今回は友人家族との団体行動のため、建築巡り系はなるべく控えようとあまり調べないようにしてたのだが、つい目に入ってしまった「北前船主の館・右近家」
ここだけは行っておきたい、と皆に事前に了承?を得ていた。
2日目敦賀へ向かう途中に南越前町河野にある右近家へ立ち寄った。
江戸から明治期にかけて北前船を操り隆盛を極めていた右近家の屋敷は北前船で運んだ選び抜かれた木材などを材料に建てられたすばらしいものでその広大な敷地の中には洋館もあるというので楽しみにしていた。
洋館は本宅の裏山の中腹に建てられていて、皆が飽きないうちにとまず裏山の洋館へ直行。
坂道を上り、階段を上っていくと現れた洋館。
洋館は昭和10年に建てられ、1階はスパニッシュ風、2階はスイスのシャレー風、内部は和洋折衷になっている。
ほんとに木組みの外観はスイスの山小屋を思わせるもの。
1階のテラス
玄関のニッチには窯変が味わい深いタイルが張り巡らされていた!
下の台の扉は銅でできていて、磨くと赤い色が出てくるのだ、とちょうど扉を磨いていたそうじのおばちゃんが言っていた。
ところどころに黒いタイルがアクセントに入れられている。
玄関の内扉はアイアンのデザインがとても優雅。
扉は開いてしまっていてここには写ってないが。
玄関ホールに敷かれたタイルはこんな網目模様!
網目の隙間を埋めるように赤、緑、黒のタイルが張り合わせられていてとてもカラフル。
階段周りにも木と組み合わせて落ち着いた色合いのタイルが張られていた。
そして1階の暖炉と暖炉周りにもこんなかわいいタイルが!
三種類の幾何学模様などの模様が入った小さなタイルがかわいく散りばめられていた。
この縁取りのタイルも鮮やか。
照明のデザインも素敵だなあと思うものが。
2階の廊下のもの。
階段のステンドグラスは北前船と色ガラスが所々入っていて控え目なデザイン。
二階のテラスに出てみると日本海の美しい景色が目の前に広がっていた。
洋館が見れてとても満足してしまった私。
この後、豪壮な造りの主屋も見て、右近家を後にした。