スィートバジルでタイ料理のランチ後、私の希望により明晃印刷へ工場見学へやって来た。
いい感じのレトロなビルにある明晃印刷は創業50年の老舗の印刷会社。
こちらでは活版印刷という昔ながらの技法を使った印刷をされている。
鉛などの金属で作られた活字が棚にぎっしりと並んでいる。
見出しになる大きな活字から小さいものは2mmのものまで。
これらの活字を組み合わせて版を作り、インクを塗って紙に押しつけ印刷する。
活字が押しつけられる圧力で紙に凹みができ、それが独特の味わいを生み出す。
こちらはドイツ製「ハイデルベルグ・プラテン印刷機」
こちらは日本製、今ではもう製造されていないという印刷機。
特別に動かしてくださった。
バタンバタンと迫力の音を出しながら、製品が刷り上がっていく・・
刷り上がったものを実際に見せてもらうとやはりこのくっきりした凸凹感がいい感じ。
紙もそれなりのしっかりとしたものだけど、普通のプリントでは出せないような風合いや温かみ、高級感もある。
活版印刷は現在大阪より東京で注目されてるそうで、デザイナーの方などの名刺や
ブランドのショップカード、結婚式のインビテーションカードなどなどの注文があるとのころ。
こちらは本屋さんのジュンク堂とコラボしたという文庫本のブックカバー。
うれしくもお土産にと頂いてしまった。
こちらの二代目の社長さんはさまざまな活動をされていて、
工場スペースの一部を無料でギャラリーとしても貸出されてるということで
この日もイラストレーターさんの作品展が催されていた。
これは手動式の活版印刷機。
印刷の実演を見せてくださった。
丸い鉄板の上にインクを置き、ローラーで全面に伸ばし、用紙を置いて手動で「ガッチャン」
左のが自分で刷ってみたもの。
なつかしい雰囲気と温かみのある活版印刷の世界を堪能させていただくことができた。