神戸高校から王子動物園駅へ向かう途中、原田の森ギャラリーへ立ち寄る。
原田の森ギャラリーは、1970年村野藤吾設計により建築。
旧兵庫県立近代美術館として使用されてきたが、2002年に兵庫県立美術館のオープンと共にその分館、貸しギャラリーとしてオープン。
近代美術館時代に何の展覧会だったか?訪れた記憶がある・・
ファサードから少し飛び出た入口
エントランスホールは、広々とした空間に。
ガラスの仕切り壁に白いソファが
二階の会場へ向かう長いスロープ
長いスロープを一往復すると2階へ。
真っ白な壁面につく泡のような大小のドットが間接照明になり、二つの窓からも光が取り込まれている。
装飾を兼ねた素敵なデザインだな。
2階会場では、この日は書道展が開催されていた。
ロビーの天井は、星のような照明
壁に直接設置されていた時計も数字の代わりに大小の球状のものが付き、
究極のシンプルさ。
そして村野藤吾らしさがにじみ出る階段。
何本もの細いラインで構成されていて、繊細で美しい。
階段を見上げる。
各階、二つの窓から光が入り、とても明るい階段室。
外階段もついていて、美しくらせん状に弧を描いていた。
王子公園駅から花隈へ。
阪急花隈駅のタイルは、ピンクの濃淡がかわいい~
たまにえんじ色が混じっていたり。
駅を上がると、すぐのところにベトナム料理店があった。
バインミーの看板にそそられて、ここでランチしていくことに。
久々のバインミー、パンもサクサクで、美味だった~
ドリンクの代わりにチェーがあったので注文。
氷にピーナッツが意外に合って、食感もよかった。
神戸教会を目指し歩こうとしたら、目に留まった本願寺神戸別院。
ここに来るのも久しぶり。
本堂を見学させて頂く。
道を挟んで向かいのビルのタイルも気になる。
好きな風合い。
更に出くわしたマンション、エントランスの上部には、丸モザイクタイルが貼られてる。
曲面を彩るには、ぴったりなモザイクタイル。
このフォントもかわいい~
アクセサリー店のショーウィンドウが階段状の形をしていて面白かった。
貼られていたタイルも素敵だな。
そしてやってきた日本基督教団神戸教会。
1932年、原料建築事務所設計により建築。
日本最古級の現役のプロテスタント教会だそう。
スクラッチタイル貼りの外観
エントランスには、布目タイルがボーダー状のモザイクタイルと交互に貼られていて、上部は波模様のレリーフの入ったモールディングタイル。
良い風合いだなあ。
更に、扉の内側の床には、無釉モザイクタイルで花模様が描かれていた。
入口からタイル尽くしでテンション上がる。
ロビー床には、モザイクタイルで縁取りが。
ゆるい尖塔アーチを描く聖堂内は、縦長のアーチ窓とステンドグラスが入り、
シンプルで美しい空間だった。
前方の左壁面にもステンドグラスが。
神戸教会まで来たので、徒歩圏内の相楽園で特別公開中の船屋形をついでに見に行くことにした。
途中、めちゃかわいいマンションに遭遇。
シックなピンクの柱といい、マンション名のフォントといい、
なんといっても階段に貼られたお花のタイルに心をつかまれた。
このカーペットがなかったら、もっと華々しく可愛かったことだろう。
ブラウンカラーも良いなー、うっとり。
こちらは、とある邸宅前の壁に貼られていた組み絵タイル。
トルコなどの海外のものだろうか?!
カラフルで素敵な絵柄。
そして相楽園へやって来た。
庭園内には、真っ赤に紅葉している木もちらほら。
あちらに見えるは、船屋形。
江戸時代に姫路藩主が河川での遊覧用に使用していた川御座船の屋形部分。
1978年にこの地へ移築されたもの。
以前も外観は、見たことがあったが、内部を見るのは初めて。
中に入れるかと思いきや、外から中を見ながら周囲を1周回るというものだった。
内外ともに艶やかな船屋形は、すべて漆塗り。
こちらは船尾部分から覗いた様子。
春慶塗の内部は、とても艶やかで美しい。
錺金具や舞良戸という桟の間に金箔を押したものも見られ、豪華絢爛。
こちらは船頭部分から覗いた様子。
船屋形の周りをぐるりと一周した後は、庭園を一周。
この日はお庭日和でもあり、庭園散歩気持ちよかった。
茶室浣心亭
そしてここへ来たらやはり旧ハッサム邸へは寄っておこう。
1910年頃、北野異人館街に建てられた英国人貿易商、ハッサムの邸宅。
暖炉には銅板転写タイルが貼られている。
家具もそれぞれ重厚感があって、
ソファの真ん中に柱がある面白いデザインのものも。
こちらもまた銅板転写タイルが貼られた暖炉。
先ほどのとは色、デザインが少し違っていた。
漆喰装飾の展示。
シーリングメダリオンの周囲の蛇腹状型板。こんな風に型を取るんだなあ。
最後に旧小寺家厩舎へ。
ここから、建築祭公開スポットのデザイン・クリエイティブセンター神戸へ、徒歩約40分となんとか歩き圏内だったので、歩いて向かうことに。
つづく・・