ルミエールド・パリを出た後は近代建築巡りに突入。
横浜市開港記念館は横浜開港50周年を記念し、市民の寄付により大正6年に建てられた。
大正12年の関東大震災で、外壁を残して屋根と内部を焼失し、その後昭和2年に再建されたという。
昭和34年からは公会堂として利用されている。
赤煉瓦の外壁に白い花崗岩が用いられた辰野式でデザインされた建物。
開港記念会館の時計塔は”ジャック”と呼ばれ、神奈川県庁本館の”キング” 、横浜税関の”クィーン”と並び
横浜三塔として親しまれているとか。
玄関を入ると、ホールの床には魔除けを意味する宝相華のモチーフがモザイクタイルで描かれている。
天井の照明。
最大481人入れるという講堂。
階段一段目をモザイクタイルが縁取る。
階段の踊り場にはステンドグラス。
2階の広間には宇野澤組ステンドグラス製作所による開港当時の交通の様子を描いたステンドグラスがあり、
どちらもデザインが思い切り和風なのがおもしろいなあ。
「呉越同舟」
「箱根越え」
中央には「鳳凰と横浜市の市章」
階段の踊り場にあったものと同じデザイン。
資料室の端には時計塔への螺旋階段がある。
とてもコンパクトで美しい装飾の階段。
貴賓室は八角形の部屋。
貴賓室前の階段には
幕末に来航したペリー提督の黒船 「ポーハタン号」を描いたステンドグラスがある。
こちらは日本第3位のステンドグラスといわれる。
日本3位といわれるだけあり、緻密なデザインに、一枚一枚のガラスの色合いも複雑できれい。
ちょうど貴賓室の真下の1階は出入口になっていた。
こちらもまた八角形。
お花がモチーフのようなモザイクタイルがかわいい。