関西リサイクルシステムズ見学の後、大阪欄間工芸協同組合で申し込んだ欄間作りの現場の見学へ
摂津市鳥飼にある欄間店へ訪れた。
その昔、大阪市内の船場の材木問屋がこちらの鳥飼銘木町へ移ってきたのだそうで
銘木町には銘木屋さんばかりが集まった銘木市場がある。
なので銘木を扱う欄間店もいくつかあるようだ。
お店へ伺うと、大作を製作中のご主人がおられた。
近江八景を描いた欄間を彫刻刀で彫り上げるご主人。
デザインから全て一人で手がけられているという。
欄間なので裏側、表側両方から彫り込まれる。
1枚完成するのに約3カ月はかかるという。
こんな繊細な組木の欄間も。
こちらも狂わせずぴったりはめ込むのがかなり難しいのだそう。
立て掛けてあった欄間を横にして見せてくださった。
橋の奥行きや微妙な遠近感もつけられていて見事だ~
障子の中に組み込まれた松の木のデザインも素敵。
鷲の浮き彫りのつい立ても。
商売道具のノミもこんなに多種多様。
都会では和風建築が減ってきているので昔に比べるとやはり欄間を取り入れられるお家はなかなか少ないそう。
こんな立派な欄間を入れるには相当広くて、格式のある和室でなければ浮いてしまうだろうなあ;
この道に入られて30年以上という熟練の技で作られた素晴らしい欄間の数々を見せていただくことができた。