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四日市&養老&名古屋の旅2020【四日市・伝七邸】

2020-07-24 | 建築巡り・街歩き【愛知・岐阜】

お昼は、登録有形文化財となっている「伝七邸」にてランチの予約していた。
「伝七邸」は紡績会社東洋紡績の創始者、第十世伊藤伝七の別邸として明治29年に四日市に移設され、明治39年から「料亭浜松茂」として要人ご用達の迎賓館として使われてきた建物。


2017年、老朽化と後継者不在のため、存続の危機を迎えたが、九鬼家11代目九鬼紋七の手により、再建された。
食事の前に、お客さんがまだ入っていない部屋を案内していただくことができた。


こちらのさつき棟と、玄関棟は登録有形文化財となっている。
以前は料亭旅館だったそうで、こちらは宿泊にも使われていたという。


次の間の桐の板戸には松の絵が描かれているが、
宿泊客が宿賃の代わりに描いていったというエピソードが残されているとか。


シンプルだけど落ち着いた雰囲気のお部屋は


部屋に面する美しい庭を望むことができる。





夏の設えの簾戸が涼し気。





床柱や長押などには面取りが施されるなど丁寧な仕事が見られる。


部屋のそばにあったお手洗いの扉。
ハート型のような桃のようなデザインの透かし窓。


トイレの中の腰壁はタイル貼り。


そして廊下の一画にあった洗面所もモザイクタイル貼り!


ピンクの長細タイルとオレンジの正方形タイルの可愛い組み合わせ。


シンクの中はグレーっぽい玉石タイルが敷き詰められていた。


そして広間へ。
広間へのアプローチには木彫りで、まるでタイルのように表された床がモダン。


大広間前の待合?スペース。
きれいな庭が目に飛び込んでくる。



大広間は結婚披露宴の会場としても利用されているそう。


床の間と床脇。


長い天袋があったり、


こんな桐の花が透かし彫りされ、市松状になったおしゃれな窓も。



閉めると市松模様が全て桐の花に。


こちらの大広間も、窓の外は庭園が広がる。



メンバーが戸袋にひょうたん型のくり抜き発見。


そして食事をする部屋へ向かう。
風情のある渡り廊下を伝い


お部屋の玄関は、黒い玉石タイル敷き。


そして案内されたこの日の食事を頂くお部屋。
通常のランチは個室で頂くことはできないのだけど、
コロナ期であるため、ゆったりとした個室をあてがって頂けた。


ランチはリーズナブルで、黒毛和牛の鉄板焼きは2000円。
料理長直々にご挨拶にも来ていただき、なんだかリッチな気分に。


もちろんこちらの部屋もお庭が眺められる。


お隣の部屋。
こちらの部屋も二方が窓に囲まれていて、開放感があるなあ。


ゆっくり食事を頂いた後、お客さんが帰られた後、
もう一つの大広間へ。



このお部屋も窓から眺めるお庭がすばらしい。


最後にお庭に案内していただいた。


こちらのお庭は新しいそうだけど、水琴窟の涼し気な音も聞くことができた。
リーズナブルで優雅なランチが頂けて、満足。。
素晴らしい建物に、ランチも個室対応でコロナ対策もばっちりなので、こらからもたくさんのお客さんに来てもらえたらいいなあ。
コメント
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