いえ温泉があるからたとえ本白根が滑れなくなったとて来てしまうということも
事実であり、今後もホテルと温泉に毎年通うのは間違いありません。
昨日一昨日には感じなかったスキーの楽しさも感じられ、スキーシーズンは始まりました。
ぐしょぐしょの雪とブッシュの出ている斜面とそんな中を一日滑り、俺はなぜ
草津に来たのだろうと考える一日目から二日目はなんと冷たい雨が朝からバシャバシャと
降りしきる日でした。シーズンに一度は雨に濡れるのが恒例ですが、一月の一番ベストの
シーズンに草津の標高の高いところでも雨というのは非常に珍しいと思います。これより
標高の高い志賀でも雨だったというのですから、今年の異常ぶりが伺えます。
あの噴火以来あの迷彩服の団体がいなくなって久しい草津でしたが、昨日今日はその規模は
少ないものの、迷彩服の団体の復活を目にしてこの時期らしいと感じるのでした。朝もホテルの
朝食会場は日本人の律義さで開場と同時にお年寄りの団体客でごった返し、この時ばかりは
日本人だらけとなります。
それも最初の料理をとり終わってからは人が落ち着き、料理を取りに行っても人の列に並ぶなどと
うことはなくなりました。今までなかったパンケーキなどがあり、これを見たとき秩父のメイプルステーション
より立派なパンケーキであの秩父の施設のおぞましいほどの低レベルをまた思い出してしまうのでした。
お気に入りの温泉卵と納豆掛けを今日も食べまた朝から苦しいくらい食べてしまいそれでも9時には
ゲレンデにて滑り出したのでした。昨日よりもさらに人は少なく、リフトに乗っている人もまばらです。
ゲレンデにいるのはリフトに乗れない外国人を教えているスキー教室と迷彩服の団体だけです。
この雨というのは雪より始末が悪く、防水のスキーウェアでは常に水玉が浮きそれが風に吹かれて
体温が奪われます。さらにリフト上では油の混じった汚水が垂れてきてウェアがどんどんと黒くなり
すっかり憂鬱な気分となり、早々にレストハウスに逃げ込みお茶などしていると続いて迷彩服の人たちも
同じレストハウスに集まりだしました。まだ10時だというのにそれからラーメンなどを注文しだし、
こちらがお茶を飲み終わり席を立つときにもその団体はずっとそこに駐屯を決め込んだようです。
雨で水分を含んだ雪はさらにぐしょぐしょと春スキーのような様相で、雪は滑らなくなりこうなると
有効な練習もなく、以前ならスキースクールに入校してどうにか一日付き合ってもらうということ
になりましたが、今回はそんな気にもなれず、ならば温泉だろうとお昼前にホテルに戻りました。
ホテルで食事でもいいのですが、エレベーターに出ているランチの張り紙をみると最低でも
1400円という値段が気になり、それなら温泉街に出て珍しいものでも食べてみるかと送迎の
バスで温泉街に向かいます。
今回不思議な体験をするのですが、それはポケモンgoというゲームの草津というところでは
どうそれが変わるかという期待があったのですが、それが昨日今日と経験してみるとなんとも
妙な感じがするのです。まず昨日感じたのはポケモンのジムですが、秩父ではまず定員に満たない
物は見つけるのが難しいくらい大概はいつも定員です。ところが草津ではそれが至る所にあり、
どこでも自分のポケモンを置き放題なのです。
これはいいところだと思っていたのもつかの間、異常なものもみました。それは無人のジムです。
これは初めてみたのですが、通常はチームカラーに色がついているのが無人のものは白いままで
はじめはジムかどうかもいぶかるようなもので戸惑いましたが、だれも手を付けてないからと
解るとぜひ自分が置こうとさっそく置きに行きました。
それがここです。
ところが、置いて数分も経たずに私のポケモンは戻ってきてしまったのでした。
それから私が人がいないからと次々に置いたところも過疎でポケモン人口がないため
その入れ替わりも少ないのだろうと思っていたら次々にみんな戻ってきてしまいました。
どうやら地元の人たちが自分のもののように常に管理しているようで、よそ者は排除されて
しまうようです。
ホテルの周りはいくつもジムやポケストップがなく、ポケモンを積極的にやる環境では
