東京2時間ウォーキングの本に、この辺りの町並みの様子が「まるで昭和の建築美術館」とか「この一画はまるで昭和初めの東京そのもの」などなどとてもそそられる文句が書かれていたので歩いてみようとやって来た。
いくつかは残されていたのだが、期待してた建物や町並みがごっそりなくなっていたりしていたところが結構あって残念だった・・
2006年発行の本だったけど4年も経てばこんな風に少しずつ魅力的な建物や町並みって失われていくんだなあと実感。
こちらはタイル張りや銅板張りの魅力的な家が三軒連なっていた。
銅板張りの建物には戸袋などに江戸小紋といわれる江戸以来の日本の伝統的な紋様が使われていたりする。
この菱組紋の他にも青海波や麻の葉、網代、七宝つなぎなどなど多数あるという。
こちらはお豆腐屋さんの建物。
2階の窓の両側は写真では六角形の亀甲紋の銅板が張られていた。
こちらの家の前で、本に載ってた「昭和初めの東京そのもの」の一画が見つからず、ちょうど向かいから出てきた人に聞いたら、
「もうだいぶ前に全部取り壊されて、駐車場とビルに変わった」と教えてくれた。
このあたりではあまり見かけなかった洋風の立派な建築、小川歯科。
ドーリア式の大きな柱に挟まれたエントランス。
3階建ての木造建築と銅板張り
年季の入った本屋さんの建物。
駄菓子バーって何?と思ったら、なんと500円で駄菓子が食べ放題のバーらしい・・
他にも支店を見かけたけど流行ってるのかな?
昭和な外観だったけど内装も昭和レトロ調にまとめてあるみたい。
東京の建築巡り、ずいぶん充実していたよう
ですね。感心しました。
この街並みの写真も、消えてゆく歴史を写し
ているようで、ちょっと哀しくなりますね。
魅力的な街並みが消えていき、味気ない街に
なってゆくってこと、誰もがそう思うんでし
ょうが、いざ、自分の事となると、思いは
違ってしまうようです。
つまり、街並みとかは、一人一人が造ってい
き自然と何かの雰囲気を持った街並みが出来
上がっていくんでしょうが、新しく出来上が
る街並みが魅力がないことの原因が、一人一
人の街に対する思いが薄かったり、経済効率
優先だったり、一人よがりだったり、そうい
う世相を反映してしまうからでしょうか?。
僕らは、新しく出来る街並みが、今まで以上に
魅力的になるような、そんな事、考えたりして
いるんですが、なかなか、難しい問題です。
今回東京の建築巡りではバラエティーに富んだ建物を
いろいろ見ることができたと思います。
旧岩崎邸のような誰もが知る文化財に登録されてるような
建物はさすがに大切に維持保存されてますが
こんな普通の住宅街にあるような文化財でもない
建物や町並みはいくら趣深いものでもいつの間にか
人知れず消えて行ってまうんですね。
本についていた絵地図のようなものを参考にして
たんですが、その地図を見てわくわく楽しみにしてたような
建物の半分はすでになくなってしまってました~
自分は一観光客なだけでそこに住んでるわけでは
ないんでそいうものを残してほしいなんて無責任なことは言えませんが;
やはり残念に思いました。
昔以上に魅力的な町並みを造っていくのは
いろいろと難しいことがあるんですね。
BIRDLANDさんもがんばってください~