m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

シンガポール&マラッカタイル旅2018【ブキッ・ブラウン墓地のマジョリカタイル巡り】

2018-05-17 | シンガポール&マラッカタイル旅2018

2日目の朝、早朝散歩から帰った私たちは10時半にホテルに迎えて来て下さったジョナサン氏と合流。

この日はリム氏のお取り計らいにより、リム氏の友人でお墓案内のスペシャリスト、ジョナサン氏に

ブキッ・ブラウン墓地のマジョリカタイル巡りへ連れて行って頂くお約束をしていた。

車を走らせること約30分、ブキッ・ブラウン墓地のゲートへ到着。

 

 

地図を見ていた時には地下鉄の駅から歩いて行けそうな距離かと思っていたけど、とてもじゃないけど、

歩きではいけないような道のりで、リム氏が「歩いて行ったら死、あるのみ」とか言っていたのもあながち嘘ではなかった・・

しかも太陽が近い?のかめちゃめちゃ熱い・・ジョナサン氏が日傘を貸してくださり、車を停めて早速散策開始。

お墓についてのレクチャーを聞かせて頂きながら案内して頂いた。

1922年からシンガポールの中国人コミュニティの埋葬地として建設されたブキッ・ブラウン・セメタリ―はシンガポール最大の墓地。

お墓の形式には福建スタイルと潮州スタイルの二つのタイプがあり、

福建、海南、潮州、広東、客家と5つの出身地に分かれるという。 

 

 

早速マジョリカタイルが使われたお墓を発見。

これは孔雀をデザインしたベルギー製のもの。

遠目で見ると、お墓に貼られたタイルはカビや錆び?汚れで、茶色く見逃しそうなものもあったが、

近寄ってみるとたしかにマジョリカタイルだ。

 

 

ジョナサン氏がちょっと裏手の方へ案内してくれたが、そこには三基のタイルのお墓が並んでいた。

こちらは銅板転写のタイル。

 

 

こちらは日本製のマジョリカタイル。

 

 

墓碑を挟む仲碑というものに、カーブに沿ってタイルが貼られている。

 

 

 

 

この花のリースにリボンのタイルは初めて見たなあ。

 

 

マジョリカタイルは墓碑の両サイドだけでなく、墓碑前の床一面に貼られているパターンも。

こちらのお墓は福建スタイル。

墓碑の背後には丸く囲った墓丘があり、墓碑の前にはテーブル、墓碑を囲むように両脇にアームがつく。

そのアームが直線的なものが福建スタイルのよう。

 

 

 

 

 こちらも床面に貼られたマジョリカタイル。

 

 

 

 

マジョリカタイルのお墓はやはり高価なタイルを使用しているのであちこちにごろごろとあるわけではなく、

ぽつり、ぽつりと見かける。

 

 

 

 

 

こちらは潮州スタイルのお墓。

墓碑がチェアという弧を描く曲面で囲まれているのが特徴。

床面はセメントタイルで、

 

 

チェアと呼ばれる壁面にはマジョリカタイルが貼られている。

 

 

 

 

 

 

 

 

最初は車から降りて、そこから見えている範囲を巡るのだとばかり思っていた私だったが、

お墓巡りはそんなに甘いものではなく、森の中を歩く、トレッキング状態に。

ジョナサン氏は60歳を越える年齢の方だったが、お仕事をリタイアされてからは、テニスのコーチをされたり、

マラソンも走られているそうで、一般の60代とは違う屈強な体力を持たれていて

この暑さにも 全く動じることないご様子だった。

 

 

私も、好きなことの為なら一日中歩き続けることも可能な体力を持っている自信があったが

この時水の入ったカバンを車に置いてくるという致命的なミスを犯し、水不足状態に・・

ぷにょさんから水を恵んでもらい、なんとか命を繋いだ;

 

 

これは台湾でもよく見かけた縁起の良い果物のタイル。

シンガポールでほぼ見かけることがなかったが、お墓で初発見。

 

 

 

 

 

こちらのお墓も豪華。

墓碑の両サイドにも

 

 

 

 

すっかり茶色の膜が貼ってしまってるが、孔雀のマジョリカタイルも。

 

 

 

 

 

 

墓丘を取り囲む低い塀にもよく見るとマジョリカタイルが貼られてていたりする。

 

 

お墓の守り人として置かれたインド人の兵隊の石像。

他にもガーディアンとして、ライオンやオウム、将軍・・などなどが対で置かれているのをよく見かけた。

 

 

 

 

 

 

そしていよいよクライマックスへ

ここから更に高台に上ること数十メートル・・

 

 

目の前が開けたと思ったら現れた巨大なお墓。

こちらはブキッ・ブラウンでも最大のお墓であるオン・サム・レオンファミリーのお墓だそう。

オン・サム・レオンはゴム農園と製材所を所有するプラナカンの著名なビジネスオーナーだったという。

 

 

600m四方のスペースがあるというお墓、墓碑前の床面には一面の銅板転写タイルとマジョリカタイル。

こんなに広範囲にタイルが貼り巡らされているのは初めて見た。

すごいスケールだ。

 

 

風水にのっとって設計されたというお墓。

水はけのことも考えられていて、墓丘から流れてきた雨水を下へと導くこんなガーゴイルもつけられていた。

 

 

水が流れ込む溝にもびっしりとマジョリカタイル

 

 

 

 

お墓的にもタイル的にもとにかくスケールが半端ないお墓だった。

 

 

そしてこれまた初見のタイル。

ジョナサン氏がお気に入りのタイルだと言われてた。

 

 

水仙の花かな?!

深い緑と葉のラインが素敵だな。

 

 

こちらのお墓のタイルも美しい。

 

 

 

 

そして最後にはモザイクタイルのお墓も発見。

 

 

お墓はぐるっと一回りしてきたようで、全て見終えると、元の場所へ戻ってきた。

しかし、私たちはまだブキッ・ブラウンのお墓の1コースしか見ていないらしい。全部で5コースあるらしいが;

思ったよりはるかに巨大であったブキッ・ブラウン墓地。

著名人のお墓もたくさんあるようで、ちょっとした観光案内看板のようなものも立ってはいたが、

自力ではとても回ることはできなかっただろう。

案内して頂いたジョナサン氏のおかげ観ることができた!本当に感謝です!!

 

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 京都を歩く会・膳處漢ぽっちり | トップ | シンガポール料理の会 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

シンガポール&マラッカタイル旅2018」カテゴリの最新記事