ありませんが、温泉街ではそれらは無数にあり、狭い範囲に10mごとに次々と現れ、ポケモンも
捕まえ放題です。エアームドが何回か来てこれはいいお土産になりました。それにダゲキも
捕まえました。
あとは目新しいものや珍しいものはありません。
いつも一匹しかいないジムに自分のポケモンを置いてもすぐに入れ替えられてしまい、
いくら置き放題でも帰ってくるときはCPがカラになっており、それを回復させると
置いたそばから帰されるとなればアイテムの消費ばかりで何の得もありません。
ただの過疎の地ではなかったのです。
温泉街では楽しみにしていた温かくておいしいものとして好物のなべ焼きうどんを
食べましたが、完全に観光地値段と内容でまだ秩父でなべ焼きを食べたほうがいいと
いう内容でした。
町の中は大変な賑わいでスキー場とは違います。
人であふれ食事場所はどこも混んでおり、大変活況です。外国人も多く、若い人も
います。いろいろな店があり飽きませんが、私は何度も来てますから別にお店を
見て回ったり食べ歩きたいものもなく、すぐにホテルに戻りまた温泉に入るのでした。
久しぶりに温泉の後はブッテンブローク家の物語に浸りました。中編の後半でやっと
この物語の没落の物語が始まるのです。
ある貴族の没落の話と帯などに書かれていても物語はトーニの恋だったり、結婚しては
出戻ってくる過程や懲りない貴族意識やらをずっと読まされ、父が死についに没落が
始まるのかと思いきや父を引き継いだトーマスは結婚して家業は盛業で参事会員に当選して
家まで貴族風の大邸宅を新築してしまうという拡大路線でどこが没落なんだと思っていると
クリスチャンとか妹の死とか段々暗い話題が出てきて商売も家を作った頃から振るわないと
なり一気に物語は没落にまっしぐらとなっていくという怒涛の展開に入りよいよというところで
夕食になりました。
今日もスキーは半日しかしていないのに9時にはもう寝てしまうという日になりました。
こんな予定外の滑りは十分ではないのに温泉と読書とこれまた楽しい一日でした。
今年はどこも小雪でいまだにオープンできないスキー場も多いという異常事態で、私の
スキーシーズンも引越しやらの混乱とごたごたの末、いつ果たせるやらという気持ちと
とにかく温泉に癒されたいという欲求はいや増し、募る思いをあざ笑うかのようにどこも
小雪というコンデションで結局、なぜかこの時期はいつも行く草津に宿をとったのでした。
日銀の毎度繰り返しの同じコメントを聞くたび、この人たちは世の中の物価の動きとか
景気判断を町の生の声とか実勢の価格調査とかしているのかと思うのでした。というのは
景気は緩やかに上昇し、個人消費は強いという判断と物価上昇を目標の2%から1%にすると
いう発表を聞き、全然実態と違うと思うのでした。
ホテルなどは増税分をしっかり価格転嫁しており、昨年よりもたかくなっています。
サービスエリアのいつも食べる天ぷらうどんなども600円と値上げされており、2%以上の
値上げがされているのに、いまだに物価上昇目標が未達などといっているのでしょうか。
いつも泊まるヴィレッジに宿をとりましたが、ここも今までなら一万以下で泊まれたのが
今回は10450円と高くなったのです。
スキー場で飲むコーヒーも10円値上げされていました。
リフト券は同じ4000円でしたが、宿泊割引とか各種割引やクーポンなども少なく、
なんとなく強気な感じです。ところが、途中の道路でもスキー場の駐車場でも車は
少なく、さらに滑っている人なども実に少ないのです。
そんな寒々しい様子とは裏腹にスキー場はこの時期なら当然風が強く、雪交じりで
寒い風にさらされながら滑るのが、なんともぽかぽかと少し滑ると汗ばむような温かい
日で、ゲレンデもぐしゃぐしゃと丸で三月頃の春スキーの感じです。
ブッシュはいたるところで出ており、よーくコース取りに気を付けないと板が傷つくという
斜面ばかりです。
この時期、二泊三日ででかけても満足に三日滑れることはなく、風が強くてロープウェイが
運休していて天狗山だけというようなことがあるのが草津です。そして今ではそのロープウェイが
なくお気に入りの斜面も滑れないのにやはり出かけてしまったのは温泉と宿の心地よさです。
