週末、奈良ホテルでぷにょさんとMさんと待ち合わせ。
ふるさと割で奈良ホテルに宿泊できる、というおいしい話に誘ってもらったのだが、
今回私は予定が立たず一緒に宿泊できなかったけど、翌日の奈良でランチにご一緒させてもらった。
その前に10時から奈良ホテルの館内見学ツアーがあるというので私も参加させてもらうことに。
奈良ホテルは以前一度は訪れたことがあったがロビー以外は未見だったのでうれしい~
係の方にホテルにまつわるさまざまなエピソードや裏話も聞かせて頂けた。
奈良ホテル本館は辰野金吾の設計により明治42年に建てられた。
同じ時代に洋風建築で建てられた奈良国立博物館が批判され、奈良の人々に受け入れられなかったことから
辰野金吾としては珍しい檜をふんだんに使った和風建築で建てられたという。
車寄せの格天井
ロビーに立つと、9mあるという吹き抜けの格天井が圧巻!
ロビーにある不思議な組み合わせの鳥居付きマントルピース
ロビーから二階へと続く大階段も見どころ
階段柱頭に付けられている擬宝珠は建築当初は真鍮製だったが、
戦時中、金属供出の為陶器に変えられたのだそう。
こちらのやきものは奈良の伝統工芸の赤膚焼で作られている。
大階段のシャンデリアは春日大社の燈籠を模したといわれる和風のシャンデリア。
ロビー「桜の間」
桜の間の和風シャンデリア
桜の間のマントルピース
暖炉は各部屋に取り付けられていて大正12年までは使用されていたとか。
その後、マントルピースに代わって今でも現役で活躍してるのはスチーム暖房。
廊下や各部屋に彫刻が施されたスチーム暖房が備え付けられている。
パイプの中は温められた蒸気が通っているらしいが、宿泊したぷにょさんやMさんはとても暖かかったと言ってた。
そしてこの部屋には大正11年にアインシュタインが滞在した時に弾いたというピアノが残されている。
ピアノにまつわるエピソードもいろいろ聞かせて頂き、両陛下やオードリー・ヘップバーンが滞在された時のお話なども
当時対応された方からリアルに伺えた。
ティーラウンジ入り口上部のステンドグラスも、改修時に偶然発見されたものだとか
東大寺の鏡と五重塔がデザインされたアールデコ調のもの
ティーラウンジ。
他にもロビーや階段周りには日本画の大作が並んでいて、まるで美術館のようでもあり、
「関西の迎賓館」にふさわしい重厚で華やかな空間を堪能することができた。