五条楽園を散策を楽しんだ後、六原小学校、清水小学校などの建築に立ち寄りつつ清水方面へ向かった。
そして今日のメイン、順正の五龍閣でランチをすることに。
清水寺へ向かうこの道は学生時代から何度も通っていたのだけど、
ほんの少し奥まったところにある順正清水店へは「湯豆腐専門店」という敷居の高さ?を感じてか今まで訪れたことがなかった。
ひろ009さんのブログでカフェレストランとして利用できるというのを拝見し、この度初めてやって来た。
五龍閣は大正10年に、清水焼窯元から洋食器、ガイシ、陶歯の製造へと事業を発展させた明治の起業家松風嘉定の私邸として、武田五一により建築された建物。
国登録有形文化財。
建築当時は主に迎賓館として使用されていたそう。
現在は順正清水店として利用されていて、昨年の11月からカフェとなったそう。
屋根の部分だけ見ると和風だが屋根以外の窓やバルコニーなどは洋風で和洋折衷の外観が不思議ムードいっぱい。
龍を模したかわいい看板が。
ランチは一階のこちらの広間で。
11時頃、私たちが一番乗り~と入ったが、
その後平日だからか誰もお客さんはやって来ず・・
おかげでゆっくり建物見物とランチを楽しむことができた。
やはり京都へ来たからには皆、湯豆腐?和食?と思うのか新館の方へお客さんは流れていたような・・
大広間にあった大理石の暖炉。
部屋ごとにデザインや石の色合いの違う豪華な暖炉が置かれていた。
三連アーチのステンドグラスの向こうはサンルーム。
周りはステンドグラスに、そして大理石の腰壁に囲まれた明るいサンルーム。
最初ここに席を陣取ろうとしていたら、ここは喫煙席だと・・
喫煙者の方がひょっとしていい席?!
結局他にお客さんがこなかったのでここでもよかったのだけど。
サンルームのステンドグラスはかわいい鳥模様。
こちらの広間の椅子やテーブルなどはカフェをオープンするに当たって、用意されてものだそうで、この椅子や長椅子などは教会で使われていたものだそう。
椅子の背のところに聖書を入れるポケットがついていた。
広間の大テーブルはイタリア産の大理石のモザイクでできた得注品だそう。
真ん中には清水寺がモザイクで描かれている。
大広間の天井。
サンルームの天井もそれぞれ凝った造りになっていた。
そして見どころの階段。
声を掛けると二階までは自由に見学させていただけるようになっている。
一階から見上げた吹き抜けの階段室が「うおーーっ!」と声をあげたくなるような素晴らしさ。
二階から三階へ続く階段。
ひろ009さんも絶賛されていた三階へ続く階段に膨らみを持たせた?小さな踊り場がアクセントになっていてより一層この吹き抜けの階段室を魅力的なものにしていた。
階段室の照明も階段の存在感に負けない美しいもの。
二階にある大広間。
ここは畳敷きなのに暖炉があり、天井は格天井と、和洋折衷の雰囲気を醸していたが、お店の人によると本来の部屋は畳は敷かれていなかったのだそう。
やはり湯豆腐店として営業するには畳敷きの座敷は必須?!
二階にトイレがあったので入ってみると中にはステンドグラスの窓が。
ちょっと不自然な位置にあったので、元々ステンドグラスのあった部屋?がトイレに改装されたのか?
ちなみに男子トイレにはステンドグラスはなさそうだった・・
ランチを注文してからあちこち見て回ってたら、あまりに遅かったのか店員さんが呼びに来てくれた;
京野菜のハンバーグのランチを。
野菜も付け合わせ的でなく一つ一つ存在感があって美味しく、サラダ、スープ付きで1400円。+100円でドリンク付きに。
ドリンクは湯豆腐店なだけに豆乳ドリンク(抹茶)にしてみた。
カップになみなみと注がれていて飲みきれないほど・・
この雰囲気でこのお値段と料理なら、かなり満足かも~
カフェでゆっくりくつろいだ後は、Tちゃんが清水寺へ行くというなら行こうと思ってたがお互い何度も行ってるので、「もういいっか~?」てことに;
そして散策しながら円山公園の長楽館へ向かうことに。
三年坂、二年坂には「なんちゃって?舞子さん」がチラホラ・・
思わずカメラを向けてしまった。