昨年の福島にしろ斑尾にしろ良いツアーの印象が続いていたので、さらに心地よいところと
考えたら極上のパウダー斜面はないものの温泉に癒され宿に癒されたいなら草津だろうと
やってきたわけです。
それだけトータルで見て少ない投資で一番の受益を感じられるというのが草津のよさで、
今まで経験して宿の質や料理などの満足度など単に値段と距離と面白い斜面などと並べて
みても裏切られないのは草津だろうと決定したのです。なのにこの暖かさとぐしゃぐしゃ斜面と
やはり一筋縄ではいかないとあきらめに似た感情も湧き上がるのでした。
そんな中一日目はどんどん時間が過ぎて、汗ばむほどの運動量をこなして、それでも
夢中になって滑り楽しい気分にまでは至らないというなんとなく欲求不満な感じで
宿に向かいました。スキー場はがらがらで滑っているのは外国人ばかりという感じな
中、宿にはスキーとは全く関係ない団体が3つも,4つも到着してすごい混雑していました。
これは今までなかった現象で、今の時期ならスキー団体の若いスキー旅行の人たちが
大挙して押し寄せるのがこのホテルです。ところが外国人団体も含め我々個人旅行より
団体のお年寄りの方が多い印象でロビーでもどこでも大勢で占拠して大迷惑です。
今までなら団体がいても行動がかぶらず居心地には影響を受けなかったのに、今回は
食事会場などもいつもは二つ開いていてどちらか選べるのに、はじめからひとつづつしか
開けてないらしく、初日が白根で二日目はパティオと指定されていました。当然、一番混む
7時頃など人が押し寄せ料理など一斉になくなり、なんともせわしない落ち着かないムード
になっていました。
それでも料理の質と味はいつも感心するレベルでこの価格でこのクオリティという満足感は
ありました。
大勢で食事すると何かと競争のようにせかされているようでついつい食べ過ぎてしまい、
ステーキなどは焼いて切り分けているスタッフが常駐するなど以前より力の入りが感じられ
前の成形肉とは違い満足のいくものでした。
それと浅漬けの自家製キャベツの漬物が秀逸の味でしたが、一回しか出てこなくて残念でした。
群馬なのにきりたんぽ鍋や山形玉こんにゃくとか稲庭うどんなど東北食材がたくさんあったり
鍋料理がいくつもならんだりとどうゆう方向性なのかと考えるような内容なところもありました。
そしてなりよりスキーの後温泉に入るともうあとは何もする気になれず、温泉街にでかけるとか
外出もせず、あとはひたすら寝るのでした。
私には日々疑問に思う事として、なぜ日本は世界第二位の経済大国になった以降
その発展の歩みを止め、どんどんと輝きを失い国際競争力もなくし、お年寄り国家に
なってしまったのかということです。
経済は右肩上がりで常に物価が上昇し給料も年々上がるという環境の中学生時代と
社会に出ても景気のいい時代を過ごした後突如バブルの崩壊とともに、デフレ社会という
かつて経験したことのない長い不況下にあり、企業の競争は年々激しさを増し、企業は
どこもブラック化するなどどこにも余裕とゆとりのない社会になったかのような日本で
築いた金融資産もどんどん陳腐化するという豊かなのに貧しいという状況が現れています。
元々これは土地神話といわれる土地が年々値上がりすることを否定して土地に融資するシステムを
極端に絞ったことから諸々のマネジメントがくるってきたことに端を発します。これは
建築基準法が戦後住宅を作る時にとにかく安くても30年持つ程度の建築基準という発想で
作られ建物は木造で30年しか持たないという悪しき観念を持ち込んだせいで日本の不動産という
価値観が土地にしか存在しないような仕組みになり、建物に何の担保価値がないような価値観が
定着し土地さえあればいいような仕組みになってしまったため土地が上がり続けた時にはよかった
資産価値も長年ローンを組んで返済しても実は何も残らない老後になってしまうなど制度に
よる破綻を随所に見せお年寄りの不安がその数とともに増え社会に混迷を与えました。
今介護や年金など老後の不安社会を生んだのはこの建物が価値を持たないというシステムに元を
