m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

山口・広島の旅【門司の近代建築②】

2011-03-31 | 山口・広島の旅2011


門司の近代建築巡りでは続いて旧門司駅へやって来た。
大正3年開業で現在もJR門司港駅として使用されていて、木造の駅舎はネオ・ルネッサンス様式の瀟洒な建物。





駅舎の内部もレトロ感たっぷり。





大正3年に駅が開設された頃から設置されていた水呑み処。





旧洗面所も残る。





駅舎2階の貴賓室への階段。





大正10年に三井物産の接客・宿泊施設として建設された旧門司三井倶楽部。





玄関入り口上部に入れられた船のステンドグラス





1階玄関ホール。
1階はレストラン、2階はアインシュタイン博士が宿泊したこともあるというメモリアルルームもある。









昭和9年建築の山口銀行門司支店は現役の銀行。





料亭跡や古民家が見られる町並みも。





思わず入って行きたくなるような中華料理店が。





素敵なデザインの扉。

















玄関周りがこんなカラフルなタイルで覆われた建物も。









町歩きの途中でお昼のランチ。
コックテールというお店で門司名物の焼きカレーを。
半熟たまごを崩して食べる焼カレーは熱々で美味しかった。





大正10年建築の旧岩田酒店。





西側には巨大な防火壁の煉瓦塀が残っている。
この防火壁のおかげで火災や空襲から焼失を免れることができたのだそう。





NTT門司電気通信レトロ館は大正13年に建築された門司では最初の鉄筋コンクリート造りの建物。





ドイツ表現主義に通じるデザインだそうで、入り口もとてもモダンな建物だった。
門司の町並みを歩いた後は、下関へ向かった。

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山口・広島の旅【門司の近代建築①】

2011-03-30 | 山口・広島の旅2011


山口、広島へ2泊3日+車中1泊の旅、金曜日の夜から仮眠をとりつつ運転(旦那が)、なんとか朝10時過ぎ頃には門司にたどり着いた。
山口や九州方面へは数度訪れたことがあるのだけど、門司や下関を訪れるのは今回初めてのことで
門司港や下関のレトロ建築巡りを楽しみにやってきた。

まずはこちらの国際友好記念図書館。
明治35年に帝政ロシアが中国の大連に建設した東清鉄道汽船会社事務所を北九州市と中国・大連市の友好都市締結15周年を記念して
複製建築したものだそう。





ハーフティンバー様式の煉瓦造りの建物でどこから見ても華やかな建物だ・・





一階は中国レストラン、二階は図書室、三階は資料展示室になっている。





二階の図書館





旧門司税関。
現在の建物は明治45年に二代目の庁舎として建てられたものの外観を復元したもの。





内部はギャラリーや休憩室として新しい空間に生まれ変わっていた。





昭和初期の税関庁舎で使われていたシャンデリア。





二代目の庁舎で使用されていた照明。





アールデコ風のデザインのフェンスも二代目の庁舎のロビーで使用されていたものだそう。
明治時代の建築当初の煉瓦などの部材を出来る限り保存、使用して現代の技術を駆使して
美しく復元されていた。





こちらは大正6年に建てられた大阪商船門司支店を修復した建物。
オレンジ色のタイルが目を惹く。





八角形の塔屋とセセッション風の装飾がとても美しい。 





遠目で見ると煉瓦のように見えたタイルだったが、近くで見ると光沢のある鮮やかなオレンジ色のタイルだった。





こちらの建物も一階、二階はギャラリーに。





ピンク色のかわいらしい外観の建物は昭和27年に建築された英国・スコットランド系の会社事務所、ホームリンガー商会。





現在も会社事務所として使用されている。



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山口・広島の旅【特別天然記念物・秋芳洞】

2011-03-28 | 山口・広島の旅2011


宿泊先の秋吉台国際芸術村へ行く前に訪れた秋芳洞。
秋芳洞へやって来たのは20年ぶりくらい?!
子どもたちにとっては初めての洞窟探検を楽しみにしていた。
秋芳洞は総延長10kmの東洋屈指の大鍾乳洞。
そのうちの約1kmの観光コースを歩いた。





鍾乳洞の入り口へ・・





鍾乳洞の中はとても自然にできたものとは思えないような石灰岩の不思議な造形美があちこちに見られる。





黄金柱





クラゲの滝のぼり





洞内富士





傘尽くし









百枚皿









入り口付近にはスリル満点?な冒険コースというのがあって、暗闇の中、懐中電灯片手に我が家もチャレンジした。





秋芳洞の入り口までのお土産屋さんが並ぶ通り。
表札屋さんやパワーストーンを売るお店などなど、石屋さんがたくさん。





この辺りで実際にとれるのは大理石だけだそうだが、石好きの子どもたちはカラフルできれいなパワーストーンに目が釘づけ。





記念に皆でお気に入りのパワーストーンを買った。
息子はクリスタル、娘はトルコ石、旦那はゴールドストーン、私はローズクォーツ。
石それぞれに効能があるようなので大事にお守りにしよう。。



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山口・広島の旅【秋吉台国際芸術村・本館棟】

2011-03-24 | 山口・広島の旅2011



宿泊棟に続いてこちらは秋吉台国際芸術村の本館棟。
本館棟には楽器練習などに使用できるスタジオやギャラリー、研修室、野外劇場、カフェ、そしてホールが備えられている。
事務所の方に本館棟の各施設を案内して頂いた。





