15年ぶりのしまなみ海道。
前回は子供たちが小学一年生の頃にレンタサイクルのママチャリで1泊2日かけて渡った思い出がある。
今回は夫婦でロードバイクで1日で渡ることに。
朝4時起きで5時に自宅を車で出発。尾道に9時半過ぎにやってきた。
私は渡った先の今治で町歩きをして帰りたいので、レンタサイクルを乗り捨てすることに。
旦那は自分のロードバイクを持ち込みで行くので、差がつきすぎるといけないと思い、私もジャイアントストアでロードバイクを借りることにした。
普通自転車だど、1日2000円、ロードバイクだと5000円+乗り捨て3000円=8000円。高い・・でも一度ロードバイクでしまなみを走ってみたいし、仕方なし。
15年前の旅行記を見てみると、普通自転車は500円で借りれたようだけど・・
こちらのonomichi U2は自転車をテーマにした施設で、ホテルやレストラン、
サイクルショップのジャイアントなどからなる複合施設。
建物は戦時中に建てられた海運倉庫をリノベーションしたもの。
前回尾道を観光した時にU2に訪れた時のレポ→☆
旦那が分解して積んだ自分の自転車を組み立ててる間にレンタルの手続きを。
無事自転車をゲットし、出発前に記念撮影。
尾道から向島までは渡船で渡る。
向島に着くと、サイクリングスタート。
この日は、急に春が来たかのような穏やかな天気。
真っ青な青空とまではいかないけど、サイクリング日和だ。
しばらくこぐと、最初に渡る橋、因島大橋が見えてきた。
遠くから望む橋は、辺りの自然に溶け込みつつも雄大で人口の造形美に惚れ惚れする。
この風景を見ながらどんどん橋に近づいていく、橋が目の前に迫ってくるその迫力を味わえるのがしまなみ海道サイクリングの醍醐味だと思う。
最も近づいて、下から橋を見上げた時、遠くから眺めるのとはまた違った感動がやってくる。(その写真撮り漏れ)
橋を渡るまでは緩い傾斜のついたスロープ状の道をゆく。
この傾斜が絶妙。
初心者でも少しがんばれば上れなくはない3%程度の傾斜に抑えられている。
たしかにかなり迂回はするけど、その間は絶景を眺めながらの走行。
サイクリングには最適なよく考えられたコースだなあとあらためて感心してしまった。
因島大橋は二段になっていて、自転車、歩行者道が自動車道の下にある。
サイクリングコースにはあちこちにみかん畑が。
これははっさく?!
因島に渡ると、15年前のリベンジ、まずははっさく大福をゲットだ!
15年前は、因島に渡った途端に、子供たちの間で自転車の取り合いバトルが勃発して、とにかく前に進むことだけでいっぱいいっぱいで、
はっさく大福をあきらめたのだった。
因島のはっさく屋へ着くと、ショーウィンドウには念願の大福が並んでた。
まるごとみかんやイチゴなど目移りしたが、やはりここははっさく大福!
みかん餅もお土産に欲しかったけど、全部荷物を背負わないといけないし、ただでさえ重いので断念。
このモアイ像の前も通ったなあ~懐かしい・・
そして、もう一つのリベンジポイント、ヴォーリズの白滝山荘へやって来た。
今回は、ここでランチを予約していた。
宿泊だけでなく、ランチもやってることを発見したので、これなら内部も見学できるなあと。
ただ、スタート地点から近すぎるので、お昼にここだとその日中に
今治までたどり着けるのか?心配だったので、11時の早めランチにしてもらった。
白滝山荘の手前は激坂・・坂好き旦那は、水を得た魚のようにさっさと上っていった。
私は後々のことも考えて、途中から下りて歩いて到着。
門からのアプローチもきれいに手入れされてる。
ハーフティンバーが美しい外観。
白滝山荘は1931年、ヴォーリズ設計により、アメリカ人宣教師、ファーナム氏一家の為に建てられた。
1987年に現在の「いんのしまペンション白滝山荘」として再生される。
尖塔アーチ型の重厚な扉。
玄関のたたきにはヘリンボーン状に貼られた布目タイル。
ドアノブの装飾。
ランチ場所の1階の居間へ通された。
木と煉瓦でできたマントルピース。
三連の上げ下げ出窓の下には造り付けのベンチ。
ガラス戸の向こうにも部屋があり、扉を開けて二間続きで使用することもできるのだそう。
仕切りのガラス戸には結霜ガラスが入る。
ガラス戸の向こうの部屋
こちらはダイニングのようで、造り付けの食器棚があった。
廊下に出ると、キッチンへの扉の両脇にも細長い造り付けの棚が左右対称にインされてる。
少しの隙間も見逃さない、無駄のない造りだなあ。
階段下収納もばっちり。
宿泊部屋となっている2階も案内して頂けた。
2階廊下につく丸窓には、和の雰囲気の格子が入れられている。
洋風の中に和が入るのもなんとなくヴォーリズらしい。
階段を上がったところにも造り付けの収納が。
階段途中の中2階的な部屋。
こちらもいい雰囲気。
宿泊者のスペースとして使われている。
窓下の棚
そして2階のベッドルーム。
2方向に窓があって明るい。
窓下にもこのような収納が付けられていた。
もう一方の部屋は、見晴らしが最高。
1階には、カーテンの後ろにこんな手洗いがあります、と見せて頂けた。
鏡付きの棚が当時のままだそう。
そして、玄関を入ったところのニッチには古い電話が置かれていた。
一通り見せて頂けた後はランチタイム。
鯛は2人でシェア。
添えられた橙は、お庭で取れたものだそう。お正月の飾りに使ったり、このようにレモンのように絞って薬味として使ったりできる。
後、お吸い物とごはん。
コーヒーとアイスのデザート。
先ほど買ったはっさく大福もおやつに食べた。
はっさくと餡と餅、めちゃめちゃ合う!
ヴォーリズの白滝山荘、きれいに手入れされ、ほぼ昔のままの状態で残っているのは、素晴らしいなあ~お部屋貸切でゆっくりできてよかった!
しかし、まだ一つの島を渡っただけなのにゆっくりし過ぎて、すでにお昼を回ってしまった。
無事この日中に着けるのか?この後、慌てて出発。
その二に続く・・