発するものが殆どで借地などが今空き家になり荒れているのはその流通するシステムとか価値の
移譲に問題があるからです。そもそも建物の価値が20年するとなくなるという実務上の計算や
法律上の借地の価値と実務上の価値や実際の居住環境など現実との差が激しく地方ほど法での保護も
何にもならず地上権者の地位も金銭に変えていくこともなくただ空き家として朽ちていくのみという
ことになっています。
もう一度生活とそれを支えるものと資産的背景とかセットで考えないといくら働いても豊かになれない
という社会になりはしないかと思います。ところで昔のように会社で旅行に行き、運動会や納涼会など
があった時代となんでも会社の人と時間を過ごすことが多い人は私のようになぜ昔はみんなスキーやスケートに
行ったのに今はいかないんだろうと思っていないでしょうか。それでも中高年の趣味は今は山であり、
多くの人が山登りはしています。
私はその山登りというのはひとつの成功体験でより高い山を登りそこから眺める景色を味わいたいと
人生を賭して今まで見た事のない景色を征服したいのだと思います。私はもっぱら田中陽希の300名山の
テレビでもう登ったつもりになり自分で登ろうとも思いませんが、毎年スキーに行き温泉とスキーという
極上の時間を過ごしたいといつも思います。
そして、ネットで今見ると色々な夏から冬のどう山を過ごしたかを読んでみるとなんか人の書いた冬山と
自分が過ごしたスキー旅行はもはや違うもののような気がしてなりません。そもそも私には今年からかつての
様な温泉とスキーの旅行ができないというのは物理的に起こったことでこれは積極的にもっと冬山に近づくか
日々滑る環境など作らない限りもうかつてのような経験はできず新たな摸索の年だったのです。それは
草津の噴火で新雪滑走がいつでもできた本白根の閉鎖というもうこの先滑る楽しみもないという状況の中で
それに代わる楽しみを発見しないといけなかったのです。
ひょっとするとそれはもうゲレンデスキーではこの先体験できずもうどこのゲレンデも楽しくないのかも
知れないというほど切実になり、ああだこうだといつも考えていました。
そして、夏が過ぎまた冬が来るぞとなった時にふと見た各ゲレンデのレビューサイトみたいなところで
各スキー場の楽しみ方を読んでいるとまたすごい違和感が沸いてきました。例えばガーラスキー場の
楽しみ方みたいのを読んでみると魅力を星の数で表しているのですが、アクセスが星5と最高ランクで
次の混雑では星ひとつです。雪質は半分くらいの評価でおおむね混むから雪質は望めないとなっています。
ここまで読んでくるとどうしてだろうかと不思議な感じがこみあげてきて仕方なくなったのです。
私は今年は一度も上越のスキー場行ってなくてこれは今までにないことなのですが、今年はここの
260万ダラーというコースをぜひ滑ろうと期待していたのです。昨年行った時には閉まっていて今まで
一度も滑ったことがないはずなのですが、それはコースがいつも開いていないからでこれと似たように
毎年行く斑尾のキングスラロームと同じだと今年は気が付きまあ行けばそんな感じなんだろうなあと
予測が付きます。私に残された道はこの予測のつかないスキーを各スキー場やまだ見た事のないスキー
場で滑るかだと思うのですが、それには簡単に日帰りで繰り返したスキーとは違う困難さがあり、
いつも約束された楽しさがあるから行ったスキーも毎回そんな冒険のような旅となると果たして
やって行けるのかという疑問も湧きます。
これまでの経験で誰も滑った人のいない雪山で滑るとかサラサラのパウダーを滑るとかテーマが
あったわけですが、意外に簡単にできるのは所謂バックカントリーという方法であれば人もいないし
人工物の見えない斜面を滑る解放感はそれはもう素晴らしいものがあるのも体験しています。
しかし、これと近いことが激ごみのゲレンデでもできることが意外とあることも知っています。
それがガーラなら南エリアや260万ダラーなのですが、それも新雪降りたてであれば申し分ありません。
ここに辿り着くまでの長いドライブや混雑する駐車場や雪が降りしきる中の移動などそれまでにする
