今治で泊まった翌朝は、旦那とは別行動。
私という足枷がなくなった旦那は思い切り自分のペースでしまなみ海道を折り返すのを楽しみにしていたし、
私の方はタイルに何の興味もない旦那に気を使うことなくタイル三昧するのを楽しみにしてた。
私はホテルで借りたママチャリで朝散歩へ繰り出した。
ふと、○○湯と小さな看板が出ていた路地の入り口にふらふら入っていくと、
そこには銭湯が。
ファサードには菱形のような魚のような形のモザイクタイルが貼られていて、
思わずうおおぉっと、駆け寄った。
ホテル出てすぐにこんなタイルにありつけるなんて、、
モザイクタイルの一粒一粒に結晶釉が入り、艶やかに輝いている。
色合い共々美しすぎた。
ふと扉の中に人の気配がしたので、
声をかけてみると、中を見学させてくださることに。
こんな朝から、なんという幸運!
番台にはこんな玉石タイルが貼られてた。
浴室には、モザイクで描かれた富士山らしき山。
湖?には帆掛け船が浮かび、松の木も描かれている。
松の葉の細やかなところまでモザイクタイルで表現されていて完璧なモザイク画にうっとり。。
水面に映る帆掛け船。
モザイクタイル絵の上はかまぼこ型の天井になっていて、
その天井にも可愛い色合いのモザイクタイルがびっしり。
所々お花のように模様が入る。
これは、萌える~
浴槽の縁も包むようにモザイクタイルが貼られていて、側面にも
玉石タイル。
ライオンの吐水口も。
扇型の浴槽。
洗い場。
カランがついてる壁面も玉石タイルがかわいい。
所々ツギハギの玉石タイル。
このツギハギが床面にもたくさん!
おじさんには、このタイルが一番古く(ピンク)て、、傷む度に次々、貼り替えていったとお話を聞いたが、
色違いの同じ文様のものや、その次は、全く違う雰囲気のタイルが貼られていたり、、
タイルのツギハギの変遷を辿るのが楽しい〜
ツギハギが素晴らしい~タイル好きにはたまりません!と
と、おじさんに大絶賛した。
男湯との仕切りの上部はガラスブロックに。所々にカラフルなガラスブロックが入る。
男湯の方も見せて頂けた。
モザイクタイル画は女湯とよく似た富士山風の風景だけど、
松の木や歩掛け船の色など微妙に違ったものになっていた。
脱衣所の壁面に貼られていたモザイクタイル。
水色のモザイクタイルに白から黒のグラデーションのタイルがポイント的に入る。
洗面台下には、無釉タイルが貼られてる。
この色合わせもいいなあ。
本当に、銭湯はタイルの宝庫!
素晴らしいモザイクタイルワールドを満喫させて頂いた。
おじさんにはSNSには載せてもらっていいけど、名前は控えておいて。と言われたので控えます。
この後は、とりあえず、昨晩に入りに訪れた鯉池湯を目指した。
ファサードもモザイクタイルだらけだったのに、暗くてよく見えなかったので。
途中、骨董店のショーウィンドウ下に目が止まった。
モザイクタイルだ〜
ショーケースの土台部分にびっしりとスレンダータイプの小さなモザイクタイル。
ひとつひとつのタイルは、角が丸みを帯びたもの。
ケースのすぐ下は、膨らみがあって、そのアールに沿って横向きにタイルが整列してる。コーナー部分も丁寧な始末がされていて、美しい〜
土台は、縦向きに貼られるタイル。
ポイント的に貼られた赤と緑のタイルが効いてるなあ。
ショーケース横には、飴釉のモザイクタイルが貼られてた。
更に通りかかった理容院。
こちらもグレーとベージュのおちついたカラーのタイル貼り。
一部、グレーのポタポタ模様のモザイクタイルも貼られていて、
床はこんなグリーン系のモザイクタイル。
そして、昨晩も訪れた鯉池湯にやってきた。
男湯と女湯の間の窓がついた壁面には、八角形と正方形の組み合わせのモザイクタイルが貼られてる。正方形の赤が効いててとても可愛い。
タイルでも着物でもよく見かけるこの八角形と正方形を合わせた文様を蜀江文様という。以前リサイクル着物のお店の方に教えてもらった。
今、こんな組み合わせタイルも制作中。
窓周りも別のタイルで縁取りされてる。
女湯、男湯それぞれの壁面には、真ん中にぽつんとシミが広がったようなニュアンスのあるタイルが使われている。
一粒一粒表情が違うのがいい。
昨日の暗闇だとよく分からなかったであろうタイル、明るい所で見れてよかった!
更にママチャリを走らせやってきた。
今治商店街の路地を入ると、水路があり、
素敵な風景が広がる。
その水路にかかる小さな橋がそれぞれに趣があって良い。
かなり斜めにかかる橋。
水路の水も澄んでいてきれい。
その水路の向こうにあった白いビル。
パーマネント、ウェーブとの文字の跡が残っていた。
元美容院だったのかな?
1階には縦長の上げ下げ窓が3つ並んでる。
正面から見てもおしゃれでレトロ。
可愛いサイズの丸窓が2つ並ぶ。
カーテンが下がる入口の、バーが2本ついた扉もいいなあ。
商店街に戻る。
こんな看板建築もあった。
天辺に何かのレリーフが、と拡大してみると、波間に亀が泳いでた。
こちらは京都でも見かけたことのある不思議な結晶釉が現れたタイル。
味わいがある。
見事にタイルで覆われた建物。
玄関までの階段に付けられた面格子や、
玄関の扉の型押しガラスもレトロ。
ガラスブロックとタイル
モノトーンのモザイクタイル壁も。
白いシンプルなタイルにも、一列モザイクタイルが入るだけで、かわいい雰囲気が増す。
そして、昨夜、あわよくばはしごも考えてたけど、鯉池湯でゆっくりさせてもらったので、はしごを断念した大黒湯へやってきた。
もちろん、営業時間内ではなかったので、ファサードのタイルだけ拝もうと。
真ん中の円柱を中心に、左右対称に男湯女湯の扉が斜めに付く。
円柱には、モザイクタイルが軒裏まで貼り巡らされている。
モザイクタイルは、ピンクとグレーの七宝繋ぎ文様が愛らしい〜
その他には織部の縦長のモザイクタイルが貼られてた。
ここから、この日は新居浜に移動する予定だったが、電車の時刻を見ると、まだ時間にも余裕があったので、大黒湯からも一本道で行ける波止浜へ
自転車で行くことにした。