こちらは本館の中心にある中庭兼野外ステージ。
この中庭を囲むように建物が建つ。
背後には山々が望め、広々とした空間が気持ちいい~





野外ステージの階段側から。





1階エントランス前の巨大な円柱が立ち並ぶ贅沢な空間。





研修室が左手に並ぶ通路。





3室ある研修室は鏡張りのダンス用の部屋や、こちらの部屋は野外の芝生を客席にして、ステージとしても使える部屋だとか。





私たちが宿泊した日はコロンビア、ポーランド、日本からのアーティストが招待されていて、
ちょうど昨日までこのギャラリーでアートが繰り広げられていたのだとか・・
このような国内外の芸術家を長期招聘して活動をサポートするアーティスト・イン・レジデンス事業なども行われているのだそう。





こちらが通路兼ギャラリー。
3連休の初日なのに・・さっさと片付けないでもう少し置いてて欲しかったなあ。。





以前滞在していたアーティストが残していったガラスに描かれた絵なども。





そしてこの本館棟の目玉、ホールへ。
ホールのロビーは吹き抜けの高い天井が印象的な空間。





ホールは秋吉台の鍾乳洞をイメージして造られたもので、とても個性的。
座席は稼働椅子になっていてステージをどこにでも設けられるようになっている。
又全ての場所で異なった音の響きが体験できるのだそう。





私たちが宿泊した翌日はお昼から地元の中高生の吹奏楽隊のコンサートがあるということで
ぜひ聞きたかったのだがその後の予定もあったので無理を言って午前中のリハの見学をさせて頂くことができた。





こちらはカフェテリア。





そして3階にある右手にスタジオが並ぶ通路。





我々もせっかくこんな所に泊まるのだからとスタジオとピアノを予約していた。
スタジオもピアノも各500円とレンタル料も格安。
18時から22時の区分で借りていたのでここで旦那と共に、ガンガンにピアノを練習しまくる予定だったが・・
楽譜を忘れるという致命的なミスを犯してしまい、
おまけに旦那は前夜から車の運転と観光でフラフラになっていたので、
ガンガン練習するにはちょっと過酷すぎた・・;

しかしながら芸術村ならではの音楽体験?と建物も十二分に見学することができて、充実した滞在だった。

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山口・広島の旅【秋吉台国際芸術村・宿泊棟】

2011-03-23 | 山口・広島の旅2011



今回の山口、広島方面の2泊3日の旅の目的の一つはこの秋吉台国際芸術村へ宿泊してみることだった。
この宿も昨年の東京旅行の際に宿泊した築地本願寺に続いて、稲葉なおと著「巨匠の宿」で見つけて以来いつか泊まってみたいと思ってた。





秋吉台国際芸術村はさまざまな芸術文化活動や人材育成、アーティストの創作活動支援などを目的に設立、
平成10年に磯崎新設計により建築された施設。
当初は施設利用者や施設見学者以外の宿泊はできなかったそうだが、ここ最近一般の人たちも宿泊できるようになったとか。





宿泊棟のエントランス





宿泊棟から本館棟を望む。





こちらは宿泊室の外観。
最大100人収容可能の2階建て8棟の建物が棚田状に連なっている。





こちらは私たちが宿泊した部屋。
家族4人だったので2ベッド付きの洋室と和室の2部屋を予約。
研修施設といえども洋室は琉球畳のベッドにフロアは麻敷きとなっていてシンプルな家具に洗練された雰囲気。
アメニティの類は一切ついていないけれど自炊も可能なミニキッチン、調理道具付きで
一人当たり約2000円という宿泊料の安さにも感激。





そしてこちらは見どころのひとつでもある食堂の外観。
食事は朝食のみ予約していたので、翌朝楽しみやってきた。





レストランには一歩足を踏み入れて、すごい~と思わずうなってしまった。。
吹き抜けのある縦長の大空間はまるで礼拝堂のような雰囲気。
コンクリート打ちっぱなしの内壁(外壁は大理石だそう)にテーブルと椅子が整然と2列に並べられている。





ここでは一度に約100人の食事が可能だそう。
幸いなことに?この日は我が家の貸し切り状態で、厳かな雰囲気の中、朝の食事タイムを満喫することができた。





レストランの奥は一面が窓ガラスになっていて、真ん中の大きなガラスは
ここから見える本館棟と背景の山々を額縁のように切り取っている。





このシンプルな空間にはシンプルな照明が似合う・・
音の響きもすばらしいそうで、音の反響も楽しむことができる個性的なレストランになっているとか。





朝食は大人600円、小学生500円の和食バイキング。
お惣菜が何品か並んでなかなか豪華で美味しい朝食でこれまた満足~





又宿泊棟には宿泊施設利用者が24時間利用することができるサロンがある。
こちらの机、椅子などの家具も磯崎新のデザインだそうで、非日常的な空間が広がっている。





有名なモンローチェアも。





部屋の東西には一面ガラスブロックを入れられた壁が。
夜の落ち着いた部屋の雰囲気とは又がらりと違ってガラスブロックから入る朝の光が爽やか。





2階に位置するこのサロンは螺旋階段が地上階へと取りつけられている。





サロンの外観。
なんとこのサロンの建物は磯崎新の初期住宅の代表作の一つで、昭和39年に大分市に建築された個人邸を再構築したものだそう。

本館棟編へ続く・・

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