苦労もあるわけでそれをいかに減らして極上体験だけにするかというのはもっと思い切った行動が
必要で残りの人生とか残された資産とか有効活用して本来は思い切った行動に出た方がいいのかも
しれません。
日帰りのスキーでちょいと滑って満足するのかそれとも極上の体験を追求するのかというのはいつも
考えては伴う無駄な時間の多さと年々減少する新鮮な驚きとかまだ見ぬ世界とか未体験ゾーンなども
考えてはみんなそんなやらずもがななことを考えるのは草津のあの斜面の喪失につながっていてみんな
そういう事なのではと考えてしまいます。
いつも簡単に手に入っていたものは実は簡単になくなってしまい、誰も気が付かない闇の中にしまわれ
次から次に蓋を開け新しい世界を見ることに没頭してしまうと実はある世界も見えなくなるというよく
あるジレンマに陥るのです。
ガーラのゲレンデ紹介のページの欠点としている激ごみも一人様レーンを利用すればそんな苦でもなく、
雪質などは気にするほどの事でもないし、どのコースとどのコースを繰り返して滑れば一日滑れるし
できれば新雪の260万ダラーも開いていればと考えます。しかし、このページを読むような人が混んで
雪質も悪いと思えばガーラはよそうと思うでしょう。つまり何のために書かれているのか不思議なのです。
こういうスキー場だからこう楽しもうがないとただ来るなと書いているようなものです。
私も今年の冬はどんなスキーをするのか今からまた考えて行きます。
長野のスキー場というと八方界隈と草津の向こう側の志賀から野沢温泉と戸狩温泉
木島平などの地域、黒姫、信濃インターから北、妙高高原とは経験しているものの
上信道高速の左側のこの飯綱高原と戸隠は空白として残していた地域で私のスキー空白地図の
目立ったピースと言えるかもしれません。今回それを埋めることができたのですが、
また今回も昨年の竜王と同じ現象を感じています。
それは霊仙寺湖を見渡す天狗の湯の露天風呂からの絶景にしろ、飯綱高原の一番右端のリフト途中にある
大岩の姿とか、きれいに串抜けになった戸隠のゲレンデなど印象に残るシーンに接する度、あれ
これはいつか見た風景だなあと既視感に捉われるのです。
それは夢の中の光景だったリ、かつて友人と連れ立って訪れた地のひとつだったり、ここも
以前来ているのではという観念が湧いては消え強烈な初体験の鮮烈なイメージというより
ここもあああることだよねと予定調和を抜け出せない、人に指定されその課題をこなしたような
仕方ない感じがしてなんか納得いかないような気がしてしまうのはなぜでしょうか。
そんな私の頭の中のわだかまりはさておくとして、三つのスキー場を体験してまず思うのは
日本の行政とか地方の施策として地域振興の担い手の第三セクターという官民共同の企業体と
いう限界というか既得権力者のなす行為の限界をみるようなオリンピックの輝かしき遺産として
今メダルの偉業を残す選手の名を付けたコースを持ち地元民や地域の人たちにも愛される施設である筈の地が
何か触れてはいけないもののような扱いになってしまっているようなもどかしさも感じたり、
今に始まったわけでないスキー客離れと近い地域に三つも自治体系経営の持ってしまった地形的
気象的現象など有効に対処し繁栄できるはずなのに運営とか企業体の限界を感じさせる全体のセンスなど
如何ともしがたいものが固く複雑に固まったさまを見ているような気分になるのがこういう
地方のスキー場なのです。施設的には非常に使いやすく設備も整っていて安いしこんな利用しやすいもの
があるのになぜもっと活用しないのかと逆に思ってしまうほどもったいない感じがするのです。
外国人も大挙して押し寄せないし人も少ないから逆に大雪の次の日に狙ってきてみようかという
他の地域に住む我々スキーヤーからすればまた雪の良い日に来てもいいスキー場と記憶するも
果たして他の志賀や野沢や八方を差し置いてまた来るかはやはり温泉にしろ魅力が足りない
印象は強いのです。しかし、新幹線や高速の設備は整っているので後はもう一押しはみんなで
協力し合えば容易に用意できることであり、さらに発展させる方向で運営団体の今後の頑張りに
期待したいという気持ちでいっぱいで今旅行を振り返っています。