King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

どんな味ですか

2016年03月07日 09時59分26秒 | 珈琲
多くの方がコーヒーの味を質問します。

今月の季節のブレンドの味はどんなですか。

このニカラグアはどんな味ですかと。

様々な表現で味をお伝えしますが、それは結局は前ふりでしかなく、
実際には味は伝わらないのです。

その前に味についての表現というのは実に少なく、物の表現としては
実に乏しいのです。

そして、それを聞いたとて感動するでもなくふーんと聞くしかないのです。

しかし、実際の珈琲の味には感動があり、その感動を表す表現も実に
少ないのです。

味をあらわす単語が少ないのと同様、物の卓越さを表す単語も結局
すごいの一言しかなく、表現方法の乏しい人との会話ではまるで禅問答
のようなことになります。

最近の若い人の場合やべえとまじという単語のみの会話と同様その人の
知的レベルを端的に表してしまいますので、日ごろからすごいとうまい以外に
表現することを心掛けたいものです。

昔オーム真理教が村井さんが殺されたところでその悲しみの場所に舞をもって
鎮魂するというシーンを報道していましたがさすがに人をたらしこむことにたけて
いるところは違うなと感じ入ったことがあります。

今月の季節のブレンドは『早春賦』です。

昨日のコンサートでは発表当時は春という名前はなかったがのちの人がそう
呼ぶようになったというようなそんな春の曲を盛り込んでいましたが、
何か物足りなさを感じたりそんな簡単なとおざなりな感じを持ったのは
やはり今年この早春賦の歌詞に触れ今を思い考えたからでしょう。

そんな早春賦を聞くうちイメージしてできたブレンド。

『早春賦』味わってみてください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雪はあるか

2016年03月07日 09時38分57秒 | 日々のこと
昨日はまた地元ピアニストのコンサートに行きました。

バイオリンの人とのコラボで久しぶりにバイオリンの音も楽しめました。

中でも津軽じょんがら節をバイオリンでやってかつて青森に出かけライブで
聞いたじょんがら節思い出しました。

あの音で思い出されるのは荒れた海の情景や降りしきる雪の雪原の風景です。

日本人の情念とか原風景が閉じ込められているかのようです。

そして雪の偉大さを改めて思うのでした。

何かを露にし、何かを閉じ込める。

すべてのものを覆い尽くし、今まで行けなかった土地にも立たせてくれる。

実際、冬の間だけスキーで行けるツアーというのがいくつも存在し、雪の
効用を実感するわけです。

スキー場でも夏場なら通れないところを滑れたり、湿原で普段は入れない
ところも滑れたりします。

降りしきる雪は色々なものを閉じ込め汚れも音も吸着して静けさだけが
募ります。

そんな雪が人間の精神も研ぎ清め何かを熟成していきます。

そんな雪の効用を思うと本当に雪は偉大であると感じます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする