以前、ホテル富貴を見学してから、次は千扇へ行きたいと思っていたところ、
この週末にちょうど写真展が開催されていて、誰でも入れるということだったので、前回富貴へ訪れたメンバーに声を掛けやって来た。
富貴と違って、外観は大人し目で、和の雰囲気がある。
この緑のタイルが透明感があってとてもきれい。
2階の窓には特大の華麗な面格子がはまっている。
入口扉を開けると、左手階段下には石で設えた小さな坪庭的なものがあって、
壁面にはタイルがぽつぽつと埋め込まれてる。
右手には、こんなタイルで作られたプランターのようなものがあり、
和洋折衷の雰囲気の照明が設置されている。
プランターのタイルは布目地に染みのように釉薬が入って個性的。
階段は打って変わって赤い絨毯が敷かれ、アッと驚く西洋風。
この日は写真展だったので、入場料500円を受付で支払い、自由に館内を散策できた。写真は撮影禁止マークの場所以外はOKとのこと。
まずは一階から。
廊下からもう昭和レトロ感が満載。
左右対称に木目が入ったパネルの中心に木彫りのレリーフが貼られてる。
この木目のパネルが懐かしい雰囲気。
写真展は、各作家さんが好きな部屋を選んで、写真をディスプレイされていて、それぞれの写真の雰囲気に、選ばれた部屋がぴったりだなあと思うものばかりでとてもいい感じで、その写真のエネルギーに圧倒された。
しかし不謹慎ながら、写真展というより建物を楽しみにやってきたので、
写真以外の建物細部をキョロキョロ観察してしまう。
廊下の天井についてた、アクリルの装飾が可愛い照明。
1階の廊下だけでも、装飾がバラエティーに富んでいる。
斜め格子の真ん中に木彫りのレリーフが入る。
造花が華やか。
縦長のこの照明も可愛い。
同じく廊下の装飾兼間接照明。
廊下の天井装飾。
石畳が敷かれ、擬木風の飛び石が面白い部屋の入口。
こちらは撮影可能だったお部屋。
タイルの壁面と照明をうまく利用されたディスプレイ。
天井の照明の付き方も変わっているなあ。
凸凹感のあるタイル。
浴室も展示スペースに。
浴室も各部屋違っていて、タイル好きとしてはたまらない感じ。
こちらは色とりどりの玉石タイルに、浴槽は黄緑色のモザイクタイル。
背もたれの部分は枕のように、丸く貼られてる。
トイレのタイルはこのピンクと水色の市松模様のものの1パターンのみ。
パステルカラーが可愛いなあ。
お風呂は全てドーム状の天井部分までびっしりモザイクタイルが貼られている。
一見、デザインとしてランダムにラインが入っているのかなと思っていたが、
実はタイルが剥がれたところを別のタイルで埋め合わせ、それが偶然作った模様なのかも?
風呂の浴槽、洗い場の継ぎ接ぎっぷりも凄まじい・・
そして2階へ。
当初は天井からぶら下がっていたであろうシャンデリアの痕跡が。
あちこちにこんな木彫りのレリーフが貼られている。
階段の踊り場に貼られてた大きな鏡。
このホテルの装飾と展示の写真が違和感なく融合してる。
こちらは唯一、展示がされてなかった部屋。
石でできた壁面の装飾。
こんな玉が繋がった暖簾、今ではすっかり見かけなくなったけど、
たしかに昔あった。
千鳥がモチーフの和の照明。
そして浴室は、床は玉石タイルに、壁面は四枚一組で模様が連続するタイル
部屋に面した壁面はガラスが入っていて、扇のデザインが素敵なエッチングが入れられていた。
2階は通路も展示スペースに。
踏まないように避けて歩くのがちょっと大変;
物置部屋になってた部屋のお風呂もちょっと拝見。
この浴室の継ぎ接ぎぶりも見事だなあ。
継ぎ接ぎ萌え~~
継ぎ接ぎ風呂はレトロでポップ。
こちらは写真が展示されていたお部屋。
茶系の凸凹タイルに囲まれ、ゴールドのペンダント照明がおしゃれ。
部屋の中央はこんなシャンデリアが下がってた。
写真もこの部屋の雰囲気にぴったりマッチしててかっこよかった。
浴室の床はカラフルな玉石タイルに散りばめられた写真が同化してる。
壁面はブルーのグラデーションのモザイクタイルがさわやかで、
この浴室の扉も幅が細めのレトロで素敵なデザインのものだった。
浴槽の縁。
黄緑とピンクのモザイクも可愛いなあ。
裏階段。
写真展と建物内部を満喫!
富貴の時は、一部屋を借りて女子会だったので、一室のみだったが
この日は全室貸切イベントだったので、思う存分堂々と見学できてよかった。。